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エチオピアで発生していた飛蝗(アフリカ出張報告 #おまけ)

アフリカ出張報告をブログに書いている。
ラストは、エチオピア発生していた飛蝗のニュースから感じた話。

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・飛蝗(ひこう)

飛蝗(ひこう)

トノサマバッタやその他のバッタがときに大群をなして群飛すること。トノサマバッタは温度,湿度,日光,食物などの適当な環境条件の組合せにより,単独相,群生相の異なる2相を生じることが知られている。群生相の個体は単独相に比べて前胸背が短く,正中線上の隆起線を欠き,翅が長いなどの特徴があり,大群をなして活発に飛ぶ。
※ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

僕がアフリカにいった2月頭のタイミングでは、新型コロナウィルスのニュースよりも、バッタの大量発生による被害、蝗害のニュースの方が盛んに流れていた。毎日毎日、バッタの映像が流れていた。
なんと、エチオピア・ケニアなどのアフリカ東部に、10000〜2000億匹のバッタが、大量発生し、押し寄せてきて、農作物を食い荒らしていたのだ。ただでさえ、貧困で、食料危機を抱えているのに、さらにこのバッタがトドメを刺すべく、食い荒らしにくるのだ。
なんと恐ろしい。

 

僕は、アフリカのホテルで、毎日毎日、テレビに映し出されていた、空を覆い尽くすほどのバッタの映像を見ることができて、不謹慎ではあるが、すごく生命の神秘を感じるし、種のすごさを認識させるし、そして何より、幸せであった。

実は、僕は、ガイアックスを創業以来、この飛蝗のアルゴリズムを信じて経営してきたからだ。
ベンチャー経営者の皆さんも、ぜひこの飛蝗の話をしっかり頭に入れてもらいたい。

普通はおとなしいバッタであっても、同じ種だと言うのに、ある狭い空間に多くの個体数が高密度に存在してしまうと、急に一日あたり100kmも飛ぶような飛蝗に体も能力も変化するのだ。性格も攻撃的になり、ありとあらゆるものを食べ尽くしてしまう強力な存在に変わってしまう。
なんと恐ろしい。

僕たちも、創業直後の2000年の頃、創業メンバーの遠藤さんの3LDKのご自宅に、十数名が泊まり込み、仕事をし続けた。寝るにもスペースがなさすぎて、1つの布団に2〜3人が寝転んでいる。絶対に寝れない。その高密度な環境によって、メンバーの体が飛蝗に変化し、結果的に、ガイアックスが、2005年、創業から5年で上場するまで規模拡大をすることができたのだ。
まさに「高密度」のおかげであることは間違いない。
僕たちの体が飛蝗に変化するために、できる限り狭い空間に、可能な限りのたくさんの個体を押し込むのだ。

そして、ガイアックス上場後の2005年の頃も、飛蝗のための環境ができた。会社から徒歩すぐのところに、渋谷サロンという名のもとで、会社の寮を作り、主要メンバーが、そこに泊まり込んでいたのだ。
メンバーを挙げると、まず、ガイアックスの社長である僕と営業部長の私の兄上、後に上場企業ピクスタの社長となる古俣さん、後に上場企業AppBankの社長と取締役になる村井さんと宮下さん、後に芸能人「三枝こころ」として活躍される宮下さんの妹さん、後に上場企業リタリコの社長となる長谷川さん、後に上場企業アディッシュの社長となる江戸さん、後に世間を賑わすADDressという会社の社長となる佐別当さん、とかの9名を含む10名ちょっとが住み込んでいたのだ。

一つの部屋に、2段ベットが複数個ほど設置され、高密度過ぎて、寝るに寝れない。
さらに、深夜になると、仕事から帰ってきた長谷川さんが、先輩である寝ている村井さんを叩き起こして、「お前には負けないからな!」と叫んでからお休みになられる。
一応、生活空間のはずだというのに、そこら中で論争が起こり続ける。
なんと恐ろしい。

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アフリカ進出についての考察(アフリカ出張報告 #4)

アフリカ出張報告をブログに書いている。
4回目は、さまざまな国を実際に見てきて感じたこと。

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・アフリカに投資をすべきなのかそうでないのか。

今回のアフリカ出張で、南アフリカ、エチオピア、ルワンダと3ヶ国見て回り、そして、それ以外の国の話もいろいろ聞いてきた。
人口が多く、適度に発展途上国という観点で、進出対象の国としては、まぁスタンダードな感じでいけば、ケニア、ナイジェリアだろうということだった。確かにいろいろ話を聞くとそういう感じを受ける。
まぁともかく、国によって全然違うということを理解した、が、とはいえ、日本人としての一つの印象は、東南アジアや南アジアに似ているなぁということだ。
アジアも国によって全然違う。でも、発展しているところは発展している感じだということ、欧米や他の先進国からいろいろ進出してきているということ、でも、この混乱さや、ともかく人口が多いってこと。こんなことを言えば当たり前だが、発展途上国として、アフリカと東南アジアは、よく似ていると思う。

