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地方の問題にどう立ち向かうのか

地方の活性化や地方創生に向けて、どのように進めるべきか。

最近、英治出版の原田英治社長と会う機会が増えている。
もともと、NPO法人ETIC.のイベントなどで、同じパネラーという立場でよくご一緒させていただき、知り合いにならせていただいた。

で、昨年のガイアックスの合宿に遊びに来てくださった。軽井沢の山奥まで、ガイアックスという会社の合宿にもかかわらず、よくもまぁ来てくださったものだ。合宿では、けっこうな方が、同じくゲストで、遊びに来てくださった。
また、その後に、英治出版さんのイベントである、ティールジャーニーキャンパスのイベントにお邪魔させていただいた。光栄にも、フレデリック・ラルーさんとの対談イベントをさせていただいたのだ!
当時、そのイベント前に、ちゃんと勉強しようと思って、ティール組織の書籍を読んだのだが、ここ最近の潮流を含めた組織論について、本当に整理整頓されていて、わかりやすい。さすが英治出版さん!

やはり、書籍は、考えを深めるのに非常に役に立つ。TwitterやYoutubeでの情報収集がメインになりつつあるが、とはいえ、出版というものは、いつの時代になっても、すごく大切なものだろうと思う。

原田さんは、ここ最近まで、島根県海士町の親子島留学に一年間もの間、行かれていたそうだ。子どもが自然に触れるということは、子ども視野を広げるのに、本当に意味のあることだと思う。しかも、海士町ということで、いろいろな方ともお知り合いになられた様子。実際、ガイアックスの合宿に来てくださったのも、ちょうど海士町に行っていたガイアックスの石川潤さんと知り合い、そして、彼が引っ張り込んだという流れなのだ。

ティールジャニーキャンパスでは、ラルーさんとのセッションを聞いてくださっていて、パネルディスカッションなので、短時間でなかなか言いたいことを言い切れないことも多かったが、原田さんは、僕の言いたいことを、僕が言えているレベル以上に掴んでくださっていた。

ティールジャニーキャンパスの後、原田さんと話していて、地方創生の話しになった。
どうすれば、地方創生ができるのか、地方を盛り上げることができるのか。
これもあまり時間もなくて、突っ込んだところまで話しができなかったが、僕は、地方創生について、もしくは、地方の問題解決に対して、2つのことに可能性を感じる。

 

・シェアリングエコノミーというサービス形態

地方の問題には、やっぱりシェアリングエコノミーが効くと思っている。

地方において、なかなか魅力的なコンテンツがないと嘆いていらっしゃる方も多い。
TABICAというサービスを提供しているが、このサービスを始めてから本当に、観光というものに対する考え方が大きく変わった。TABICA、ありがとう、そして、創業者の細川テッセイ氏、ありがとう、である。
たとえば、宮崎の日南に行って、偶然、道行く人に、ちょっと地域情報を教えてもらえるだけで、その旅が急に満足できる旅になる。全然違う。
初めて訪れた日南という町で、僕は、日南の街を教えてくれる人がいれば、それで満足なんだ。まさかこんなところに、ポート社が提供している無料のオフィススペースがあるなんて!ソファが気持ちいい。まさか、魚屋に普通に売っているうどんが、うどんではなく魚を練り込んで作った魚うどんだなんて!まさか、宮崎県には、宮崎県産のキャビアがあって、お土産に最適だなんて!日南で、サーフィンをしようかなと思った時に、ちょっと地元の人にスポットを教えてもらえるだけで、全然違う。当たり前だが、知らないことだらけだ。きっと魅力の1割もつかめずに日南旅行は、終わってしまっているのに違いない。
おそらく、道行く人の9割の人が、僕にとって、合格点以上のガイドになりうる人だ。一方で、道行く人のその9割の人は、まさか自らがガイドをできる、ということを想像してはいまい。
そういう人と人をつなぐサービスをTABICAは提供している。というか、シェアリングエコノミーというのは、地方でも効果を持つサービスなのだ。

大阪の実家の父親は、トヨタレンタカーのフランチャイズや駐車場の経営をしていたので、車の運転は、もちろん、抜群にうまい。どんな車でも、止めるべきところにピタリと合わせることができる。とはいえ、もう年齢も70歳で、とてもじゃないが、あまり車に乗ってほしくない。でも、車に乗らない生活っていうのもなかなか難しい。
みなさんの実家でもそういう感じのことは多いのではないかと思う。
もっと言えば、地方のあるあるの問題であろうと思う。
一方で、それを地方自治体が公共交通を整備するのも無理だろうし、また、毎回タクシーに乗るのも現実的ではなかろう。
本来、息子である僕が運転すべきなんだろうが、正直言って、盆正月ならまだしも、日頃となると、それもなかなか現実的ではない。
地域の人が助け合って、ライドシェアをしあうというのが、適切な解なのである。nottecoというサービスを提供しているが、もっともっと普及させたい。日本から、過疎地や高齢者の皆さんの移動に関する困難を取り除きたい。

