オンライン就活の事業を推進している中津さんにお話を聞きました。オンライン時代における就職活動とは?学生さんにとっても、会社にとっても、よくよく考えれば、これまでのフォーマットに固辞する必要はないはずです。
中津花音
株式会社ガイアックス ライフデザイン事業部 オンライン就活担当
2019年にガイアックス新卒入社。新卒採用チームでの内定者インターン、ブランド推進室での採用広報業務・全社行事業務に携わった後、現在は新卒採用分野で『オンライン就活』という新規事業の立ち上げに参画し、事業運営全般に関わる。「幸せを自分で創る人で溢れた社会をつくる」というミッション実現のために、ガイアックスの場を活かし、人と人をつなげて新しい社会をつくりたい人。
公式サイト: https://onlineshukatsu.com/
Twitter: @gx_kanon
上田祐司
株式会社ガイアックス 代表執行役
ガイアックスでは、「人と人をつなげる」をミッションに、ソーシャルメディアとシェアリングエコノミー事業を展開。また起業家が集うスタートアップスタジオという側面も持ち、社会課題を解決するための事業づくりサポート、投資を行う。シェアリングエコノミー協会代表理事。
公式サイト: https://www.gaiax.co.jp/
Twitter: @yujiyuji
皆さん、こんにちは。
今日はオンライン就活というサービスをやっている、中津さんにお話を聞きたいと思います。
では中津さん、自己紹介をお願いします。
よろしくお願いします、中津花音と申します。
株式会社ガイアックスに2019年に入社して、今に2年目になります。
本日は、よろしくお願いします。
ガイアックスに2019年に入られて2年ぐらい?
はい。
どうですか?2年ぐらいのガイアックス生活は。
ここでやっと2年になるのですけれど、ここまでおよそ3つの部署を経験させて頂いて、管理部から今の事業部のフロントにいます。
色んな部署から引き抜かれていって?
本当に色々な経験をさせて頂いているので、また2年後どういう経験をしてるのかな?という所が、見えないのが面白い会社だな、と思っています。
わかりました。
早速ですが、オンライン就活とは?というので簡単に、サービスを紹介してもらって良いですか?
オンライン就活とは?
はい、今私が携わっているのが、オンライン就活というサービスになっていて、2019年の秋に立ち上げたサービスです。
どういうものかと言いますと、主に大学生の方に向けて、オンラインで就活の支援や、キャリア選択の機会を届けているサービスです。
だいたい今、およそ5千人ほどの学生さんに、登録をして頂いていまして、特にこのコロナ禍で、オンラインの風も吹いているのですが、元々コロナ以前から始まったサービスになっています。
ちなみに、その5千人というのは、何か特徴があるんですか?
どんな方が多いとか、どういう方には向いているとか。
利用者の方の約6割ほどが、地方に住んでいる学生さんになっています。
もともと私たちが始めたきっかけが、地方や海外に留学中の学生さんが、就職活動するために、東京に足を運ばないといけないという所で、すごく課題を持たれている部分に、着目して始まったサービスだったので、地方の方や留学中の学生さんから支援を頂いて、現在も約6割ほどの学生さんが地方学生になっています。
海外在住の方も多いという事なんですね?
そうですね、約1割ほどの学生さんは、海外に4年間、正規で留学をされていて、その後、日本に帰国される予定の就活生の方だったり、一時的に海外インターンやワーキングホリデーで、海外に住んでらっしゃる学生さんもいます。
なるほど、もう少し具体的なサービス内容を、少し突っ込んで言うと、どんな感じで、オンライン就活が進んでいくのですか?
ありがとうございます。
オンライン就活としては、主に3つのサービスを、提供していまして、1つめは、オンライン上で閲覧できる就活コンテンツ、動画やワークシートの提供をしています。
2つめが、オンラインで開催してるイベントで、人事に相談ができる気軽なイベントであったり、合同説明会のように、企業様がいらっしゃってのイベントであったり、世界中で働く大人の方をゲストに呼んだ、キャリアセミナーなどを開催しています。
キャリアセミナーって、youtubeで出してらっしゃる感じですか?
そうです。
これまで約170名ほどの大人の方に、登壇を頂いているイベントなのですが、就活サービスの中では少し変わっていて、就職するという選択肢だけではなくて、例えば起業やフリーランス、弁護士やお医者さんなど、本当に様々なキャリアの方に登壇頂いて、選択肢の幅を広げていくようなイベントを、提供しています。
ちなみに中津さんが、キャリアセミナーの中で、面白かったものは、どんなものですか?
