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ガイアックスでは、今回、3月末の株主総会で、有償ストック・オプション(有償SO)の特別決議をさせてもらった!

※募集新株予約権(有償ストック・オプション)の発行に関するお知らせ
http://www.gaiax.co.jp/dl/1641/20150302-1.pdf

「ガイアックスの有償SOを購入するということ」を説明するのに、社内の一部の人用にメッセージを作ってメールで送った。

が、やっぱり全体に送りなおそうかなと。

が、やっぱりブログで晒そうかなと。

 

今回の有償SOについて、補足説明します。

 

●基本は有価証券であり、払い込みが必要なので、オウンリスクであるということ。

買うか買わないかはみなさんの判断になります。
当たり前ですが、損失が出ても、会社で補填はしませんし、それについてのクレームを会社にいわれても困ります。
あくまで、皆さんの方で判断して、進めてください。

 

●今回の有償SOですが、世の中的には、かなり珍しいです。

多くの知り合いの社長から、「何あれ?」と聞かれました。

僕自身、過去の発行されているSOの状況を見ましたが、「こんなに沢山のSOを発行している、でも、現在の倍の行使価格で設定している。」というのは、見つかりませんでした。

ノリで言うと、【「俺のフレンチ」的に、半額!で回転率が数倍!】みたいな、衝撃です。

上場企業でSOを発行していない会社も多いです。出していたとしても、普通は、SOの発行量は、1~2%です。ガイアックスは毎年SOを発行していましたが、多めに出していると言われていて、毎年2%でした。今回は10%です。

その代わり、普通は、SOの行使価格は、その時の時価なのですが、今回は、時価の倍です。
また普通は行使期限は10年ですが、今回は4年です。
この2つはハードルが高いですね。でも、社内のメンバーとして、3〜4年後において、僕達が数倍に事業を伸ばさずして、何をしているんだと。普通に思います。もしも、3〜4年後に、今の1.5倍にしか伸びてないとしたら、、、恥ずかしくてしょうがない。百歩譲って、現実として、結果として、1.5倍だとしても、、、3〜4年後の目標として、そんな数字を掲げるのは恥ずかしくてしょうがない。そんな思考ルーチンが信じられない。(そういう観点で、もちろん、過去のガイアックスの実績は、恥ずかしく思う。)

だから、僕は、行使価格を倍に設定することも、期限を4年にすることも、いいと思いました。それでいいから、たくさん、発行したい!!エイヤッで、これでもかで、10%だ!という感じです。

 

珍しいのが良いこと、という視点で設計したのではなく、これまでの世の中に無かったぐらい、トップクラスに、それなりに良いものに仕上げたつもりです。そして、こんな珍しいものを社員さん全員に行き渡るように用意した。ということは、そこには、それなりに苦労しています。

皆さんが食べると思って、がんばって秘書さんと2人で6時間掛けてフルーツを用意した、という感じです。食べる、食べないは、自由です。
が、しかしです。せっかくなので、美味しくフルーツを食べて欲しいです。

 

●上田は、有償SOの全部を購入します。

当たり前ですが、上田は、割り当てられたSOの全部を購入します。

言わずもがなですが、社長として「割り当てられた分について購入する」ような設計にしているに決まってますよね。もう株主総会の特別決議を取れているので、あとは、個人的には、自分への割当が多ければ多いほど嬉しいです。経営管理部長の岩本さんと2人で中心になって設計しましたが、設計者が、「いくらでも喜んで購入する」というのが、もっとも強いメッセージだと思います。
岩本さんも、、、知りませんが、、、購入されると思います。

 

●今回、当たり前のようにキャピタルゲインが出るような設計には、なってはいないです。

結論としては、キャピタルゲインを取れる割合としては、低いと思います。普通に考えれば、キャピタルゲインが出るような設計にはなっていません。株価がこのまま変化がないと、今回の有償SO分の払込金額が損になるからです。

有償SO発行時の時価の2%程度の価格で、有償SOの権利を購入できるということは、通常の無償SOであれば、時価の50%程度、費用化が求められるとして、かなり単純に言うと、1/25の価値ということです。理論上、通常のSOでの収益に比べると、1/25ぐらいしか儲からないということを指しているのかもしれません。

10個23,000円を購入した場合、株価3,000円で約40万円のゲイン、株価5,000円で約240万円のゲイン、つまり、儲かるときはすごく儲かる。
ということは、常識的に考えて、多くの割合で、購入時に払い込んだ23,000円は損をする。ただし、少ない確率ながら、もしかしたら、投資額の10倍、100倍のリターンがある、ということです。

