米国内ネットサービスのアワード、Crunchies Awardのクラウド部門

2011年のCrunchies Awardの投票が1月末までやっている様子。
http://crunchies2011.techcrunch.com/vote/

個人的に、特に興味あるジャンルは、Cloud Service。

● Asana
Facebookの初期メンバーのDustin Moskovitzが立ち上げたタスク管理のサービス。

法人やグループ向けのタスク管理機能として秀逸。ついては、RTMとはちょっとターゲットが違うと思う。

良い点は、バックグラウンド処理がよく出来ていて、ウェブアプリながら反応が異常に速く、使い勝手が良い。
また、Gmailのように、ショートカットキーを使いまくって、操作できる。
最近のアプリは、このレベルが当たり前なのか、と思うと、アプリ作るのもちょっと大変だなぁと思う。

● Box
● Dropbox
かの有名なクラウドストレージサービスの2つ。
Box.netは、今年50GBの大盤振る舞いを行ったので、僕の回りでもアカウントを取りまくっている人が多かった。
けっこう古いサービスなので、古くからのユーザーも多い。
昔は、WebDAVに対応していたが、その公式サポートも終了され、また、今時のデスクトップ用の自動シンク機能のクライアントアプリが存在しないので、今となっては使い勝手が悪いと思う。

デスクトップ用の自動シンク機能のクライアントアプリのあるストレージサービスだと、Dropbox、SugarSync、Zumodriveの3つがメジャーだと思うが、個人的には、Dropboxより、SugarSyncより、断然、ZumoDriveが好きだった。
なぜなら、唯一、設計思想が、サーバーサイドが中心な作りで、クライアントサイドには、ファイルを残さない、という使用方法ができたから。
具体的には、こういう感じ。

・ファイルの書き込み
デスクトップにファイルを置く。→即座にサーバーにアップロードし、そしてそのクライアントPCからそのファイルが無くなり、シンボルだけ残る。

・ファイルの読み込み
デスクトップやフォルダ内にあるシンボルをクリックする。→即座にサーバーからダウンロードし、そして、そのファイルを開くことができる。

これだと、ほぼシンクライアントな状態なので、ノートパソコンでも安心して紛失できるし、HDD容量をほとんど使わないのでその点も合理的。

しかしながら、Motorolaに買収され、そして、そのMotorolaがGoogleに買収され、Zumodriveは、不具合がバグがあっても、そのままな状態になってしまい。
とてもじゃないが、安心してファイルを預けれるサービス状態ではなくなってしまった。

Dropboxは、基本、ファイルごとにベースとなるクライアントPCがあり、設計思想が、サーバーではなくクライアントPCが中心なので、容量を食わざるを得ない。
しかしながら、他の良いサービスは、本当に無いので、まぁ今なら、普通に無難に、Dropboxなんだろうと思う。残念。

すでに世の中では自動シンク機能のあるストレージサービスは、勝負は決しているイメージがあるが、個人的には満足できない。
特に法人向けのファイル共有サービスは早くどこかが出して欲しい。

要件としては、

(1)サーバー中心の設計仕様。ファイルをPCに残さない。
今時、Gmailを皆さん使っていて、常にオンライン状態で、クライアントPCが何もなくても違和感なく、逆にファイルがあることで、データ紛失が怖い。

(2)ユーザーが管理ができる。
Dropboxをはじめ、どの会社もユーザーの管理ができない。基本、個人でアカウントを作ってその個人アカウントを共有するスタイル。
これだと怖くて会社としては導入できない。
個人向けのGmailではなく、AppsのGmailがあるように、法人向けのサービス体系を用意してもらいたい。(うん、okta?)