私が印象に残っているのは、お医者さんの方が登壇された回があったのですが、なかなかお医者さんって病院で会うことはあっても、どうしてそのキャリアを選択されたのか、日々どんな思いで仕事をされているのか、伺う機会がなくて、その時その方が、日々患者さんの命に向き合っている事に対する思いを、すごく熱く語って頂いて、画面越しなんですけど、感情が揺さぶられて思わず泣きそうになるぐらい、すごく素敵な時間を頂いたことがあります。
画面越しに泣きそうになるってすごいですね!
そうですね。私たちのイベントは、出来るだけ登壇者の方と、参加される学生さんの距離が、近い形で双方向性を維持できるような、イベント形式で行なっているので、学生さんからもそういった声が多かったです。
イベントのサービスと、後は?
3つめとして最後に、今新しく昨年の秋から始めた、ダイレクトリクルーティング型のサービスがあります。
「面接動画」でオファーを受け取るサービス
こちらは面接動画を撮影すると、様々な企業様からオファーを受け取ることができる、というサービスになっています。
何かこれについては簡単な紹介があるのですか?
はい、では少しスライドを共有させて頂いても、宜しいでしょうか?
では、今新しく始めたサービスが、面接動画を活用した、ダイレクトリクルーティングのサービスになっています。
ダイレクトリクルーティングというのが、就活サービスの中でも、企業様が出会いたい人材に、ピンポイントでアプローチしていく事が出来る、というような分野のサービスになっています。
こちらですね、私たちが、このサービスを始めたきっかけとしては、100名ほどの学生さんや30社ほどの人事の方に、ヒアリングをする中で、不合格面接が多いという問題や、実際の面接が、お互いのことを理解し合う、と言うよりは、最低限の見極めに使っている、時間が多いということを伺って、エントリーシートやテキストの情報だけでは伝わらない、その人らしさという所を、面接型の動画を通して、出会っていくことで、合格可能性の高い学生さんとの出会いを、最初から届けていこう!
というようなサービスになっています。
ダイレクトリクルーティングは、スカウトと少し異なる部分があって、私たちの方から合いそうな学生さんを紹介して、面接動画を見るだけ、という最小の工数で、学生と出会うことが可能、という所が、特徴になっています。
学生を検索したりオファー文章を作るといった所は、全てオンライン就活が代行をしています。
なるほど、大体わかりました。
すごく楽ですね、学生さんの立場でも面接の立場でも。
はい、学生さんからもエントリーシートで、毎回同じことを書いている、であったり、一次面接に行く度に同じ質問をされる、と言ったような、コメントがよくあったので、こういった動画面接にすることで、一度撮影すれば、複数社の一時面接に乗れる、というのが、すごく嬉しい!と声を頂いています。
企業ならではの質問は、また別で、されたら良いと思うのですが、基本的な質問は同じ質問が、どこの会社でもされたりするよね。
ちなみに学生さんの中に、私の面接動画を作成されて記録に残らないと嫌だ、みたいな、そのような声はないのですか?
ありがとうございます、学生の方からは、今のところそういった、声は頂いていないのですが、もし動画を撮影した後に、自分の中で、納得いかない場合には、再度撮影することも可能になっています。
なるほど、それは良いですね、納得できるまでこだわれて。
なかなか自分の面接を振り返る機会というのが、日常ではないので、この模擬面接の様子を、学生さんにも収録した動画は、後日お渡しをしていて、そうすると、自分で自分の面接の様子を見ることで、気づくことや、改善点が見つかって嬉しい、という声も頂いています。
実は、僕もあるベンチャー企業から、うちの会社に投資してよ、ってメールが来たので、用意されていた動画を見に行ったら、そのベンチャー企業が、あるベンチャーキャピタルに、プレゼンして質問を受けて回答してる様子が、ZOOM会議で全て記録されていて、こちらからすると、それを見るだけで粗方分かるんです。
この20秒目位から結構面白いから、ここの部分聞いてどう?と、社内にもテストできるし、これは皆にとってハッピーだなと思いながら、何でこれが普及しないんだろう?というのを、思った覚えがありますが、今のテクノロジーを考えると、こういうサービスである事が、当たり前なのかもしれないですね。
対面じゃなきゃいけないとされていたものが、本当にこの1年間で皆さんの意識も変わってきている、と思うので、色々なものがより効率的に、最適化されていけばいいな、と思っています。
では最後に、こういったサービスは、どんな方に使ってもらいたいと思ってるのですか?