そうなると、日本企業の私たちは、無理にアフリカに進出する意味があるのか、と思ってしまう。これまで、ガイアックスのグループの歴史としては、東南アジアは何パターンかの形で進出し、その時々に活用してきた。
今後も、時差も距離もあるアフリカにわざわざいくのであれば、東南アジアで良いのではないだろうか。
アフリカは、ヨーロッパが地の利もあるし、そこに任せ、また、別の発展途上の地域である南アメリカは、USに任せるのが妥当だと言えよう。

まさか、この僕がアフリカ出張をして、東南アジアをもっと攻めるべきでは、という感想を持つようになるとは思わなかった。

もちろん、このような僕の考えは、間違っているかもしれない。
世界中のビジネス界から、アフリカは最後の楽園とも言われているので、東南アジアとアフリカでは、もっと発展に違いがあるのかもしれない。

まぁたしかにアフリカは、東南アジア以上に、なかなか整理整頓が進んでいない印象がある。言語だけでも、1000以上あるとかないとか。

実際、投資をしているのは、地の利があるヨーロッパの企業だけではなく、中国資本がかなり突っ込んできているし、また、アメリカ企業もある。

アフリカの黒人の方々のメンタリティも違う。
インターネット産業において、欧米のサービスやプラットフォームを、いまは、技術力が届かないので、使うは使うが、過去の植民地時代のことがあるので、絶対にいつか自分たちのもので取り返す、という思いがあったりするのだそうだ。
日本人のむやみやたらなUSサービスへの崇拝とはまた違う。

ここ10年、20年で見て、安定的に成長するのではなく、混乱は、引き続きありそうな匂いである。
私たち、まだ勝ち上がってないベンチャー企業としては、「混乱」は、悪いことではない。そういう意味では、やはりアフリカにはワンチャンあるのかもしれない。

 

・どういう産業に参入余地があるのか?

いろいろなレベルで事業の参入余地はある。
いろいろなサービスのレベルがボロボロすぎて。
どこの分野に参入しても、仕事のできるガイアックスのメンバーであれば、おそらくきっと勝てるだろうとおもう。

普通に仕事ができる若手日本人がいて、今、裸一貫で、もしもビジネスチャンスを探しているのであれば、行くことをオススメしそうだ。
だって普通にやれば、勝てそうだし。
もちろん、マーケットも違うし、勝ち筋も違うし、

もちろん、日本においても、
それなりに仕事ができる若手メンバーとして、東京を離れて、地方都市で、全身全霊で戦えば、地域ナンバーワンになるだろう。
でも、日本の地方都市で勝ったところで、アップサイドが小さい。

その点アフリカは違う。人口が大きい。
人口はパワーだ。
しかも若い人口が多いっていうのは、パワーだ。
中国やインドを見ていると、どうしてもそう感じてしまう。
アフリカのある国が、日本の地方と同じ勝ちやすさで、そして、もしも勝ったとしたら、その国全体が伸びてくるので、アップサイドのチャンスは大きい。
途中で立ち寄ったエチオピアも普通に1.3億人の人口がいて、しかも人口ピラミッドがかなり若者に寄っていて、これからまだまだ人口が増えていきそうだ。

もちろん、アフリカは、国際社会において、一周遅れなので、
まるで、アメリカ国内における「貧困家庭で生まれたら最後、貧困が遺伝し子供たちも貧困から抜けでれない。」かのごとく、もしかしたら、先進国に搾取される立場で、永続的に勝ち上がれないのかもしれない。
そういう悲観シナリオもある。

が、まぁそういうリスクに掛けてこそ、ベンチャーだろう。

 

・どういう事業での進出があり得るのか。

ガイアックスの事業領域は、ソーシャルメディアとシェアリングエコノミーを軸にしている。
一方で、別の側面で見ると、VC事業というか、スタートアップスタジオ事業をやっている。

しかも、アメリカや中国に比べて、2周も3周も劣っている日本というマーケットで、スタートアップスタジオという事業をやっている。

勝てるかもしれないとはいえ、なかなかリアルや現地事情に深く紐づくシェアリングエコノミーのサービスで入り込んで行って、自分たちの資本で事業を作っていけるとは思えない。

交通手段、、まだまだだなぁ、きっと余地はある。
食事環境、、、まだまだだなぁ、きっと余地はある。
がしかし、あまりにローカルすぎる。

でも、
スタートアップスタジオをやるのであれば、同じような周回遅れ気味で、先進国から上手に盗みながら、スキルアップをしていくということで言えば、非常に親和性が高いので、場合によれば、アメリカ勢よりも有利ではなかと思う。現地企業よりも有利ではないかと思う。

 

・人材レベルは高いとはいえない

一流ホテルに泊まっていたわけじゃないので、そのせいかもしれないが、もっと思考力を持ってくれって思う。
僕は、10日ぐらいの旅行であれば、荷物は、ナップサックぐらいにしちゃって、旅先のホテルで、自分の服を持参した石鹸で自分で洗うというタイプだ。

旅程の中で存在するホテルに連泊するタイミングは、貴重である。
1泊だけだと服を洗って乾かせないからである。

僕の泊まった連泊のアフリカのホテルには、幸いなことに扇風機が置いてあった。
朝に服を洗って、服の棚を開け、濡れた服をハンガーに掛けて、別の部屋から扇風機を持ってきて、その棚の中に風が入るようにした。
まぁそのままでも乾くだろうが、これだと完璧に乾くはずだ。

その日の夜、部屋に帰ると、棚の前にある扇風機が止められていた。まぁこれは許そう。
なぜ棚の扉を完全に閉める?
何をどう考えたら、扉を閉めるんだ?
案の定、扉を開けてみても、全く服が乾いていない。
いったい、このシチュエーションで、「扉を閉めておいてしんぜよう。」っていうのは、どんなサービスなんだ?