の2つは最低欲しいと思う。

● Okta
我社もそうだが、いろいろなクラウドサービスを使いすぎていて、アカウント管理が煩雑になっている。
たとえば、SugarCRM、Google Apps、Box.netとか、その他にも、普通にSalesforceとか、ActiveDirectoryとか。

1000を超えるサービスのシングルサインオン対応をしているのかな。
http://www.okta.com/resources/feature-gallery.html

まぁこういうサービス欲しい、と思う気持ちもすごくわかる。
またベンチャー企業として、こういう斬り込みをしていくという経営戦略もニヤリという感じで分かる。

シリコンバレーは面白いな。

● CloudFlare
無料もしくは月額定額$20でのCDNサービス。
それほど大規模ではないポータルサイトやブログなどに導入できる。

いろいろな利用者のブログなど見ていると、300円程度のレンサバに、無料のCloudFlareをつけながら凌ぐ、とかってありそう。
お世話になるぐらいのブログになりたいものだ。

● Twilio
SNSなどを運用している会社が、SkypeやLINEみたいなサービスを簡単に自社で運営できるサービス。
当社もLISTERというクラウドアドレス帳管理サービスをやっているが、このLISTERにIP電話機能をつけて、とかも簡単なんだろうなぁと思う。

初期費用とか定額コストとか一切掛からない。

アメリカでの電話番号を取得するのに付き、月1ドル
かかってくる電話は、1分1セント
外にかける電話は、1分1セント
クライアント同士のIP電話は、1分1/4セント
テキストメッセージのやり取りは、1件1セント

オフィシャルHP曰く、3行のソースを入れるだけで済むらしい。こういった音声サービスの開発は重そうなので、変に開発するぐらいならこれを導入したほうが早いだろう。

あと、当社では、社内SNSやグループウェアなどのサービスをやっているが、そちらの方では、IP電話もいいのだが、どちらかというと、GmailやFacebookのリアルタイムチャット機能が欲しい。簡単にサービスにインストールできるような形で誰か作ってくれないかな。

Googleなどの大手企業の提供するウェブサービスのレベルがどんどんアップしていく世の中だが、同時に、ベンチャー企業もこういう形で、低リスクで同様のリソースを手に入れる世の中でもあるのだろうと思う。

電車内の手袋の落し物

りんかい線という、通勤ラッシュが、全く発生しない電車に乗って、通勤している。一度、あまりにも空いていて、で、帰宅時にあまりにくつろぎすぎて、イーモバイルのPocket Wifiをポケットから、車内に落としてしまい、深夜に、りんかい線の忘れ物センターに取りに行ったことがある。

 

で、今朝の話であるが、

大崎に到着した際に5~10人が降り始め、僕も降りようと思って席を立つと、電車内の目の前に、手袋が落ちていた。まぁ外は寒いし、車内は温かいので、忘れるのも無理は無い。すかさず、拾って、すぐ目の前のOL風の女性に、手袋を見せつつ「忘れ物では?」と声を掛けた。彼女は、いきなり声を掛けられびっくりされていたが、結論的には、彼女のではない、と。

ということは、きっと、その女性の前の女性のものか、その前の前の女性のものか、そのあたりだろう、と思いつつ。

どうしろと言うのだろう。

多くの人に聞こえるように、「これお忘れになった方いませんか?」と声を張り上げるべきか?

 

そっと拾った手袋を車内に戻しておいた。この電車は、りんかい線と言えど、埼京線接続便で、埼玉の大宮まで行ってしまう。

悲しい。人と人がつながれば、こんなことは発生しないのに。

 

大きな声で独り言のように、「あれ?この手袋、誰か忘れてる!」って言えばいいのだが。やっぱり他人の中に居る、という事が、その声を出せない雰囲気にして僕を囲んでいるのだと思う。

そういえば、過去、電車の中で、そうそう他人と話したことがない。なぜ、ここまで人に囲まれているのに、話すことが無いのだろうか。なぜ誰もが誰もと話をすることがありえないのだろうか。ちなみにタクシーに乗った際には、半分ぐらいの確率で運転手さんと会話をしている。まぁ「僕がお客様だし」という立場を感じて、あまりプレッシャーを感じず話し掛けることができるのだ。

