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どのような会社に投資をしたいか、また、投資先を選定する基準とは、についてお話します。学生さんからいただいた質問に回答する形になっています。

上田祐司

株式会社ガイアックス 代表執行役
ガイアックスでは、「人と人をつなげる」をミッションに、ソーシャルメディアとシェアリングエコノミー事業を展開。また起業家が集うスタートアップスタジオという側面も持ち、社会課題を解決するための事業づくりサポート、投資を行う。シェアリングエコノミー協会代表理事。

公式サイト: https://www.gaiax.co.jp/
Twitter: @yujiyuji

どんな会社に投資したいと思いますか?

学生E

質問なんですけれど、どのような会社に 上田さんは投資をしたいですか?
投資をする上での選定をする基準は どのようにしていますか?
投資をするとしたら。
投資について やはりまだ学生っていうのもありますし、結構遠い存在なんですよ 私にとって。
で、いろいろビジネスの本とか 図書館だったり、本屋さんとかで見ると、やっぱり株FXって書いてあると難しいなと思って 自分は避けてしまうものなのですけれども、ビジネスにとっては やっぱり起業をするには株っていうのは大きな支え、投資は支えになるので、避けては通れないものだと思っていて、その上で上田さんは投資はどのようなカテゴリー、会社を選びますか?

上田

はい、わかりました。
ちょっとまず、前提の話として、本とかで読むと投資とか難しそう。
ちなみに上田さんも投資してるんですよね?
どういうところに投資されています?
みたいな話だと思うのですけれど。
皆さんが日頃接する投資っていうのは 概ね上場株なのですよね。
上場株って言うのは東京証券引所とかに 並べられている株なのですけれど、

学生E

はい。

上田

品質がめちゃくちゃいいのですよ。
何かわかります?

学生E

株主待遇と言うか そういうのが詰まっていると言う事ですか?

上田

僕らが投資するのは 半分以上倒産していくのですよ。

学生E

わかります、なぜですか?

上田

ベンチャー企業なので。

学生E

あー。

上田

うまくいったら 10倍、20倍になるのですけれど、僕らのリターンどうなんだろう? うまくいった時10倍、20倍、もっとかな?もっとの事もいっぱいありますね。
20倍、30倍。ともすると50倍とか。
そういう感じなのですけれど 半分以上は倒産していくのですよ。
ノリで言うと本当、海岸の波止場で釣り糸垂らして 何か釣れた!みたいなそんな感じ。
もう釣れた物がまともな魚なんか、食べる所あるのか 美味しいのかどうかすら全くわからないって。

学生E

うん。

上田

で、皆さんが買っている東証って言うのは、百貨店の地下市のデパ地下で 売っている魚みたいな物で、

学生E

ハズレはないですね。

上田

ハズレはない。
いやもちろん、800円で買った割にはイマイチだな みたいなのはあるかもしれないけれど、概ねハズレはないです。
そういう意味では、ほぼリスクを感じず 上場株は買っていいと思います。
って言うか、今すぐSBI証券とか立ち上げて 口座作って株した方がいいです。
もちろん自分のお金の 全額を投資するとかではなくて、ミニマムでも10万ぐらいから 投資できると思うので、あと、ミニ株 最近ちょっとずつ増えていますけれど、もっと安い株式もあるのでそっちでもいいのですけれど、普通の株式買っていいんじゃないですかね 10万ぐらい。
素人がやってもその10万が上下動して 5万になったり15万になったりしますけれど、まぁどうだろうな、10万が1年経って いろいろ売ったり買ったりしても、7割ぐらいの確率で 半分は残っているんじゃないですか。
どれだけ下手でも。
基本は儲かると思いますけれどね。
儲かるって そこまで儲からないと思いますけれど、そんなにリスクないですよ。

学生E

上場企業の物はってことですね。

上田

はい。僕らが上場審査を通すのに、つまり上場させる未公開企業に投資をして 上場させるのですけれど、上場するプロセスって言うのは めちゃくちゃ大変で、例えば社長がいきなり死んでしまっても 大丈夫か?この会社は、とか、ビジネスモデルがどれだけ安定していて 利益はどれだけ安定的に出てくるか、とか、いろんなチェックポイント超えて 初めて上場できるので、逆に言うと、上場している会社は すごく安定性が高いって言う事ですね。
で、本当に投資とか簡単にできるので、そして簡単に社会参加できるし、株主総会にも行った方がいいと思うので。
ちなみに小学校1年生と 小学校4年生の子供がいるんですけれど、それぞれに口座作って それぞれに株買わして、どこの株買うって言ったら イオンって言うから、じゃあイオン買うかって言って イオンの株買って、株主優待券とか貰って、ちょっと授業があるのでアレですけれど、株主総会があったら 一緒に行こうかなとかって思っているのですけれど、僕の感覚はそんなものですけれど。
とりあえずそれぐらいやっていたほうがいい。

学生E

うん。上場企業の物だったら、いろいろ積極的に どんどんやっていった方がいいって事ですか?