どんな人に使ってほしいか
私達のサービスが 特に大切にしている思いとして、価値観や選択肢を増やして、自分で納得したキャリアを決定してほしい、という思いがあります。
そのためにも、イベントとオファー型のサービスを、しているという説明をさせて頂いたのですが、イベントの中で、出来るだけ自分はどういう風に生きたいのか、自分がどういう大人になりたいのか?といった、自分自身の軸を作るイベントを提供しています。
その上で、色々な企業に出会っていって、最終的に納得する1社を決めて頂きたいなと、思っているので、何か頑張りたいけど、頑張り方がわからない方や、できるだけ人の声で生きるのではなく、自分自身の声に素直に生きていきたいと、思っているような学生さんに使って欲しいサービスです。
確かに、時代も昔に比べると、画一的じゃなくなってきているので、本当にいろんな仕事の抱え方や、働き方がありますよね。
大学を出たらすぐに就職をするだけが、選択肢ではなくなってきているので、そこも含めて、色々な価値観を広げる機会として、オンライン就活を使ってほしいな、と思っています。
中津さんもガイアックスに入られて、 ご自身や周りで、こんな働き方もありだ、と、感じた部分があれば教えてください。
はい、2019年に入社した同期が10名いるのですが、そのうちのひとりは、入社時点から広島の地元に拠点を置きながら、東京のGaixで働くというキャリア選択をされていたり、そういった同期もいたので、私自身も実は今年から、元々ゆかりがある土地ではなかったのですが、福岡県に移住をしてきていまして、
今、福岡?
はい、そうなんです。
なので、いまは福岡で、東京にいた時よりはすごく家も広くて、快適な環境で暮らしながら、仕事は変わらずガイアックスで働いています。
ちなみに今後は、こんなキャリアを歩みたいなどの希望はありますか?
はい、先ほどのサービスを、こんな思いでやっていますという部分で、私は、自分軸で生きられる人、そういった人に使って欲しいという話をしたのですが、私自身も、こういう風な未来を作りたい、社会を描きたいという人の、一番力になれるような、そういった方を身近でサポートできるような人として、成長していきたいな、という思いがあります。
ここ数年は、まずこのオンライン就活を通して、実際にサービスを使っていただける方に、ちゃんと価値提供できるような、事業作りの力を身につけていって、数年後には、こういった色々な社会を、動かそうとしている事業家の方の近くで、一番に支えられる人になりたいと思っています。
中津さんは、社内の色んな所から、サポートしてもらえそう、サポートする力が高い、と言って引っ張りだこですもんね。
ありがとうございます、本当に頑張ってる方の力になれることが、何より、私自身も楽しみだと感じながら日々仕事しています。
このサービスを立ち上げてどれ位経ちますか?
このサービス自体は、2019年の秋、10月頃にサービスのトライアルを始めて、2020年2月に正式にリリースしたので、1年ですね。
この1年は楽しかったですか?
楽しかったです!
どこが楽しかったですか?
私の中では、もう本当に初めての経験ばかりで、社内では、いわゆる新規事業と言われるような、場所に移動してきたのですが、営業も広報も集客も、やれることは何でもやるという、自分の責任範囲を、どこまででも広げていける環境は、本当に刺激的でしたし、学生さんに向けて提供しているサービスという所で、日々私自身も、学生さんとお話する機会や、イベントに出て直接交流をしているので、何よりサービスの方から、日々直接お声を頂ける、その距離の近さと、そこから返ってくるフィードバックをもとに、日々サービスの改善に直接繋げていく所まで、出来るという流れが、すごく自分の中では楽しくて、やりがいになっています。
2、3年後ぐらいの目標はありますか?
事業規模、利益、売上面で。
2年以内にはオンライン就活の利用者の方を、2万人、3万人と言ったような規模に広げていきたいと、思っています。
就活サービスが本当に様々あるので、使う、使わないは学生さんに選んで頂いて、もちろん良いのですが、オンラインで就活ができる事や、選択肢や機会を広げられるといった部分の、こういったサービスがある事を知らないで、そのまま就職活動の悩みや不安を抱えている学生さんが、どこかにいらっしゃるというのは、私たちの力不足なので、まず、こういうサービスがあるという事を、全ての就活生の方に知って頂けている状態を、2年以内には目指して頑張っていきたいと思っています。
はい、ありがとうございます。
サービス自体も面白そうと思いますが、中津さんがどんな感じで ビジネスを展開されていくのか、合わせて楽しみだなと思いました。
本日は、以上で終わりたいと思います。
ありがとうございました。
ありがとうございました。