携帯型ゲーム機のCMで、通勤電車の中で、いつも同じ電車に乗っている他人同士で麻雀ゲームか何かをしているシーンがあったが、あのような雰囲気がいいなぁ。

隣に座った人に、「今日は誕生日なのですね、おめでとうございます」と、声を掛けたい。

スターフライヤーかなりいい

最近、スターフライヤーに乗る機会が多い。これまで北九州へ行く機会はそれほどなかったので乗る機会がなかったが、先日、羽田-福岡便が、開始されたからだ。

そもそも、個人的に、LCCが大好きで、15年前ぐらいにもスカイマークエアラインズが営業を開始した際にも、うれしくて、数日以内に搭乗した覚えがある。その最初に搭乗した際に、座席の冊子に、飛行機を飛ばそうと考えてから実際に営業開始に至るまでのストーリーを掲載されていて、そのストーリーを読みながら、最初の思いを大切にして、きっといろいろな苦労やハードルを乗り越えてこられたことを想像して、感動した覚えがある。というか泣いた。「日本の空を安くする」ために、人が集まり、時間を投下し、リスクを背負い、そして、実現された。

ベンチャーとは、世の中を変えようと思って実際にがんばっているところこそが、もっとも重要、つまりもっとも「重く」て、もっとも「カナメ」なのだろうと思う。ベンチャーを構成するチーム全体に、まだ社会に無いことをやり遂げるぞという、エネルギーが満ち溢れる状態で。そのエネルギーは無限に発生していて、そのエネルギー次第で事を成すのだろうと思う。女子高生以上にキュゥべえに食べられるべき対象かと。

で、スターフライヤーのいいところ。

・サービスが良い

最近、ANAなども取りやめているドリンクが標準でついている。ちなみにコーヒーはタリーズコーヒーでチョコ付き。夜便では、最近流行りのノンアルコールシャンパンも。しかも朝一便にはサンドイッチ付き。「ドリンク、サンドイッチのお代わり要りませんか?」というアナウンスまであった。

・席が充実している

一定程度、広い。(というか、国内便だと、スカイマークが狭いだけだが。)どの機体に乗っても、コンセントがあり、電源の充電ができ、時々、USBまである。全機、ディスプレイがついていて、オーディオプログラムやビデオプログラムまで用意されている。

・株主優待券がある

スターフライヤーは、株主優待券が流通している。(先日、上場したが、優待券は上場前から流通している。)

ちょっと前までANA便やJAL便の株主優待券はフル活用していた。理由としては、安い、ということに加えて、決済が当日だったので、事実上、無料でのキャンセルや変更が可能だったからだ。最近は、普通の予約と同様に、予約後3日以内の決済となった。ついては、キャンセルをすると、手数料、と言っても数百円だが、が掛かってしまう。且つ、ANAの株主優待券は、1万円前後の流通価格。羽田<>沖縄の往復でも半額になるのでまぁ妥当な価格だが。

それに対して、スターフライヤーの株主優待券の流通価格は、4,000円程度。且つ、決済期限が、出発の当日まで。つまり事実上、無料でキャンセルや変更が可能。株主優待券で定価の32,000円の半額の16,000円に、優待券代4,000円を足しこんでも20,000円。スカイマークの当日の定価が20,000円程度なので、ほぼ変わらない。スカイマークが満席になるリスクを想定すると、会社で株主優待券を多めに在庫して、キャンセラブルなチケットを事前に予約するのは悪く無いと思う。(といっても、いつ、キャンセル手数料が発生するシステムに変更するか分からないが。)

・往復の場合、帰り分を、2ヶ月前より前に、同時に買える

スカイマークだと、2ヶ月前にしかチケットを購入できないので、往路は買えても、復路が買えなかったりするが、スターフライヤーだと、2ヶ月前に往路が買えるタイミングで、復路も購入可能。プライベートだとけっこう大切。

・全体的に落ち着く

登場直後の「安全のアナウンス」のビデオが、フライヤーニンジャ。こんなにクオリティの高いのは見たこと無い。

また、もっとも感動したのが、「スターフライヤーと提携した機内でしか見れないプログラム」。

ちなみに、オーディオプログラムの方が、FPMのニューアルバムの紹介。さらに、ビデオプログラムの方が、サカナクションのインタビュー付きのPV特集の番組。サカナクションの「バッハの旋律を夜に聴いたせいです。」のPVが、機内で流れるとは。機内で集中して仕事をしようと思ったが、ビデオを見るのに集中して仕事が全くできなかった。こんな機体数の少ないLCCで、なぜにわざわざ独自プログラムを作って、且つ、こんなにクオリティが高いのか。個人的には大満足ながら、さすがに過剰投資では?ぱっと機内を見た感じ、サカナクションを見ている人は見当たらなかったし。