 

●自分が影響力を与えることのできる投資チャンスについて。

今回、23000円を投資した場合、仮に株価5000円になった場合、約100倍のリターンがあります。5000円というのは、つまり時価総額250億円ぐらいで、つまり一般的には、(ネットベンチャーで成長過程でPERが高めだとして)経常利益で10億円程度です。経常利益で10億円って。これぐらいはしないと、な感じです。

皆さんが、どの程度、金融商品に触れているのか分かりませんが、こんな商品は無いのではないかと思います。

いろいろ制約条件がありますが、3年掛かって、経常利益10億円の会社に仕上げたら、まぁあとは、妥当に考える限り、100倍ぐらいのリターンになる、ということです。

経常利益10億円の会社に仕上げるって言っても、10億円ぐらいであれば、会社全体がどうであれ、極論、一つの事業部で達成できる水準です。
もちろん、過去のガイアックスでは全然、達成できていない水準ですが。でも、引き続き、ソーシャルメディアやシェアリングエコノミーが強くなる時代で、ガイアックスのドメイン、事業内容には、思いっきりフォローの風が吹いているわけです。

皆さんが、どの程度、金融商品に触れているのか分かりませんが、こんな商品は無いのではないかと思います。

言いたいのは、
乱数で出た数値が900点以上なら、100倍で返ってくる、という「ギャンブル」なのではなく、
年末に受けるTOEICで900点以上なら、100倍で返ってくる、という「自分への挑戦」である、ということです。
そして、この期間において自分自身で英語の勉強をどれだけするかコントロールできる、ということです。

買うならこういう金融商品を。そして、買った以上は、実現を目指すべきでしょう。

 

●細かい話しですが、割り当てられた有償SOの一部のみを買うのは、個人的には、あまり理解しずらい、です。

もちろん、個人のBS状況やPL状況によって、全部を買うことができないこともあろうかと思いますが、買うなら買う、買わないなら買わない、が一般的な判断だろうと思います。

美味しい有価証券とみなしたら、買うべきだと思います。
もちろん、他の有価証券もあろうかと思うので、美味しい有価証券と看做さないなら(たとえば自分の退職リスクなども想定して)、買わないべきだと思います。

上田の個人的な感想としては、本来、100万円ぐらい突っ込んで、100倍である、1億円を取りに行くだと思います。
1億円をゲットできるかどうか、っていうチャンス、しかも理論上、ありえなくはないラインで、っていうチャンスは、他にどこにあるのですか?って感じです。
一度しかない人生で、しかも、実際にその人生の今の多くの時間を、お仕事、つまりガイアックスにベットしている以上、これに掛けずどこに掛けるのですか、という感じです。

「100万円分、有償SOを買いたいんだけど。何この割り当てられた個数の少なさ?」っていうクレームを上田に寄越してくるのが普通だと思っています。
そのような中で、23,000円とか、57,000円とか、しか用意できていず、本当に申し訳ないと思っています。
大変すみません。
ただし、株主さんとの利益配分を考えると、これらがいっぱいいっぱいだと思います。

そのような中で、この数万円をさらに分割してくるのは、あまり理解できません。

買わないなら買わない、それも一つのジャッジだと思います。
ただ、買うという思考ルーチンなら、もはや、これぐらいの数値は誤差の範疇なので、全部買う、が、上田の感覚です。
まぁお任せなので、どうぞお好きにしてもらって、なのですが。

 

●上田の過去の投資リターンの紹介と、リスクを背負うの話し。

過去、上田は、創業時、24歳のタイミングで300万円ぐらい借金して事業をしました。
2年前ぐらいまで、創業以来15年に渡って、その300万円から8000万円ぐらいまで、上下動しながらも、借金を抱えた生活をしていました。(概ね、数千万円の後半ぐらいの借金を抱えている時期の方が多いです。)

今は、持分が約10%で、今日時点の時価総額が70億円とかなので、7億円程度です。特に土地とか自宅とか車とか買ったりしていないので、他に資産はなく、借金もほぼなく、つまり、上田の個人資産は、ほぼこのガイアックス株式です。

リスクを背負った時期もあるが、現在、一定の規模の資産になっている、ということです。
(正直、上田のライフプラン上では、こんな金額、しょぼすぎて、、。自分自身に恥ずかしさであまり考えたくない。)

日頃一緒に働いている方なら分かると思いますが、上田なんて、全然ボロボロで、全然仕事が出来るわけでも、コミュニケーションが上手なわけでも、何か素晴らしい物を生み出しているわけでもないです。
おそらくガイアックスの社員さんが、どんどん独立したり、カーブアウトを目論んだりするのは、上田を見て、「これなら僕にも出来るよ」と思っている、からではないか、と思います。

