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友人と起業をするの良し悪し、についてお話します。学生さんからいただいた質問に回答する形になっています。

上田祐司

株式会社ガイアックス 代表執行役
ガイアックスでは、「人と人をつなげる」をミッションに、ソーシャルメディアとシェアリングエコノミー事業を展開。また起業家が集うスタートアップスタジオという側面も持ち、社会課題を解決するための事業づくりサポート、投資を行う。シェアリングエコノミー協会代表理事。

公式サイト: https://www.gaiax.co.jp/
Twitter: @yujiyuji

友人と起業する際の注意点

学生B

質問なんですけど、起業するとなったときに、自分だけでは力が足りないというか、他の人に助けを求めたい ということもあり、それを、友人とかと一緒に、起業することになったときに、言いたいことが言えないとか、向かってるところが違うことが、あったりすると思いますが、それはどうやって解決するか、進めていったらいいかについて、教えて欲しいです。

上田

はい。
友人と起業するのがベストか? と言われたら、ベストではないんじゃないかなと 思います。
理想論で言えば。
より、このカテゴリに対して興味がある、優秀な人で、かつ、友人だから 言いたいことも言えない、ということも全然分かりますし、そういう、ややこしい関係じゃなくて、例えばカップルで始めると、これまたややこしかったんですけれども。
それこそ、カップルで喧嘩したら、それが事業に影響するとか、ちょっと勘弁してよ というところもあるので、ややこしいので、 ベストではないとは思います。
そこまでは大丈夫ですか?

学生B

はい。

上田

ただ、現実解として、例えば、何かのビジネスで起業するにあたって、例えば、地域創生のビジネスをしようと思って、僕はYouTubeで地域創生について語り続けて、フォロワーが1万人いますとか、noteをいっぱい書いてて、noteの読者が1万人いますとか、交流会を何回もやっていて、地方創生に関する交流会を何回もやっていて、もう名刺交換した人が2000人いますとか、そういう人でない限り、現実として、自分が起業しようとしている、カテゴリーに興味があって、優秀な人に出会える確率って 少ないと思うので、友人と起業するというのは、現実としては、現実なのかなという気がします。

学生B

その点について、例えば、自分が教育でやりたいと思った時に、それについて、別途、友達と意見交換したり、話して、こういうとこダメだよね、こういうとこ直したらいいねっていうのを、何回もやり取りしていったら、少しずつ見えてきたりはしますか?

上田

見えてくるというのは、 その人が優秀かどうかですか?

学生B

人と一緒にビジネスをやるときに、目指すところが一緒っていう、感じにはなっていきますか?

上田

そうですね。
目指すところが一緒で、あることは、必須ではあると思うんですけど、理想を言えば、 友人ってやっぱりややこしいので、例えば、 彼女と起業してもいいと思いますか?
って言われたら、一言で言うと、ややこしいよね っていうだけの話。
ベストではないと思います。
ただ、すごい、たくさん人脈がある人でない限りは、友人とか彼女と、起業するっていうのは、現実解かなという感じですね。

学生B

あぁそっか。

上田

もちろん仰っていただいたとおり、話してみて方向性が一緒だっていうのは、もちろん重要ですよ。もちろん。

学生B

うん。

上田

できるだけ早く、友人を集めてくるのもダメじゃないんですけど、できるだけ早く、世の中にどんどん情報発信をしていって、「いや~僕こういうようなこと、やらなきゃだめだと思ってたんですけど、なんか一口かませてもらえません?」 みたいな人が、いっぱい来るような、体制に変えていかないといけないです。
ただ、それまでの間、友人を集めながら 凌いでいくっていうのは、なくはないかなという気はしますね。

学生B

うん

上田

大丈夫ですか?

学生B

はい、大丈夫です。

上田

人脈をどう広げるか?
っていうことに関して言うと、 1つは情報発信、YouTubeでもnoteでもツイッターでも なんでもいいので、思うところをどんどん情報発信して、ツイッターとか関係しそうな人は、どんどんフォローしていって、そこのコミュニティに身を投じていく。
あとはリアルの活動ですよね。
そういった交流会とか どんどん参加していったらいいし、なんだったら自分で交流会開いてもいいし。
起業をすることに比べて、人様から数千万、1億、数億円を、集めていくことに比べると、交流会の開催なんてゴミみたいなものなので、自分で交流会開いていくっていうのも、全然変な話じゃないと思います。

学生B

自分の知ってる友達に向けて、交流会をした方が、とか、教育だったら学校でやった方が、ハードルは低いと思うのですが、

上田

はい

学生B

全く知らない人達に、来てもらうというのは、情報発信とかnoteをやるのが、先っていう感じですか?