乗り降り&上昇降下中の際の音楽もかなり来ている。先日は、DAISHI DANCEだった。普通、このタイミングが、iPhoneの自分の音楽も聴けないし、音楽プログラムも動いていないし、一番、ストレスを感じるタイミングだが、おかげで大満足。

ちなみに、スターフライヤーが出しているコンピレーションアルバムも悪くない。選曲もいいが、ジャケットもいい。引き続き、なぜCDを出しているのかが謎だが。どこに金を掛けているのかと思う。

 

そんな感じで素晴らしく良いエアラインなので、ぜひどうぞ。

 

ところで、この前、スターフライヤーで、前の席の人が自分のリクライニングシートを後ろに完全に倒してきて、狭い思いをした悲しいお話を。

乗機した際に、すでに前の席の人が座っていて、且つ、自分のシートを完全に後ろに倒していた。出発直前に戻し、上昇が終わると、即座にまた完全に倒してきた。なかなかの強者である。ちなみに40歳過ぎの帽子をかぶったおじさんだが。倒されたからと言って、僕も、と、自分の席を後ろに倒すほど度胸がない。結局、PCを開くスペースもなく、本を読みながら過ごしていたが、ともかく、すごく腹立たしい。

何が腹立たしいって、このリクライニングの機能について。

飛行機に載っている人、おそらく全員が、リクライニングをしたいと思っているに違いない。しかし、「遠慮」という空気に流されて、誰も倒していない。特に国内線は。時々、その空気を破れる強者だけが、広い思いをしている。一人だけリクライニングすると迷惑だが、自分も前も後ろの人もリクライニングすれば誰も困らない。そのハッピーな解を実現化できない、この非効率さに、ただただ腹立たしい。個人的には、非効率なものを見ると、許せない気持ちになる。非効率が、世の中で一番、腹立たしい。

本来は、全員が、たとえば、ちょうど半分ぐらいをリクライニングさせるべきではないか。僕は強烈に、当日の飛行機に載っているお客さん全員と脳がつながって、そうしようと伝えたかった。テレパシーを送りたかった。くぅーっ、と思ったが、さすがに送れなかった。本来は、そういうものだという常識を作りたい。ちなみに我社では、社内の研修にバスを貸しきって移動する際に、「全員、少しずつ倒しましょう!」と言って、全員で倒したことがある。なぜ他人同士だとこれが出来ないのであろうか。こういう事象はいくらでもある。つながっていないからこその不自由さ!!他人にコミュニケーションを自由にできないのが、本当に腹立たしい。

 

ちなみに、ちょっとしたTIPSであるが、当日、飛行機に乗る際に、満席だったらどうしようもないが、そこまでではない場合、わざとギリギリの時間に、機械を使った自動チェックインで、座席の変更を行い、自分の前や後ろが空いている席を選択する。そうすることで、上記のような悲しい思いにもならないし、もしくは、後ろを気にせずリクライニングすることができる。もちろん、国内線、国際線問わず、空いている席に移動するのは、普通、自由なので、事前にそこまでしなくてもいいんだが。

食べログの不正業者対策は、個人認証の強化だろう

食べログの不正業者が飲食店から金銭をもらって、ランキングを上げている件について

「食べログ」ランキング不正操作のステルスマーケティング業者は法的措置も  カカクコムが39社把握

http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20120105_502732.html

 グルメサイト「食べログ」において、好意的な口コミを投稿してランキングを上げる代わりに、飲食店から金銭を受け取る不正な業者が存在すると報じられた件で、同サイト運営元の株式会社カカクコムは5日、こうした行為を停止しない業者に対しては法的措置も視野に入れて対応していく考えを明らかにした。