その他にも、アフリカでは、僕から見ると、すごく真面目に仕事をしてくれているのだが、結果として、仕事をしている風、が多い、と感じた。

ルワンダでイベント会場に入る時、バイクに乗せてもらって会場に着いたのだが、入り口から先にはバイクで入れない。会場の入り口で降ろしてもらって、そこから歩いて入った。歩いて入る際に、まるで空港のように一人ずつ荷物を別に保安検査機器を通し、また、全身スキャナーを通っていく。ちょっと面倒ではあるが、一方で、すごく安心だ。
翌日も同じイベントに参加したのだが、車で入ることになり、やはり車の入り口では、厳重なチェックが。車体の下に爆弾がないのか、ということを警備員が手に持ったミラーで確認したり、トランクルームをチェックしたり。

あれ?運転手や乗客の僕や僕の荷物はチェックしないの?
僕は降りなくていいの?
だとしたら、昨日の歩行客をチェックしているの意味なくない?
えっ、会場のセキュリティ、ゆるゆる?
まぁゆるゆるでもいんだけど、じゃぁあの歩行者のチェックに従事している人の仕事の意味は?
頼むから、車に乗っている僕の体のボディチェックや荷物のチェックをしてくれよ!とつい叫びそうになった。

個人的には、キツイ。本当に、キツイ。
こういうことが1つあるだけで、気になりすぎて、僕の思考力が全部飛んでしまう。

僕のクオリティ・オブ・ライフでもっとも重要なのは、もしかしたら、思考力とか対人感受性に優れている人や、高速にボール回しができる人とかに、囲まれていることなんだろうと思う。
仕事ができる人に囲まれている時の幸せは、何事にも変えられない。
仕事ができる人と話している時は、幸せすぎて、仮にどんな状況でも、笑いが止まらない。

その観点では、事業として、勝てる、勝てない、とか、ビジネスチャンスがある、ない、とか、また、ガイアックスグループとして、アフリカに進出する、しない、とか、ではなく、上田はアフリカには、きっとタッチしなさそう。

 

・ガイアックスの取り組み

ガイアックスグループには、過去フィリピン拠点を立ち上げ、100人規模の組織にしてきた潤さんというどこにでも切り込める天才と、なぜか地理的にも近いヨーロッパで活動している管さんというガイアックスの経営陣の一角がいる。

この二人が、ルワンダのアクセラレーターである250Startupsと交渉の上、今回、提携させていただき、いろいろな起業家を紹介いただけることになった。また、加えて、この二人が、このアクセラレーターに属する多種多様な起業家への定期的なレビューも担当してくれる。

インサイダーになることで、優先的に投資できるし、優先的に投資案件紹介もしてもらえる。加えて、もっと根本的なことであるが、アフリカの理解について、外から見ただけの理解ではなく、より深く理解できることになるだろう。

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アフリカにおけるシンガポールを目指す国、ルワンダ(アフリカ出張報告 #3)

アフリカ出張報告をブログに書いている。
3回目は、ルワンダの話。

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フツ族とツチ族の大虐殺、それによって、人口が激減し、いびつなピラミッドになっている。
大虐殺、、、それを映画にした「ホテルルワンダ」。みなさまはこの映画を見ただろうか。涙なしではとても見れない。そして、そのフツ族の方々とツチ族の方々がいま普通に一緒に住んでいるわけである。ジェノサイド博物館にも立ち寄ったが。静かな空間で、写真や言葉しかないのに、胸を掴まれてしまうような、そして、しんどくて息苦しくなるような空間であった。

フツ族が、多くのツチ族を大虐殺したわけなのだが、目の前にいる親切な方々を見ている限り、正直全く信じられない。人は、ちょっとした行き違いで、きっと、ここまで、残虐になってしまうのだろう。人は、与えられた情報や、パニックな環境で、まともな頭でいられなくなってしまうのだろう。きっと僕もその場にいたら、きっと大虐殺を積極的にやっていたのだろうなぁと思う。過去に怖いことがあったと感じるのだが、それだけでなく、今の自分もきっとそういう怖いことをしてしまうと言うことが、さらに怖さを感じさせる。

ルワンダは、大虐殺の結果人口も少なく、加えて、内陸国で目立つような産業もなく、土地も小さく、資源があるわけでもなく、国として競争力を持つのが非常に難しい。
そのため、現大統領が強いリーダーシップを発揮して、IT立国を目指すべく、特色ある国づくりをされている。
あまりにも何もない国なので、まるで、東洋の奇跡の東南アジアにおけるシンガポールのように、それのアフリカ版になるべく、かなりアグレッシブな国家運営だ。