上田

うん、とりあえずね。
上場株の株を運用して大金持ちになれますか? みたいなそういう話ではなく、ビジネスに興味あるのだったらそれぐらいまず やってみてもいいのではないですか?って言う。
で、だいたい大丈夫ですか?

学生E

はい、大丈夫です。

上田

本題のガイアックスっていう会社は、どんな会社だったら投資をしますか? って言うご質問に関してなのですが、ガイアックスにもいくつか枠組みがあって、簡単に言うと二つあって、スタートアップスタジオって言うのと 普通の投資って言うのが二つあります。
スタートアップスタジオっていうのは、本当スタートアップ ベンチャー企業をスタジオ、ハリウッドスタジオって どんどん映画を量産するじゃないですか?

学生E

はい。

上田

いろんな人が 監督とかカメラマンとか、美術の人とか 小道具の人とかが集まってきて、どんどん新しい映画を作っては解散し、どんどん新しい映画を作っては解散し、みたいな、そんな感じでスタートアップを作るために いっぱい人が集まってきて作ったら、また次のスタートアップを またみんなで集まって作る、みたいな、そういうスタートアップスタジオって言うのを やっているのですね、ガイアックスは。

学生E

はい。

上田

それは本当に アイデアしかありません、とか、今、お仕事しているのですけれど、アフターファイブで こういうビジネスいいなと思って、ふた開けていきたいのですけれど、とか。
本当、学生さんで、まだ仲間も集まっていない のですけれど、みたいな人からスタートしていて、それは僕らはもう じゃあとりあえずやってみようか、と、話聞いて悪くなければ とりあえずやってみようかって言って、本当にとりあえずの軽いプロダクト作って 実際売りに行って、売れそうだったらどんどん投資していくし、売れそうでなければ 撤退するしって言う。
まず市場のふたを開けるって言うのを 結構、早期にやっていきます。
で、そっちの方はやっぱり来て頂く人の地頭の良さ って言うのは重要ですけれど、究極的に言えば、いや、もうどうしても 僕、社長ちょっと無理だと思います。
社長もこっちも用意する事も あり得ると思っているので、あんまり何も問うてません って言うのが、そっちですね。
で、普通の投資の方は これはこれで、普通に投資していて、例えば、うちが投資している先とかだったら、例えばタイミーって言うサービスとかは わかりますかね?

学生E

ごめんなさい、わからないです。

上田

短期、スキマ時間のアルバイト みたいなそういうサービスです。

学生E

あー、はい。

上田

そういうような会社とかにも 投資させてもらったりしているのですけれど、そっちの投資する時は、投資の方でもどちらかと言うと レイターステージ、その上場の直前とかではなくて、アーリーステージの立ち上がった結構直後に そっちも投資をしているのですけれど、

学生E

はい。

上田

ひとつはガイアックスとして 重点的にふたを開けにいっている、シェアリングエコノミーと ソーシャルメディアっていう、カテゴリーである事がまず前提です、と。
で、その上でやっぱり経営陣 できたら経営陣ですね。
経営者、社長だけではなくて 経営陣が整っているかどうか、で、やっぱりその経営陣が頭がいいかどうか、プロダクトの反応も良くて、あと市場が大きいかどうか、市場が大きいかどうかって、これ仕上がったら 馬鹿でかいビジネスになるかどうか、あたりはやっぱり気にしますね。
その上で我々が考える中で 株が安いかどうかですね。

学生E

あー。

上田

すごく良い経営陣で すごく良いプロダクトで、マーケットもすごく大きそうだけど、すごく高かったら やっぱり買えないので、

学生E

はい、そうですね。

上田

そこら辺を見ながら 投資をしているって感じです。

学生E

わかりました。 学生時代からまた学生ではなくても、もっと20代、会社入ってすぐ とか言う若い頃から、やっぱり投資は どんどんやっておく方が良いですかね?

上田

投資に人生をかけようと 思っているわけでもないのに、人生の大部分をかける必要はない と思うのです。
経験としてやった方がいいと思います。
で、それはいつかって言ったら 社会人ではなく学生時代にやる。

学生E

学生。

上田

これ、別の例えですけれど、若者から僕って海外旅行行った方がいいですかね? って言われたら何て答えます?