食べログは、飲食店に訪問したユーザーが5点満点で評価や口コミを投稿できるサイト。カカクコムによれば、飲食店より「不正業者から食べログへの口コミ代行等の営業を受けた」との通報が2011年1月ごろに寄せられ、その際に業者が示した営業資料などに基づき独自で調査を実施。同年12月までに延べ39社の不正業者を把握したという。

食べログでは、恣意的なランキングの操作を排除すべく、飲食店の評価にあたる「点数」の算出方法を継続的に変更しているという。同社は「美味しいお店が見つかるグルメサイト」の価値を維持し発展させるため、今後もさらなる機能改善・運営体制の強化を行っていくとしている。

この問題は非常に難しい。

もちろん、当社でもCGM監視を専門的に行なっているので、こういう不正を目視ででも監視し、どうすれば、もっと健全なCGMな社会になるのかは、日々、追求している。こういう問題には比較的専門的には対処できる。が、しかし、当社もがんばるが、不正業者とのイタチごっこの様相もあり、なかなか難しい面もある。

監視の強化や「業者の投稿を探しだそう」以外に、この問題をクリアする方法はいくつかある。
位置情報を活用して、チェックインをさせておいたり重要視するのも手だろう。実際、今時、スマホで利用し、スマホで投稿しているのだから。(不正業者も、不正をするのが大変だ。)

また、今回のエントリーの主題であるが、そもそも個人認証を強化することも大切だ。
具体的には、カード認証でも何でも良いので、個人認証を強化することで、不正がしにくくなる。不正がバレたら、その個人アカウントでは永久に口コミができなくなるからだ。また、口コミのレビューの重み付けも、エッジランク的に、友達、もしくは、友達関係が強い人を重くすることで、少々紛れ込んできても、その影響を極小化できる。

 

ところで、Rettyをはじめとした、Facebook便乗派、Facebook信奉派の攻勢には、CGMサービスを今日時点で運営するにあたって、非常に意識をしなければならないと思う。実際、Facebookと完全連動することにより、個人認証の部分をかなり省略することができる。チェックインの機能も充実してるし。結果、今回のような問題はかなり発生しにくい。エンドユーザの立場としても、ぶっちゃけ、最近出てきたサービスで、Facebookアカウントで、Log in or Sign up できないと、「なんだかなぁ」と思う自分もいる。(ちなみに、Rettyは、Twitter認証のみでも大丈夫なので、本件には厳密にマッチしない。)

やるなら、Facebookに対応するという気持ちではなく、心の底から、Facebookに惚れ込んで、そこに心中するぐらいの覚悟でやらないといけない。

業界としては、もはやFacebookは、サービスではなく、インフラである。

任天堂DSで戦うのもいいが、ベンチャーだけでなく、大手企業ですら、Facebook上でZyngaみたいになるものいいと思うし、iTunes、App Storeやゲームセンターに乗っかりに行くのも現実として良いと思う。まぁ、任天堂はiPhone向けにゲームをリリースする気にはならないでしょうけど。

というか、5年後を予測しろ、と言われたら、CGMのサービス分野は、「Facebook信奉派」のサービスが、けっこうなジャンルで勝っている方に賭ける。

現CGMサービスをFacebookに少しずつ対応していくのもいいと思うが、現サービスのリニューアルだと、どうしても機動力に欠けがちだと思うので、個人的には、自社競合覚悟で、別に立ち上げるべきではないかと思う。もっと言えば別資本で。云わば、ANAにおけるPeachやエアアジアジャパンみたいな感じで。ちなみに、もしもそのパートナーに入らせてもらえるものであれば、喜んで入りたいので、ぜひお声がけいただけると嬉しい。

 

最後に改めて総論だが、こういう問題が発生したところで、CGMが社会の中でコアになる世の中の変化は止まらない。

今日時点の食べログのように、サイトに登録して自分の一部を投稿するようなサービスではなく、つまり「自分の脳の一部をクラウドの向こう側に置く」のが問題になったところで、では置かないようにしよう、という着地には至らず、こういう問題が発生するからこそ、(たとえば、Facebookのように)日常生活も、友達関係も、決済も、自分のアイデンティティや脳まるごと全部こそを、クラウドの向こう側に置こうぜ、という解になる。