特色として、たとえばであるが、本当に安全な国である。夜中に平気で外国人の女性が道を歩ける。
本当か嘘かわからないが、警官が盗人を見つけたらその場で射殺できるらしい。野犬がいたら、その場で射殺できるらしい。

幹線道路には、椰子の木のような観葉樹が長々と植えられている。
本当か嘘かわからないが、ルワンダで大規模な国際会議があった際に、その準備として、多くの労働者が、朝から深夜まで、幹線道路沿いの観葉樹をタオルで磨いていたという。

たしかにあのシンガポールもすごい。ITや金融や医療が進んでいるということだけでなく、罰則の多さや罰の重さは半端ない。ガムを捨てたら罰金。麻薬を少しでも保持していれば、死刑とか。普通にすごい。まぁ同じ匂いがする。明るい北朝鮮というか。

皆さんは、よくルワンダにあるドローンの会社が、ユニコーンの価値をつけていると聞いたことがあるだろう。たしかに、ルワンダで現地の医療のために、毎時、何回も、新鮮な血液を飛ばしている。その現場も見てきたが、しっかりとオペレーションされている。
でも、実際は、ルワンダの起業家がユニコーンを作れたわけではない。
シリコンバレーの起業家がシリコンバレーで資金調達しつつ、世界中でもっともドローンの社会実験に乗ってくる国はどこか、自由にドローンを飛ばせるのはどこか、ということを、世界中と交渉して、いわば、いち早く政府として、ほぼ自由にドローンを国土中に飛ばしてもいいよ、と、決断したのが、このルワンダだった、という話なのである。

ルワンダもまた、アフリカにありながら、けっして、普通のアフリカではない。

でも、安全な環境で住みやすく、国のバックアップも含めていろいろな社会実験がしやすく、相対的にIT環境が進んでおり、アフリカのど真ん中にあるので当たり前だが地理的に他のアフリカの国々に非常に近い。
まず最初にサテライト的な意味での進出国としては、ありえるところだということは、重々理解できた。

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人口爆発をしている貧困国、エチオピア(アフリカ出張報告 #2)

アフリカ出張報告をブログに書いている。
2回目は、エチオピアの話。

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・ToursByLocals で見つけたガイドさん

ToursByLocals というのは、2008年にカナダでスタートしたグローバル規模の、現地のガイドとのマッチングできるサービスだ。僕の憧れのウェブサービスの一つである。
いつか、TABICAもこういう規模でサービスを全世界に提供したい。
使ってみたが、最低のUIである。まぁ良いのだが。2000年代初期にタイムスリップしたのかと思った。

が、しかし、重要なのは、UIではない。これは、ウェブ完結のサービスではない。シェアリングエコノミーなサービスなのだ。実際に、どういう体験をできるのか、どういう人と出会えるのか、が重要なのだ。

その点、一言で言って、最高の人と出会えた。なんて最高のサービスなんだ。やはり憧れる。

そのガイドさんは、50歳ぐらいの女性の方で、エチオピアトップのアディスアベバ大学を卒業。2つ専攻をとっている。親が、軍人さんだそうで、富裕層に育ち、子供4人のうち3人が、ヨーロッパやアメリカで生活している。
兄弟のうち、そのガイドさんだけが、エチオピアがホームタウンなのでエチオピアに住んでいるのだが、彼女も本業は大学のコンサルティングであって、ヨーロッパやアメリカやカナダなど、世界中の大学10校程度をコンサルティングしている。実際、アメリカの東海岸などに数ヶ月滞在したりもしているそうで、エチオピアにずっといるわけでもなく、ついては、年間に数回しか、 ToursByLocals で、お客さんを取らないそうだ。僕が偶然、そのタイミングにマッチして、本当に嬉しい。

エチオピアで、ソーシャルベンチャー系の起業家などを紹介をしてもらった。ゴミを再利用したり、昔の戦争で残った弾丸などを利用してアクセサリーを作ったり。小さい規模の起業家が多いのに、それでも、給料水準が低いので、現地の方を100人以上雇ってるとか、ザラにある。

その方は、前職の上司が、まさにWHOの事務局長のテドロスさんだったらしく、偶然、その話になった際に、テドロスさんが、WHOのトップになったことを、すごく興奮して話してくれた。確かによく考えれば、エチオピア出身の人が、エチオピア国内のある組織のトップになった、という話でなく、エチオピアはまだまだ発展途上国だというのに、世界の機関のトップについたわけだから、まぁ興奮するのもわかる。

 

・中国の支援

エチオピアをいろいろ巡っていると、そこら中で、ビルの建設をしている。本当にシャレにならないぐらいの建設ラッシュだ。ビルの建設もしているし、スタジアムの建設もしているし、道路という道路で、工事をしている。

確かに、ここまで人がいて、人口密度が高く、全くまともなところに住めていないことを考えると、部屋をいくら作っても、足りないぐらいなんだろう。

その工事現場には、「中国支援」という看板が数多く並んでいる。かなりの資本をエチオピアに突っ込んでいるんだろう。日本にいても、いろいろなニュースで、中国がアフリカに支援をしている、アフリカのインフラを作っている、というのは、見てきたから、これが、まさにそうなのか、と、そのパワーを肌で感じることができた。