上田

そうですね。

学生B

ゼロから集めるのが 難しいなあと思ったんで。

上田

人材に関するポータルサイト、例えば、リクルートなどがやってる、ポータルサイトとか、サンカクっていう、アフターファイブで、ボランティアで手伝いますみたいな そういったサイトとか、有名なところでいうと Wantedlyみたいな、ミッション中心の人材募集サイトとか、そういったところにも もちろん情報は出していって、もちろんそこからのことがメインですが、それ以外にもそういう、いろんな人脈を作っていった方が いいと思いますね。
特に起業直後って 会社が組織化していないので、いろんな働き方も 許容してると思うんですよ。
例えば、アフターファイブしか 手伝えないんですけど、いいんですかって。
こっちからしたら、猫の手も借りたいぐらいだから、全然結構ですっていう感じでしょうし、ちょっとコミットはできないけど、100万円お金を出して支援する、ぐらいだったら出来ますけど って言ったら、ありがとうございます。ぜひお願いします。
みたいな話もあるでしょうし。
全然フルコミットはできないけど、アドバイザーとして名前を連ねる ぐらいだったらいいよ、みたいなものもあると思いますし。
そういった人たちにまた、こういうポジションで人が不足してるんですけど 誰か紹介してもらえませんか、みたいな感じで広げていけば、悪くないボールが来ても 変じゃないんじゃないかなとは思いますね。
ちなみに、ガイアックス スタートアップスタジオでも、そういうような我々の関係者が いっぱいいるので、こういうビジネス今立ち上がりつつあるけど、このビジネスに参画する人 誰かいませんか?
って声かけて集めてくるっていう そいうい感じです。
ちょっと話が変わりますけど、友人だと言いたいこと 言えないこともある、という風なことがあったと 思うんですけど、それはそれでやっぱり問題で、言いたいことは全部言わないと いけないんですよね。
言い方とかはやっぱり 気をつけるべきだと思うんですけど、感じてることは言うっていう トレーニングは、した方がいいですね。

学生B

言うときは、気を使うのではなくて、本当に正直に言うって感じがいい って感じですよね?

上田

そうですね。
例えば、意見が対立している時に、どっちが正しいかというのは、若干踏み込みすぎだと思うんです。

学生B

うんうん

上田

お前の意見間違ってて 俺の意見が正しいよ、っていうのは、 ちょっと言い過ぎかなと思います。
自分がどう感じてるのかっていうのは、別に変じゃないんですよね。
NVCっていう 会話の方法があるんですけど、これも本になってるので、すごくいい本なのですが、 ぜひ読んでもらいたいんですが、NVCという本でして、

学生B

はい

上田

対立を引き起こさないコミュニケーション方法 なんですけど、一人ひとりが持っている感情は、一人ひとりが持っている感情なので、どういう事実であるべきだみたいな、そういうのはちょっと 対立を引き起こしますけど、一人ひとりが持っている感情を テーブルにあげていくっていうことは、日頃からやっぱり、友達と起業しても、できるようになってた方が 問題はないと思う。

学生B

難しいところもあるのですが、それは普段から、ちょっとずつやっていく っていう感じの方が、起業するときに活きてきますか?

上田

そうですね。
もしも日頃からできないのであれば、 定期的でもいいですよ。
幹部陣の我々は、 月1回別途ミーティングしようよと、そこでちょっとぶっちゃけ話しようぜって 月1回会う度に、最近感じていることって何? ってお互いが話すっていう。
別にそれで白黒つけようとか、どっちが正しいとかっていうのは、次の話で、とりあえずぶっちゃけようぜ 感じていることを、っていう、そういう場を 持った方がいいでしょうね。

学生B

敢えて 「こういうことを言おう」っていう、会みたいな、機会を作ることで、余計な気遣いをせずに話せる方がいいって感じですよね?

上田

そうですね。

学生B

うん。
ありがとうございます。

上田

はい、では どうもありがとうございました。

学生B

ありがとうございました。

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