どうせ、そのうち、Googleの検索履歴、カードの決済履歴、自分の位置情報履歴、も含めて、公開しにいく時代になる。

ブログを始める

世の中に数々のソーシャルメディアがあるが、上田個人としては、ブログはあまり好きではない。

本来、我々人類として、最終型のソーシャルメディアなサービスとして、もっと別の形があると思っている。まだブログより、Facebookのほうが、より良いサービスだと思っている。ただ、それでも物足りない。

僕の中で、ソーシャルメディアのよりあるべき姿を表す単語は、「ライフログ」だ。
具体的な説明は面倒なのでここではしないが、ブログみたいに、こんな自由な記述方法って、使い勝手が悪い。もっと形式化してくれないと、「書き手」も「読み手」も「探す人」も使い勝手が悪い。

映画の記事を書きつつ、経営の記事も書く。
映画の記事も読みつつ、経営の記事も読む。

こんなもの、どうやって整理して、どうやって見るというのだろう。

日々ブログもけっこう読んでいるが、それ以上に、Y!映画のレビューや、食べログの口コミや、Amazonや楽天のレビューを読んでいる。もっといえば、ブログにちゃんとしたことを書いているのを見たり、感動するようなエントリーに出会うたびに、「こんな雑多なところにおいちゃって。。なんて勿体無い。。」と感じる。Googleが、「検索キーワード」で、がんばって集約してくれているが、その頑張りがなければ、本当に使い勝手が悪い。

もっと言えば、そもそもレストランのオフィシャルサイトって見づらい。全部、オフィシャルサイトを閉鎖して、食べログやRettyやぐるなびになっていいと思う。同様に、そもそも企業のオフィシャルサイトって見づらい。全部、Alibabaになってもいいと思う。というかAlibabaはすごいよな。

ブログが存続している理由は、たぶん、「自分の記事なのだ、という気持ち」や、「自分のアイデンティティ」が大切なのだろうと思う。だから、内容軸で整理されたCGMではなく、自分という個人軸でまとまったブログが愛されているのだと思う。それって、すごく自分目線で、社会目線ではない。社会側としては、有意義な情報が有意義な形でまとまっているのが好ましく、いろいろなところに拡散して欲しくない。

ただ、じきに、自分と回りの人がどんどん溶けて行って、「自分って誰?」って状態になり、アウトプットだけが存在する社会になる。その頃には変わるだろうな。アントレプレナーセンター福島さん風に言うと、「通りすがりの者ですが」と、謙虚だからこそ言うのではなく、自分と他人を区別するのが面倒だから言う世の中になると思う。

とはいえ、まだ「自我」がある現世では、マーケティング施策上、参加者モチベーションのために、「個人軸」も大切にしてブログやFacebookみたいなサービスをしていかないといけない。(どうして、「僕の頭と僕の右手との関係」は、「僕の頭と隣に座っているサラリーマン風の人の右手との関係」が違うのだろう、と思う。)

という、自分の好みに反して、そんな僕もブログを書くことにした。実際、多くのブログに日々、お世話になっているし。新聞やテレビニュースや雑誌の数十倍以上、ブログにお世話になっている。

日頃から、多くのブログを読んでいるが、それらのブログを紹介しようと思う。

 

切込隊長BLOG

面白い理由は、鋭く、まさに切り込んだコメントが多いから。この切り込み度合いは、読んでいて、ドキドキしちゃう。さすが「切込隊長」と銘打っているだけある。こんな面白さは、よほど切った張ったをするつもりじゃないとできない。僕にはこんなことをする度胸がないな。

ライオンの隠れ家

特に、ポール・グレアム、Y Combinatorの記事が翻訳されていて読みやすい。この前の「精神異常者判定クイズ」も面白かったが。Y Combinatorは、シリコンバレーの状況が伝わるし、勉強になるブログ。感覚が伝わってくる。というか、IT業界にいる人は、全員読むべき。ポール・グレアムのエントリーはレベルが高いな。これを書くにはかなりのレベルがないと難しいな。アントレプレナーシップ、テクノロジー、経営、財務、マーケティング、全般の能力とかが必要なのだろうな。