ただ、ガイドさん曰く、
・中国の支援と言っても、工事をしているのは、すべて、中国の企業が請け負っている。全くエチオピアの企業にお金が流れていない。
・雇用を発生させているということもない。工事現場で働く人も、数多く、中国からの出稼ぎでの人で占めている。その結果、エチオピアの企業や人の技術力は全く成長しない。エチオピアの人たちは、自分たちだけだと、昔ながらの家しか作れないし、そんなスキルは、もはや、この時代、全く役に立たない。
・なんと言ってもびっくりしたのは、この多くの中国の方々が、食事をする場所は、やはり中国からやってきて新規でオープンした中国料理屋さん、ということだ。彼らは、食費すらエチオピアに落とさない。
・もう最近は、エチオピアは、中国だらけ。どんどん制圧されてきている。
ということで、いろいろとエチオピアという国が食い物にされていることに、また、国としての借金だけを増やされていることに、本当に怒っていた。

僕は、ある意味、そういうことをしてでも、パワーを増強している中国を尊敬する。ミッションを持って事業をすることも大切だし、綺麗事も大切であるのだが、とは言え、創業してから、これまで、いろいろな局面で、「勝てば官軍」ということも肌で学んできた。負ければ食い物にされても文句は言えないのだ。うそ。文句を言いたければ言えるが、対抗するための実効性のある対処方法が手元に残っていない状態になるのだ。負け犬の遠吠えである。

もしも、正攻法で戦うのならば、また、社会的な貢献もしっかりしようとするのであれば、エグいことをしてでも勝ちに来ているだけの勢力には、なかなか普通は勝てない。せめて、質実剛健で、質素で、勤勉で、真面目に学び、真面目に働き、常に競争力を持たねばならない。
ここまでパワーの失った日本という国で、ゆとり、とか、形だけの働き方改革、とか、ワークライフバランス、とか、そして、地方のパチンコ屋さんに行って満員御礼なようでは、決して勝つ事はできないだろう。けっして僕も勝ちたいわけではない。食い物にされたくないだけなのだが。
未来の話ではない。今日時点で、日本という国は、ギリギリのところで生命力と抵抗力を保ててはいるが、いろいろな部分で食い物にされまくっているという認識はある。

中国の支援に憤慨しているガイドさんに、「とは言え、日本のODAもそういう感じですよね」って聞いたら、「日本は今の中国のやり方と全く違う。確かに日本自身に利益誘導するようなそういう側面も否定はできないが、とは言え、エチオピア国内に対する技術移転や独り立ちを目指すような取り組みを大切にしている。」と言ってくれた。
ただ、「もうずいぶん前に実質的に日本の支援の規模は無くなっちゃったけどね。」とのこと。

いくら、志が高くて性格が良くても、結局、弱くては、意味がないのだ。

 

飛行機にて、エチオピアからルワンダへの行く際に、エチオピアのボレ国際空港のラウンジに立ち寄った。
やはり、中国の方々が多い。スマホを見るだけで、中国の方だとわかる。
2月3日、タイミング的には、中国武漢で、新型コロナウィルスのニュースが出てきたばかり。日本には、まだ、ダイヤモンド・プリンセス号すら到着していないころ。
やっぱり、ちょっと気になって、中国の方々が座っているテーブルから離れたところに、座ることにした。

僕が座って、しばらく後、僕の隣に座っていた欧米の白人の方が、そっと席を立つ。で、別の席に。
意味がわかって、つい、笑ってしまった。
これが、因果応報というものだろうか。改めて、自分の器の小ささを感じさせてくれる。

その後の話であるが、日本に戻って、1ヶ月後、意外なことに、ヨーロッパの、しかも、イタリアで、コロナが急激に流行し始める。あとで知ったのだが、イタリアには、中国人の方がかなり移住しちゃっているからだ。
直感的に、エチオピアは大丈夫なのかと思った。ここまで中国資本が入り込んでいる国なのに。街中に中国の人が多数歩いているのに。エチオピアも、イタリアぐらい大規模な流行になっていても変ではない。でも、見てみたら、発症者はゼロ人。
もしかしたら、発症者がいるかいないか、ではなく、エチオピアに、コロナの検査をできる病院があるかどうかの問題なのかもしれない。

でも、結局、3月11日にエチオピアで、新型コロナウィルス発症者が出た。
皆さんは、エチオピアで最初の新型コロナウィルスが、どこでどう発生したか、知らないだろう。
中国人ではない。中国人経由でもない。
なんと、「現地で働いている日本人が感染している」というニュースが出たのだ。
3月11日、当時では、中国では、80000人の感染者。日本では、まだ、数百人の規模だ。
でも、このニュースが流れることで、エチオピアの人たちからは、日本人がエチオピアにコロナを持ち込んだと言われても文句が言えない。そして、その後に、中国からエチオピアに、防護服や検疫キットが寄付されその第一便が到着した、というニュースが。