ここまで、人々が分断しながら、生活していて、
ここまで、赤の他人にアドバイスやお手伝いをしない世の中で、
何が、「地方の問題」なのだろうか。
その瞬間、その地域にいる人の、脳が1つに合体し、この1000人がまるで1つの生命体のようになった時、地方にある今日時点のほとんどの問題は、たいした問題ではなくなるはずに違いない。小さな、そして、細切れの、多種多様な助け合いが、そこら中で発生するに違いない。

シェアリングエコノミーというサービスが普及すること、が、地方を、そのままの形なのに、よりその地方らしい物体に、一新するに違いない。

 

・人々は豊かな環境を求めはじめている

もう1つ地方にチャンスを感じることがある。

そもそも、資本主義社会は、無駄ばかり。
何を追いかけて、何に頑張って、生活をしているのか、マジでわからない。
贅沢や物質というのは、重要なパーツであるが、少なくとも、使うべき精神の配分のうち、2割を超えるものではない。

僕らは集団で暗示をかけあって、集団で無駄の再生産をしている。
アホなことに憧れて、アホなことをし続け、そして疲弊していっているのである。

そのことに気付き始めている人も増えているのではないだろうか。

そもそも、ラルーさんも、アメリカの片田舎に籠もっていらっしゃって、まずそこから出てこられないという。
久しぶりにそこから出てきて、日本でイベントを開催してくださった、ということだ。
そのとおり。どうしても、資本主義な話をしたければ、ネット経由でビデオ会議をすればいいだけの話である。

高校1年生の夏にリゾートバイトで一夏を過ごした。いい思い出だ。そして、高校生の時にダイビングの免許を取り、それ以来、多くの海を楽しんでいる。
大学生の時は、夏はキャンプ、まさにキャンプ場に60日、冬は、スキーとスノボ、雪山に40日、滞在した。
社会人になってから、僕はトライアスロンを始めた。マラソンでもいいのだが、自然の中を走るのがすごく好きだ。自転車も楽しいなと思う。
昨年のしまなみ海道の往復とか、しまなみトライアスロンとか、、本当に気持ちよかった!最近は、サーフィンをはじめた。
僕に限らず、読者のみなさんも、きっと自然で過ごす、その素敵さ、その幸せを知っていることだろう。

ガイアックスを創業して5年ぐらい経ったころだろうか、蔵田三沙代さんというガイアックスの社内でも、かなり仕事のできる女性が、急に会社を辞めて、渥美半島の片田舎に引っ越した。
彼女の新しい自宅は、徒歩10分で、毎夏、新月の夜にウミガメが産卵しにくるところだ。ウミガメの産卵、、、もはや、僕は、絵本やテレビの中でしか見たことがないようなところだ。
引越しをする&ガイアックスを辞めるとなった時は、ナニユエに、田舎に引っ越すのか、全く理解ができなかった。彼女、かなり仕事ができるはずなのに、バカなチョイスをするんだなぁぐらいに思っていた。
今、思うと、やはり仕事ができる人は、そもそも人生において何が大切なのか、やっぱり正しく把握している。バカなのは、当時、そう感じていた僕の方だったのだ。

彼女が、その渥美半島に引っ越してから、2年に一度ぐらいだろうか、何かあると、その半島にまで、蔵田さんに会いにわざわざ行っている。

地方においては、生活コストが安い。
まぁそれはそうだろう。
遠くから、場合によれば、海外から、いろいろなものを高級スーパーに並べている時点で、生活コストが高いのは、明白である。ガヤガヤ賑やかなものを、つまり、大切にしなくていいものを大切にしている時点で、生活コストが高くなるのだ。都会の高い生活コストは、ワーキングプアに転落してしまう人を続出させる。今、仮に生活ができていても、貯金もできないし、ついては、そのような生活の継続を難しくさせる。

現代社会が、「贅沢」を、「いろいろと物が欲しくなること」を、「現金残高をあればあるだけきっちり使い切ること」を、暗示を掛けて強要するのだ。
もちろん、田舎に住んでいても、気を抜けば、そのような暗示や魔法にもすぐに掛かってしまう。
でも、決して、その魔力は、都会ほどではない。
ちゃんと考えれば、自然で、素朴で、最高の景色に包まれながら、本当に幸せを感じることができるのだ。

 

シェアリングエコノミーで、地方の抱える問題を一新させる。
でも、問題とかそういう話ではなく、
そもそも地方に問題があり、都会に正解があるのではなく、
地方にしか正解がない、という、当たり前で素直で素朴な事実を、私たちは少しずつ気付き始めているのだ。

そして、良くも悪くもコロナウィルスがこの変化を急激に加速させている。
キャンプにこもる方も増えている。
それと同様に、投資させてもらっているアドレス社でも、感染リスクの高い都会が嫌だ、満員電車が怖い、コロナだからリモートワークがOK、という環境があいまって、アドレス社のサービスを使い、長期間、田舎で住みこみはじめている人が増えているらしい。
ガイアックスの木村さんも、家族全員で、アドレスを使って志賀高原にいるらしい。でも、アドレスなので、コロコロ、場所が変わるから今どこにいるかわからないけど。

 

5Gの時代、相対した人の機微がオンラインのビデオ会議で伝わってしまう時代、無理に都会にいる必要はなく、ありとあらゆる意味で、地方が正解であり、スタンダードなのだ。
 

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