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世の中に数々のソーシャルメディアがあるが、上田個人としては、ブログはあまり好きではない。

本来、我々人類として、最終型のソーシャルメディアなサービスとして、もっと別の形があると思っている。まだブログより、Facebookのほうが、より良いサービスだと思っている。ただ、それでも物足りない。

僕の中で、ソーシャルメディアのよりあるべき姿を表す単語は、「ライフログ」だ。
具体的な説明は面倒なのでここではしないが、ブログみたいに、こんな自由な記述方法って、使い勝手が悪い。もっと形式化してくれないと、「書き手」も「読み手」も「探す人」も使い勝手が悪い。

映画の記事を書きつつ、経営の記事も書く。
映画の記事も読みつつ、経営の記事も読む。

こんなもの、どうやって整理して、どうやって見るというのだろう。

日々ブログもけっこう読んでいるが、それ以上に、Y!映画のレビューや、食べログの口コミや、Amazonや楽天のレビューを読んでいる。もっといえば、ブログにちゃんとしたことを書いているのを見たり、感動するようなエントリーに出会うたびに、「こんな雑多なところにおいちゃって。。なんて勿体無い。。」と感じる。Googleが、「検索キーワード」で、がんばって集約してくれているが、その頑張りがなければ、本当に使い勝手が悪い。

もっと言えば、そもそもレストランのオフィシャルサイトって見づらい。全部、オフィシャルサイトを閉鎖して、食べログやRettyやぐるなびになっていいと思う。同様に、そもそも企業のオフィシャルサイトって見づらい。全部、Alibabaになってもいいと思う。というかAlibabaはすごいよな。

ブログが存続している理由は、たぶん、「自分の記事なのだ、という気持ち」や、「自分のアイデンティティ」が大切なのだろうと思う。だから、内容軸で整理されたCGMではなく、自分という個人軸でまとまったブログが愛されているのだと思う。それって、すごく自分目線で、社会目線ではない。社会側としては、有意義な情報が有意義な形でまとまっているのが好ましく、いろいろなところに拡散して欲しくない。

ただ、じきに、自分と回りの人がどんどん溶けて行って、「自分って誰?」って状態になり、アウトプットだけが存在する社会になる。その頃には変わるだろうな。アントレプレナーセンター福島さん風に言うと、「通りすがりの者ですが」と、謙虚だからこそ言うのではなく、自分と他人を区別するのが面倒だから言う世の中になると思う。

とはいえ、まだ「自我」がある現世では、マーケティング施策上、参加者モチベーションのために、「個人軸」も大切にしてブログやFacebookみたいなサービスをしていかないといけない。(どうして、「僕の頭と僕の右手との関係」は、「僕の頭と隣に座っているサラリーマン風の人の右手との関係」が違うのだろう、と思う。)

という、自分の好みに反して、そんな僕もブログを書くことにした。実際、多くのブログに日々、お世話になっているし。新聞やテレビニュースや雑誌の数十倍以上、ブログにお世話になっている。

日頃から、多くのブログを読んでいるが、それらのブログを紹介しようと思う。

 

切込隊長BLOG

面白い理由は、鋭く、まさに切り込んだコメントが多いから。この切り込み度合いは、読んでいて、ドキドキしちゃう。さすが「切込隊長」と銘打っているだけある。こんな面白さは、よほど切った張ったをするつもりじゃないとできない。僕にはこんなことをする度胸がないな。

ライオンの隠れ家

特に、ポール・グレアム、Y Combinatorの記事が翻訳されていて読みやすい。この前の「精神異常者判定クイズ」も面白かったが。Y Combinatorは、シリコンバレーの状況が伝わるし、勉強になるブログ。感覚が伝わってくる。というか、IT業界にいる人は、全員読むべき。ポール・グレアムのエントリーはレベルが高いな。これを書くにはかなりのレベルがないと難しいな。アントレプレナーシップ、テクノロジー、経営、財務、マーケティング、全般の能力とかが必要なのだろうな。