さすがというしかない。

 

・貧困問題

エチオピアでは、おそらく多くの日本人が持つイメージの通り、ひどい貧困の問題が未だなお継続している。これについて、現地に行って、いろいろ考えた。
その理由はなにか。
どうすれば改善するのか。

最初は、人々が貧困に陥るのは、資本主義のせいだと思っていた。日本などをはじめとした先進国で、貧困に陥るのは、完全に資本主義のせいだからだ。資本主義というものは、勝者と敗者に分かれるだけではなく、その後、勝者が永続的に敗者からお金をむしりとり、そして、二度と這い上がれないように、敗者を生殺し状態にしておくのだ。

でも、発展途上国に滞在してみて、別の原因が見えてきた。
もちろん、グローバル資本主義のせいでもあるし、国家対国家の戦いのせいでもあるだろう。でも、一番の原因は、人口爆発なのではないかと思った。こんなことは、当たり前なのかもしれないが。

エチオピアはなんと1.3億人もの人口がいる。
しかも若年層中心の人口動態だ。
とかく人が多い。
現地の人が日頃から使うメルカートという市場を見に行ったが、本当に人が多い。しかも、その市場は、普通に生活に使われているだけあって、いろいろ生々しい。スーパーマーケットのビニール袋を持ち歩くが如く、クビの切られたニワトリをみんな持ち歩いている。
横を見ると、食べられてしまうのだろうか、たくさんのヤギを率いて、若者が闊歩している。
そして、皆さん、とてもじゃないが、生活の余裕を感じない。その市場の人々から、貧困さが溢れすぎている。
観光客が全くいないことも含めて、僕は完全に浮いちゃっている。僕は、旅慣れている方だし、旅行先で、あまり恐怖を感じない方ではあるのだが、現地の人が多すぎて本当に怖い。怖くて、内ポケットから iPhone 11を取り出せない。

なぜ、こんなに人がいるのか。なぜ、こんなに貧しさが溢れているのか。

元々、エチオピアでは、他の国と同様に、多くの人々は、田舎や農業地帯で、農業をして生活していた。
しかし、各家庭で、子供がどんどん生まれてきて、そして、この子どもたちに親は自分の農地を分割して相続していった。そうすると子供や孫の世代において、1人あたりの農業の敷地が減ってしまっていったのだ。その結果、自分たちの食べるものはぎりぎりあるかもしれないが、生活に余裕がなくなり、貧困状態になっていってしまう。
そう、そして、その相続により、あるタイミングで、自分たちの生活を賄えないぐらいの狭さになってしまうのだ。

しかも、残念なことに、農業の技術レベルが低いままなのだ。農地が減っても効率がアップすればいい。しかしそのようなことはエチオピアでは存在しなかった。カツカツの生活で、且つ、科学もあまり発展していないため、農地に灌漑施設などが整ってない。つまり、雨が降らないと、すぐに旱魃が起こる。結果、今年の天気次第で、非常に多くの国民があっと言う間に飢餓状態になってしまうのだ。

食べるものがないため、仕事を求め、都会に出てくる。国中から、そういう若者が都会に集まってくるのだ。技術を持っていない若者に対して、都会は都会で、そんなに仕事が潤沢にあるわけではない。見様見真似で、なんとか仕事をしはじめたり、少ない仕事に多くの人が殺到したりする。そんな中で、割の良い仕事なんていうものは、存在しなくなる。また、職につけず、食べられない人は、犯罪行為に手を染めざるを得なかったりする。

 

資源が有限の中で、もしも人口が増えれば、結果として1人あたりの生活が苦しくなる。よくよく考えれば、これは当たり前のことである。
バカでも分かる簡単な話である。

SDGsのことを勉強したりして、いろいろな社会問題を考えていたりする。
社会問題が発生している多くの理由は、資本主義社会のせいだと僕は思っているのだが、もう一つの根本的な理由は、日本にいると感じずらいのだが、世界レベルで見ると「人が増えている」ということなのだ。

人が増えれば、環境への負荷も上がるし、資源が足りず不健康にもなるし、物価上昇となり貧困にもなる。人が増加中にSDGsの理念である「誰も置き去りにしない」なんていうことを実現させるのは、かなりの曲芸技だ。

僕は、SDGsなことが実装された社会を作りたい。
でも、世界では、出生率が非常に高く、そして、現国民の寿命が格段に長くなると、劇的に人が増えていく。結果、不幸せになる。
SDGsのような崇高な目的に、「人を削減する」なんてことを掲げることができないのは、僕もわかってはいる。
でも、どうすれば、人を減らすことができるのだろうか。

中国の「一人っ子政策」っていうのは、学生時代に聞いたときは、ありえない政策なんだと思ったが、よくよく考えると、もしかしたら妥当性のある政策なのかもしれない。

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もはやアフリカとは思えない先進国家、南アフリカ(アフリカ出張報告 #1)

1月末から2月頭にかけて、アフリカ出張に行ってきた。
社内でアフリカのビジネスの可能性について、話したり、
元ガイアックスで、アフリカでも働いていたカーン星さんから、いろいろ聞いているうちに、まずはなにより、一度はアフリカをしっかり見ておかないと、と言うことになったのだ。