学生E

私が聞かれたらですか?

上田

そう。

学生E

海外旅行行った方がいいと思います って答えますね。

上田

それ社会人になってからですかね? って言われたら?

学生E

あー、若ければ若いうちに経験として という風に答えますね。

上田

って言う事は僕は1年間のうち300日は海外に 居た方がいいって事ですか?って言われたら?
それはまた別ですよね?

学生E

そうですね。

上田

とりあえず何回か海外旅行行くのは、とりあえず行った方がいいんじゃない? って感じはしません?

学生E

はい。それは思います、はい。

上田

人生をかけるかどうかはまた別の話で 上場株もそんな感じです。

学生E

んー。若いうちとかは やっぱり上場株をやって、ビジネスの仕組みと言うか お金の仕組みと言うか、それをどんどん経験として学ぶ、学びながらやっていく。 やりながら学んでいった方がいいって言う事ですか?

上田

そうですね。

学生E

うーん。 上田さんも実際にやられてきたのですか?

上田

いや、僕の時はここまで簡単ではなかったので。

学生E

やっぱり仕組みとしても、どんどん新しく、どんどんいろんな人が やっていけるようにっていうので、変わってきているのですか?

上田

やっぱり変わっていますよ。 今ネットで5分ぐらいしたらもう投資終わっていますよ。

学生E

あ、そうなのですか?

上田

はい。もう超簡単ですね。

学生E

ほー。

上田

5分は無理かな?住所確認が必要かな?
ちょっとわからないけれど でもかなり簡単ですよ、昔に比べて。

学生E

うん、なるほど。
少し投資と変わってしまうかも しれないのですけれど、

上田

はい、いいですよ。

学生E

クラウドファンディングについては どうお考えですか?

上田

クラウドファンディングって言うのは いくつかの総称なんですね。

学生E

うーん、はい。

上田

ひとつは、例えば何か プロダクトを作ろうと思った時に、頑張って作っても 最初作るだけで例えば500万する、と。
で、たくさん売れたら採算合うけれど、一個しか売れなかったら大赤字、みたいな あるじゃないですか?

学生E

はい。

上田

その時にクラウドファンディングっていう スキームを使うケースがあって、1000個受注がくればこれ作りますけれど みんな欲しいですか?って聞いて、1000個受注がきたら 初めて1000個分の代金が入ってきて、それで物を作って納品するって言う、リスクを先送りできるって言うのが クラウドファンディングの1つのやり方なのですね。

学生E

はい。

上田

こういうタイプのクラウドファンディングは、例えばMakuakeとかREADYFORとか CAMPFIREとかもそういうケースも多いけれど、そういうのがあります。
で、他に株式とか 不動産投資のクラウドファンドって、ガイアックスが投資するような会社に対して ネット上で投資家を募って、みんなで投資をするっていうタイプの クラウドファンディングもあります。

学生E

うん、なるほど。

上田

それはもう リターンが来るかどうかわからないですね。
すごいチャレンジ。
ひとつめのクラウドファンディングは 単に物を買う話なのですよ。
要はeコマースと一緒。
株式市場とAmazonとどっちが近いですか?って言ったら Amazonの方に近いですね、ノリで言うと。
Amazonとか楽天と一緒で物を買うだけなので。
二つ目の不動産投資とか未公開企業への投資の クラウドファンディングは、非常にリスクが溢れるクラウドファンディングです。

学生E

それは結構 個人的にやるのは難しいものですか?

上田

いやいや、個人的に知り合いの会社に 個人的に出資するに比べたら全然楽です。
楽も何も、一口が小さいです。 5万とかでできるので。

学生E

なるほど、はい。

上田

だから、とりあえず やってみたらいいじゃないですか。
ただ、株式のクラウドファンディングは あまり得するとは思わないですけれど。
やっぱりリスク大きいですから。

学生E

クラウドファンディングで リスクは前者の方ですか?

上田

クラウドファンディング自体が リスクを抱えているとは思いませんけれど、株式に関して言うと まだ、あまりオイシくないなと思います。

学生E

ふーん。

上田

不動産は悪くないのではないですかね。

学生E

あー。

上田

未公開企業のいい会社っていうのは、ベンチャーキャピタルが 積極的に投資してくるので、無理してクラウドファンディングで お金を集めてないのですよね。

学生E

あー。

上田

ですので、良い会社に当たる確率が、統計的に見れば少ないのではないかな と思ってしまいますね。

学生E

ありがとうございました。 私からの質問は以上です。

上田

はい、どうもありがとうございました。

学生E

ありがとうございました。

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