AppbankのTumblr

単純に面白い。お笑い系。これを読まないと一日が始まらない。ところでTumblrは熱いなぁ。

僕のブログもどこで開設するか悩んだものの、やっぱTumblrでしょう、と社内会議で言ったら、却下された。で、WPで独自サイト。

・ニュース系

ニュース系には、大きく、いち早くニュースが載っているのと、そこまで早くはないがそれをまとめてくれている系の2種類があると思う。つまり、いち早く載っている日経新聞と、前後関係をまとめてくれている日経ビジネス、みたいな感じ。個人的には、早さより、まとめてくれているサイトの方が好きだ。ちなみに、日経新聞より日経ビジネスの方が好きだ。

まとめてくれているというのは、
(1)小さいけれど尖ったニュースをピックアップしている。
(2)背景を整理している。
(3)普通に聞きたい点を突っ込んで調査して網羅して記事にしている。
(4)プロならそのニュースで気になるところ、問題にするところをピックアップしてくれている。
具体的には、「Looops斎藤社長のブログ」とか、われらが「ソーシャルメディアラボ」とか、「週刊0510」とか、「ちぎっては投げ」とか。

きっこのブログ

新しいわけではなく、どちらかというと、知らない情報を教えてくれる。最近だと、原発の話とかかなり勉強になる。ちなみに、原発については、敬愛するジェームズ・ラブロックの本、「ガイアの復讐」もすごく勉強になる。

eli official website

これは経営は関係ないブログ。
元ラヴ・タンバリンズのボーカルのeliさんのブログ。大好き。このエントリーとか、かなりぶっちゃけて書いてらっしゃる。

DeNAの南場社長のブログ
これは天才ですね。さすが。これは常人には真似できない。最近の1つエントリーされたが、過去ログをまだ読んでいないのであれば漁ってみても楽しいかと思う。「尖り」具合と「面白い」具合が絶妙にミックスされている。

昔読んだこのカラスのエントリーも忘れられない。今でも、東京で朝方にうるさいカラスを見るたびに、「たしかにこいつにWifiステーションが乗ればな」と思う僕もいる。

 

これらのブログを見るかぎり、やはりブログを書く以上、尖ったことを書かないといけない。

具体的には、普通の人がある事象を見て、Aの要素を10感じて、A10だと思う。
僕もある事象を見て、Aの要素があり、それが10と思いつつ、Bという要素も1ぐらいあるなと思う。結果、ブログ上には、「僕はある事象ってBだと思う。」と書かないと読者に刺さらないし、目を引かない。

そうやって、デフォルメするので、ブログって、炎上がよく起こるのだと思う。
怖い怖い。
気をつけないと!!

炎上を防ぐにはどうしたらいいか?

もっともっと世の中全体で、炎上が起こることが大切だと思う。もっともっと、常日頃から、頭の中身をネット上に晒す社会になって、ある意味、言ってはならないことを言っちゃって、それで炎上するもののあまりに炎上が多すぎて、炎上当たり前の世の中になって、炎上してもそこまでダメージがない、という世の中になってほしい。

たとえば、頭の中がダダ漏れすぎて、あろうことか、「@yujiyuji:今日は、前を歩いている高校生のスカートの中が見れてラッキー」と、つぶやいちゃって、何、会社の社長がそんなつぶやきをしているんだ!と大問題になるところ、しかも赤字決算の際の株主総会へ行く道すがら、だったりして、でも、世の中、そんなポカだらけで、それぐらいのポカは、スルーされる世の中がありがたい。

僕はソーシャルメディアを世の中にもっと普及させる。そして、そういう社会にしてしまおう。

とはいえ、上記は、長期的施策なので、短期的には、面倒なので、やらなさげだが、ちゃんと公開ボタンの前に推敲とやらをしないといけないな。