それぞれ、どの国も面白く、1回にまとめきれなかったので、これから5回に渡って、ブログに書いていきたいと思う。

1回目は、最初に訪れた、南アフリカの話。

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・ヨハネスブルグの危険

アフリカに着いて、最初のホテルに向かう。
夕方、市内へ伸びる鉄道に乗って、市街地の終点、パークステーションに降りて、徒歩10分ぐらいのホテル、 Protea Hotel by Marriott Johannesburg Parktonian にチェックインした。

市街地の終点、いわば、成田エクスプレスで例えると、東京駅だ。
そして、いわば、東京駅から徒歩10分のホテル、つまり、まぁ妥当なチョイスをしたつもりだった。しかも、by Marriott なので、妥当すぎるチョイスかと。

が、しかし、あとで知ったのだが、そのパークステーションという駅前は、アフリカでもっとも危険なヨハネスブルグで、もっとも危険な場所であった。

ヨハネスブルグでは、ロコタビというサービスを使った。昔からあるサービスで、ガイアックスがやっているTABICAの世界版のようなサービスだ。現地の日本人の方と出会って、現地のガイドや体験を提供してもらえる。

そのロコタビの現地のホストの方と会った瞬間に、言われたのは、
なぜこんなところを予約しているの?私は、この周りは、ガイドできないから。
っていうか、なんであなた腕時計をしているの?早く外して。
なるほど。腕時計をしたら怒られるんだ。

現地のヨハネスブルグ大学の黒人の教授とランチした時には、僕の泊まっているホテルを伝えた瞬間、ため息と共に、僕を無視して、彼の部下に対して、別のホテルを手配してやれ、って指示が飛んでた。

その教授に、ヨハネスブルグ3日目に予定している夜の屋台での食べ歩きとかって危険かなってお尋ねしたら、「いや、パークステーションに比べたら、その食べ歩きをする予定のエリアは、まぁ普通だから。」って回答があった。

ヨハネスブルグの現地の日本大使館からのメールマガジンにも、
このあたりは決して歩くな、とか、
車に乗っていても、このエリアの赤信号に止まった瞬間に窓を割られて、強盗されるので、赤信号でも止まらないように、とか、
駅まで車で送迎してもらった場合、車から降りて列車の出入り口までの数メートル、周りに気をつけろ、とか、
って流れてくるらしい。

そもそも、ロコタビのホストも、危険なので、このダウンタウンエリアには、来ないらしい。しかも、ダウンタウンエリアでなくとも、車の運転時には、助手席に怖くて荷物を置けない、って言ってた。
また、笑えない話だが、このエリアで、歩いている途中で強盗に遭い、身ぐるみ剥がされた挙句に、その帰り道に、2回目の強盗に遭った、とかっていうことも聞く。
それこそ、高価な腕時計をしていると、面倒なので、手首から切られてしまう、とも。

このパークステーションのダウンタウンのエリアは、たしかに、昔は、街の中心部だったそうなのだが、アパルトヘイト政策が全廃された後に、貧困層の黒人が集まってきて、治安が悪化し、その結果、白人のみなさまは、もっと北のエリアに大移動をしてしまって、で、今となっては、危険地帯になってしまったとのこと。

たしかに、パークステーション、つまり、僕の中で南アフリカの東京駅に到着して、最初に目についたのが、駅構内の広告だったのだが、それが全て、「Free Condoms」というものばかりで、ちょっと変だなとは思った。
そして、たしかに、駅を出て、最初に目についたのは、駅前のゴミが散乱している空き地で立ち小便をしている人の姿で、これも、ちょっと変だなと思った。
その周りも、落書きはもちろんのこと、壊れたビルとかもあり、何より、そのあたりの小売店がみなさん、鉄柵を完備しているのも、変だなって思った。
今思うと、なのだが。

・投資対象として

南アフリカ、現地の日本人は、略して「ナンア」って言ってた。会話の途中まで、ナンアってなんだ、って思いながら、分かっているテイで相槌を打っていたのだが、途中で我慢ができなくなった。
ナンアは、もうイレギュラーなぐらい先進国である。そのため、投資対象ではない感じがする。ここに投資をするなら、日本でいいかな、と言う感じである。

 

・マンデラと黒人差別

現地で、デジタルリテールフォーラムというのに、参加した。そういうのに参加することで、南アフリカのネットビジネスのレベルや雰囲気を感じれて良かったと思う。で、空いている時間で、アパルトヘイト記念館や、ソウェト蜂起の跡地や、ネルソン・マンデラの家の跡地にも行った。

この差別や迫害のことや、そして、それに戦っていたことを歴史を勉強する中で垣間見ると、本当に命をかけて戦っている。実際に、この場所で、たかだか40年ちょっと前に、命をかけて戦って、実際に多くの命が失われている。リアリティを感じる。それに比べて初めて気付くのであるが、僕たちはぬるいなぁ、もっと戦うべきことがある時にもっと戦わねばならないなぁって感じる。

