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将来、起業を考える学生が、学生時代にやるべきことはなにか、についてお話します。学生さんからいただいた質問に回答する形になっています。

上田祐司

株式会社ガイアックス 代表執行役
ガイアックスでは、「人と人をつなげる」をミッションに、ソーシャルメディアとシェアリングエコノミー事業を展開。また起業家が集うスタートアップスタジオという側面も持ち、社会課題を解決するための事業づくりサポート、投資を行う。シェアリングエコノミー協会代表理事。

公式サイト: https://www.gaiax.co.jp/
Twitter: @yujiyuji

起業を目指す学生へのアドバイスはありますか?

学生D

はい、続いての質問ですけれど、先ほども少しお話があったと思うのですけれど、将来、企業を考える学生が 学生時代にやっておくべき事だったり、学生へのアドバイスだったり と言うのがあれば、先ほどのとりあえず起業してみる って言う話を頂いたと思うのですけれど、もうちょっと具体的にだったり、今何ができるのかなっていうのを 教えて頂ければと思います。

上田

まず、僕の時代はアルバイトしかなかったので アルバイトしていましたけれど、でも30個ぐらいして、お金を稼ぎに行っていたと言うか 職場見学に行っていた感じなのですけれど。
それはそれで非常に勉強になったのですが、今はインターンっていうものがあるので、アルバイトよりインターンの方が いいとは思います、と。
で、インターンと言っても これまた何種類かあって、1日インターンとか2日インターン みたいなものから、すごいガチのインターン、うちとかでも多いですけれど、2〜3年やるぐらいのインターンもあって、僕ら別に仕事さえできれば2〜3ヶ月目から、ほぼ社員と一緒のような動きになるので、そういうインターンも用意していますけれど インターンは無難ではありますよね。

学生D

上田さんのガイアックスっていう会社でも、インターンという形で 学生を採用されてたりはするのですか?

上田

そうですね、めちゃくちゃしますね。
大手企業にインターンしに行っても あんまり意味がなくて、やっぱり起業を目指す以上は ベンチャー企業へインターンした方がいいと思うのです。
で、インターンを受け入れているのかどうか わからないとか思うかもしれないですけれど、100%受け入れているのですよ。

学生D

それはどんな企業でもです、と?

上田

ベンチャー企業で。

学生D

ベンチャー企業、はい。

上田

ただ、報酬とかは要相談ですよ って言うだけの話で。
例えばご自身が あるビジネス立ち上げたとしますよね?

学生D

はい。

上田

何でもいいですけれど、飲食業におけるペーパーレスのソフトウェアを 販売する会社としましょう、例えば。

学生D

はい。

上田

お金もなければ人もいないわけですよ。 何かわかります?

学生D

はい。

上田

で、守るべきものも 何もないわけですよ。
守るべきものが何もないって言うのは、半年後、一年後の時点で倒産している確率が もう、過半以上の割合であるわけです。

学生D

あー、はい。

上田

で、別に客先で失礼を働いたからって言って 何も重要じゃないって言うか、せっかく会社として開拓してきた客先に、インターン生に荒らされたら それはちょっと腹立ちますけれど、あなたが勝手に開拓してきた客先で、うちの会社名も含めて傷つけようが 別に痛くも痒くもないって言うか。

学生D

うん、なるほど。

上田

で、そんなわけのわからない奴に 金を払えるかって言うところはまた別で、実際売上上げてきたら売上の2割あげるよ、みたいな契約で良ければ いくらでも働いてって感じなわけですよ。

学生D

ふーん。

上田

もっと言えば ほぼ無給でいいので朝から晩まで頑張ります。
泊まり込みで頑張りますって言う分には、いいよ、いいよ、しょうがないなって言って。 受けてあげるわって言って。

学生D

はー、なるほど。

上田

だから自分が興味ある カテゴリーのベンチャー企業に、いやもう無給でいい、ま、これもまた現実的に、無給って言うのは ちょっとストレスがかかり過ぎなので、ストレスがかかり過ぎって言うのは、実家に住んでいて学生さんで お金稼がなくてよくて、無給でいいって言うのだったら、もう無給でいいので フルコミットさせてくださいって言ったら、もうウェルカムで受け入れてくれる と思うのです。
で、そうではなくても、いや、生活していくだけでも 月5万は稼がないといけない、と。
で、無給でいいのですけれど、月5万稼がなければいけないので 月5万他の所でバイトしています。
時給1000円で、50時間。
でも、正直5万円もらえるならば フルコミットで御社で働きますって言うのだったら、ガイアックスだったらもうフルコミットで5万で じゃあうちで、って言うと思うのです。
何かわかりますか、このニュアンス?

学生D

うん、わかります。

上田

それは別にお互いの情報を開示して ストレスのない範囲で。
ちなみに僕がまともに働けたら お金もらえますかねって言ったら、いや、成果報酬的な支払いだったら いくらでも払うって言って。
うちもそうですけれど、学生さんでも場合によれば、社会人の半分しか働いてないくせに 社会人くらいの給料貰っている人もいるし、

学生D

ふーん。

上田

仕事できる。将来起業しようって言うくらい 仕事ができる人間からしたら、そこら辺で普通に採用されている人より 成績が良くて当たり前って言うか。

学生D

へー、なるほど。

上田

インターンも めちゃくちゃ面白ければコミットされたらいいし、そうではなくて、自分が起業する方向性の中で いろんな会社を調べたいって言うのだったら、あんまり短いと迷惑をかけるので、半年ずつぐらい2、3社回れば いいのではないかなと思います。