では、なぜ、こんな上田程度で、このような資産を形成することができたのか。
もちろん、皆さんガイアックスのメンバーが、素晴らしいアウトプットを出してくださっているから、ですが、もう一つは、僕の投資感覚が適切であった、ということです。投資すべき所で適切に投資していたからです。リスクを背負う所で背負っているからです。(もちろん、もっともっと上手に出来たとは思いますが。)

僕は、僕の経験した素晴らしい体験を多くの人に提供したい。
投資すべきリスク・チャンスを提供したい、キャピタルゲインを取れるリスク・チャンスを提供したい。

僕は、単純に、社員の皆さんが、成功すると嬉しくてしょうがないです。
今日もガイアックス出身の井出さんがFind TravelをDeNAに売却されたことが発表され、おそらく、多額のキャピタルゲインを取られたでしょうが、ただただ元社員さんが、というか、一緒に働いたメンバーが、そのような成功(今後さらなる成功をされると思いますが)をされて、単純に嬉しくてしょうがないです。

で、もっとガイアックスの中に居て、もっと大きな成功ができるといいなって思います。

今回のSOは、そういう背景で用意しています。リスク・チャンスを取れる機会を用意したい、もしかしたら、成功するかも、成功したら嬉しい!という背景。

投資のリスク・チャンスは、僕は大好き。みんなも好きになってくれると嬉しい。

 

●労働市場の中で、他の環境との競争の中で用意したという背景もあります。

上田は、今の世の中、独立する人が取れるチャンスやメリットが大きいなと感じます。具体的には、独立して、無事、上場や売却に至れば、その創業チームが取れるキャピタルゲインが大きいなと感じます。

そのような中で、もちろん、「ガイアックスで働く」の環境が、それらの環境に比べて、なんとかして勝たないとダメだと感じます。

そのため、ガイアックスでは、どの事業部でもカーブアウトして良い、上場を目指して良い、という「グロースオプション制度」を用意しました。これで、いろいろ総合的に考えると、フラットに独立するのと、互角に戦える環境を用意したと思っています。AppBankも、社内の事業で、カーブアウトして、今に至っているわけです。

はっきり言って、それだけでもいいと言えばいいのですが、「独立・起業」という選択肢に対して、もっと対抗できる報酬体系を用意したいと思って、もう一つの武器として、今回の有償SOを用意しました。

執行役や事業部長のクラスで、取れるキャピタルゲインで、数千万円のクラスを目指したいと思っています。ガイアックスの環境、負けないぞ、と。

 

●一応、当たり前のことを、補足。

いろいろ報酬について書いていますが。
はっきり言って、報酬やお金では、幸せは買えません。そんなのを本気で追いかけてもな、と思います。最高なのは、事業自体です。仕事自体です。仕事の報酬は仕事です。社会への大きなインパクトを、自分が働いて、その事業を通じて、作っていくこと以上に幸せなことはありません。

今日時点で、僕は幸せです。

ガイアックスがあって、多くの事業をやっていて、いろいろな変革を起こして、そして、尊敬できる多くの仲間がいて。その幸せに対して、個人資産の多寡による影響は、ほぼありません。8000万円の借金があるときと、借金の無い今とで、満足度は変わりません。

でもでも、とは言っても、とも思っています。

ちゃんとガイアックスで、人生の重要な時代を過ごしてくださって、しっかりと結果を上げてくださった方には、理想的には普通に億単位のお金ぐらいは、持ってもらいたい。あくまで希望であって実現はなかなか難しいですが。

そのために、今後も良いアイデアがあれば、実現させていきたいですし、皆さんからも募集します。今回は、勝手ながら良いアイデアの1つだと思っています。

 

●最後にオウンリスクについて、改めて。

今回は、投資が必要なことです。商取引です。明日にでも株価が500円になり、投資したお金が、紙くずになる可能性もあります。改めてですが、どうぞ個人でしっかり考えて、ジャッジしてください。

すでに、買わないと表明されている方も、買うと表明されている方も、このメールを見て判断を入れ替えてもらっても大丈夫です。岩本さんに相談ください。

よろしくお願いします。

 

そのまんまブログにエントリしちゃった。

あーあ。

※記載の数値は、会社として、意思決定した数値・予想としては書いてないよ。あくまで仮定として挙げているよ。あと、有償SOは、もちろん購入可能なのは社内の割り当てられた人だけで。このブログ、公募でもないし勧誘でもない。

 

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