やっぱり、マンデラがすごい。逮捕されて30年も収容所に入れられていたのにもかかわらず、そこから出所したあとに、本当に南アフリカを変えた。
30年もだ。ずっと収容所にいたわけだ。ずっと牢屋にいたわけだ。決して、自宅で普通に働いていたわけではない。普通に学びを吸収できる日々を過ごしていたわけではない。たくさんの人を指導するキャリアを何十年も積んでいたわけではない。にも関わらずだ。70歳を超えて、収容所から出てきて、南アフリカを変えたのだ。
しかし、それ以上に、マンデラの直前の大統領である、白人のデクラークという方がすごい。よくもまぁ自分たち白人が強い立場を、無血で黒人のマンデラに譲ったなと思う。
これまで、完全なる差別社会だったのに、ある時、完全に、その上の立場から下の立場へ、大きな政治の権力の異動があったのだ。
マンデラが大統領になってから、彼の融合施策により、争いを残すのではなく、「虹の国」というビジョンの元、多くの民族が互いに尊重するという形を実現し、大きな衝突も発生していない。
今回、僕の会った南アフリカの現地の方々からは、もれなく、マンデラを尊敬している気持ちが伝わってきた。

融合のためにいろいろな施策を走らせている。公用語がなんと11言語。
法律で、たとえ私企業であっても、ポジションごとに黒人を入れなければならないとのこと。正直、スキルがそこまで高くない人でも良いポジションに自動的に入れるという逆差別がある、とのボヤキも聞こえてきたが、まぁ、現実的には、バランスを取るには、ある程度、良い方法だとは思う。
というのは、実力主義というだけの考え方、資本主義的な考え方、つまり、稼いだ人がその稼ぎを使える、ということには、短期的に見ると多様性を無くすし、結果、幸せを無くしてしまうので、非効率だからだ。

実力主義というモノサシで、実力主義以外の方策を測れば、それは間違っている、となるだろう。当たり前だが。
幸せになるのかどうかというモノサシで測れば、実力主義が最善ではなく、実力主義以外にも良い方策があるだろう。もっと言えば、実力主義だけに染まっているのは、間違っていると断言できる。

黒人のみなさまは、こういう形で企業のマネジメント層に入れたりする、いわばエリート層もいるが、その他の層の方がもちろん多い。
最初に話した通り、そこまで生活レベルが高くなく、生活のために、ダウンタウンなどで生活されていて、それこそ、ついバカな日本人が無防備に街を歩いているぞ、みたいな、お金を奪取できるチャンスがあれば、犯罪を犯してしまうような人たちもいる。
また、絶対に近寄ってはならないと言われたが、スラム街もいくつもあるそうで、そういうスラム街で、異常な人口密度の中で生活している人たちも多数いる。インドに行った際にスラム街の支援をしている団体の方に会ったが、その代表の方は、インドのスラム街はメンバーに任せて、ヨハネスブルクに拠点を移して事業を行なっているとのこと。それぐらい緊急度が高い問題なのだ。
もちろん、南アフリカの黒人の方々は、それ以外にも、ヨハネスブルグのような首都ではなく、地方エリアで、昔ながらの農業や第一次産業などを行い、普通に貧しい層もすごく多いだろう。

 

南アフリカの都市で言うと、白人のみなさまが多数いらっしゃる、また、現在の経済の中心地であるサントンとかになると、また雰囲気がだいぶ違う。
例えると、日本のららぽーとみたいなのが、もしくは、武蔵小杉にあるショッピングセンターみたいなのが、そのような南アフリカ中の主要な都市に大規模にあるのだ。

そういう生活スタイルを見ると、南アフリカは、もはやアフリカではなく、ほとんどオーストラリアとか、アメリカの中部地域じゃないか、という印象だ。
たしかに黒人のエリート層の方もいらっしゃるが、白人の皆さんが多数いらっしゃって、海外ブランドの店が並ぶ完璧に作られたショッピングセンターのカフェで、タブレットで本を読まれたりして、普通に優雅に生活されている。そう、日当たりがいい中で。
もはや、南アフリカの経済の中心地は、僕が、勝手に想像していたアフリカではない。

そのまわりを車で走ったが、立派な家も多い。大きな敷地があり、なんとそれぞれの家の壁が全部高いのだ。そして、それらの壁の上には、鉄格子があったり、電流が流れていたりするとのこと。

電流って。
アフリカの中でも、サファリに住んでて、家の外にライオンがいるんじゃないんだから、って思った。

裕福な家、そのご家庭として、上手にお金儲けをして、お金持ちになっていく。場合によれば、その経済の実権を握っているというポジションを活かして、国民にいろいろなサービスを提供し、また販売することで、稼ぐに稼ぐのだろう。結果として、貧富の差が拡大することで、こういう裕福層は、高い壁を用意しないと生活ができなくなる。まわりの皆様とオープンに交流ができなくなる。家の中は、豪華なのだが、家の外の自然には気軽に触れられなくなっている。

稼ぎ、豊かになり、勝ち組になることで、逆に、人生が貧しくなってしまっているのではないだろうか。
全部を俯瞰的に見ると、「頑張って稼ぐことで、何を目指しているのだろうか。」と思わざるを得ない。