学生D

ふーん。

上田

で、その目線も先に言っておいて、いや、僕1ヶ月で消えたりはしないけれど 半年のコミットしますので、と。
いろいろ他にも見たいので 半年くらいの間にしますって言って、で、残り2ヶ月ですけれどよろしくって言って ちゃんとリマインダー入れておけば、全然失礼な事はないと思います。
仕事できればいろいろと オファー出してくると思うのですけれど、それこそ5人、10人のベンチャー企業で 仕事、超できたら、いやいや、ちょっと待ってよ、と。 うちの役員になって。
起業しなくてもうちの経営陣となって 一緒にやっていこうよ、と言われるかもしれないし。

学生D

あー、なるほど。

上田

自分が作ったばっかりの会社と 世の中にあるベンチャー企業ってそんなに変わらない。

学生D

ふーん。インターンとしてもう 行っちゃうっていう手もあるのです。

上田

そうですね、はい。 勉強にはなると思いますね。
であと、学生時代ってやっぱり時間があるので、広くいろいろとやっている方が良いとは思います。

学生D

広く。

上田

はい、もうベンチャー一本なんですって言って ベンチャーに突っ込んで行くのもいいですけれど、いや、別にサークルやるのもダメではないと思うし 趣味を広げるのもダメではないと思うし、自分の専門領域か否かはさておき、勉強するのもダメではないと思うし、ボランティア活動してもいいと思うし、旅行とかバックパッカーする事もいいと思うし、自分が興味があってやりたいと思う事は 全部やったらいいのではないかなと思います。

学生D

なるほど。

上田

例えば日曜日ありますよね?

学生D

はい。

上田

何か有効活用できる日曜日と ボケっと過ごす日曜日ありますよね?

学生D

あ、はい、ありますね。

上田

日曜日1日を有効活用したら めちゃくちゃいろいろできるわけですよ。
学生時代でも一緒で、学生時代の4年間で何ができるかって めちゃくちゃできると思いますよ。

学生D

なるほど、上田さんの場合ですと、もう、学生時代から4年間で こういう事やってやろうみたいな、いろんなもの広げてやろうっていう 意識はありましたか?

上田

ありましたね、いろいろやっていこうと思って で、全部書き出して、

学生D

うん、なるほど。

上田

計画を組んで、例えば、時間あるし 美術館とか行っておきたいなと思って、例えば、美術館に行く、と。
でも国内で何箇所行くって決めて 4年間に割り振って、

学生D

あー、なるほど、はい。

上田

で、半年ごとに振り返りをするわけです。
で、振り返った時に、この目標そもそも俺もういいからやめよう と思うべきかどうか、とか、いや、やっぱりこれぐらいは やっておこうと思うかどうか、やっておこうと思っていて 順調にできていないとしたら、何でできてないのか?
時間が捻出してないのか スケジューリングしないのか、美術の事について一緒に行く友達が いないからなのか、情報量が少ないからなのか、お金が足りないからだ とか考えるわけですよ、で、じゃあ例えば友達がいないから美術館に 行こうとしないから友達探そう、みたいな。
友達探すとしたらどうやって探そう、とか、で、次の半年間では友達みつけて、その友達と定期的に行く約束をして 定期的に行く、みたいな。

学生D

うん、なるほど。

上田

ほんと、バックパッカーとか 学生時代でないとできないので。
今はコロナでできないでしょうけれど。

学生D

はい、そうですよね。

上田

いろいろ幅広く、しかも詰め込みまくったら 詰め込めるので、ぶっちゃけ。
日曜日どれだけの事出来るかって、いつもの日曜日の パフォーマンスの悪さ考えたら、5倍か10倍突っ込めそうだな と思うと思うのですけれど、本当5倍、10倍突っ込めると思うので。

学生D

なるほど。
いろいろやってみるっていうのが、ひとつ学生のうちにやっておくべき事って言う。

上田

ちなみに僕の場合 同志社の内部生だったのですけれど、

学生D

はい。

上田

大学入学して4月1日とか2日ぐらい ずっと学校にいて、4年間どの授業を登録するべきか、大学1年何を登録するべきではなくて、1年、2年、3年、4年何を登録すべきか、で、どの先生は何年後引退で すごい楽勝だから、これ2年に登録した方がいい、とか、英語の授業は大教室になったら 急激に楽になるから、1年目取るけれども積極的に落として、2年目から大教室に行って楽勝に突破するとか、そもそも過去問とか大学ノートとか 4月1日とか2日に回収してました。
何かわかります?

学生D

えー。

上田

もっと言えば 揃った物は安心して登録できます。

学生D

はい。

上田

揃ってもないのに登録するって言うのは リスクじゃないですか?
ですので、試験の前に先生が、お前直前にバタバタしても しょうがないぞって言って、そうだ、そうだって思ってましたけれど。

学生D

なるほど。

上田

結果的に僕 大学は本当に1年の時に最大で月6回。

学生D

えー。

上田

もう、2年目以降は ほぼ行ってなかったですね。
ま、それは人によりけりで、自分がどういう所に どういう時間を使うのかって言うのを、意思決定して割り当てていくって言う。
で、僕が言いたいのは、自分がやりたいものに対して 時間を割くっと言った時に、その時間きっちりマネージメントすれば、上手にマネージメントできるはずですよ って言うそういう話ですね。

学生D

うん、なるほど。 それもやっぱり効率の話に繋がってくるのですね。

上田

ま、そうじゃないですかね、はい。

学生D

ありがとうございます。

上田

はい、ありがとうございました。

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