AppbankのTumblr

単純に面白い。お笑い系。これを読まないと一日が始まらない。ところでTumblrは熱いなぁ。

僕のブログもどこで開設するか悩んだものの、やっぱTumblrでしょう、と社内会議で言ったら、却下された。で、WPで独自サイト。

・ニュース系

ニュース系には、大きく、いち早くニュースが載っているのと、そこまで早くはないがそれをまとめてくれている系の2種類があると思う。つまり、いち早く載っている日経新聞と、前後関係をまとめてくれている日経ビジネス、みたいな感じ。個人的には、早さより、まとめてくれているサイトの方が好きだ。ちなみに、日経新聞より日経ビジネスの方が好きだ。

まとめてくれているというのは、
(1)小さいけれど尖ったニュースをピックアップしている。
(2)背景を整理している。
(3)普通に聞きたい点を突っ込んで調査して網羅して記事にしている。
(4)プロならそのニュースで気になるところ、問題にするところをピックアップしてくれている。
具体的には、「Looops斎藤社長のブログ」とか、われらが「ソーシャルメディアラボ」とか、「週刊0510」とか、「ちぎっては投げ」とか。

きっこのブログ

新しいわけではなく、どちらかというと、知らない情報を教えてくれる。最近だと、原発の話とかかなり勉強になる。ちなみに、原発については、敬愛するジェームズ・ラブロックの本、「ガイアの復讐」もすごく勉強になる。

eli official website

これは経営は関係ないブログ。
元ラヴ・タンバリンズのボーカルのeliさんのブログ。大好き。このエントリーとか、かなりぶっちゃけて書いてらっしゃる。

DeNAの南場社長のブログ
これは天才ですね。さすが。これは常人には真似できない。最近の1つエントリーされたが、過去ログをまだ読んでいないのであれば漁ってみても楽しいかと思う。「尖り」具合と「面白い」具合が絶妙にミックスされている。

昔読んだこのカラスのエントリーも忘れられない。今でも、東京で朝方にうるさいカラスを見るたびに、「たしかにこいつにWifiステーションが乗ればな」と思う僕もいる。

 

これらのブログを見るかぎり、やはりブログを書く以上、尖ったことを書かないといけない。

具体的には、普通の人がある事象を見て、Aの要素を10感じて、A10だと思う。
僕もある事象を見て、Aの要素があり、それが10と思いつつ、Bという要素も1ぐらいあるなと思う。結果、ブログ上には、「僕はある事象ってBだと思う。」と書かないと読者に刺さらないし、目を引かない。

そうやって、デフォルメするので、ブログって、炎上がよく起こるのだと思う。
怖い怖い。
気をつけないと!!

炎上を防ぐにはどうしたらいいか?

もっともっと世の中全体で、炎上が起こることが大切だと思う。もっともっと、常日頃から、頭の中身をネット上に晒す社会になって、ある意味、言ってはならないことを言っちゃって、それで炎上するもののあまりに炎上が多すぎて、炎上当たり前の世の中になって、炎上してもそこまでダメージがない、という世の中になってほしい。

たとえば、頭の中がダダ漏れすぎて、あろうことか、、「@yujiyuji:今日は通勤途中に一万円札拾ってラッキー」(おそらくこの後本人は交番に届けられるのだが)と、つぶやいちゃって、何、会社の社長がそんなつぶやきをしているんだ!と大問題になるところ、しかも赤字決算の際の株主総会へ行く道すがら、だったりして、でも、世の中、そんなポカだらけで、それぐらいのポカは、スルーされる世の中がありがたい。

僕はソーシャルメディアを世の中にもっと普及させる。そして、そういう社会にしてしまおう。

とはいえ、上記は、長期的施策なので、短期的には、面倒なので、やらなさげだが、ちゃんと公開ボタンの前に推敲とやらをしないといけないな。

 

 

※当初のたとえ話が、読者の皆さまに配慮がない文章であったため差し替えております。不快な思いをされた方にお詫びお申し上げます。

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