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人生のマイルストーンをしっかり考え定期的にセッションで確認することをガイアックスでは大切にしています。こちらの動画では、具体的にメンバーの方々がどのように取り組むのか、というマニュアルや指針としてまとめていますので、メンバーの方々に見てもらいたい動画の前半になります。まず、実際、メンバー一人ひとりが、どのようにすればライフプランやマイルストーンを考えることができるのか、そしてそれらの考え方をお話します。そして、組織のゴールへどうコミットしていくのかついても考えます。マイルストーンセッション編 全5回中の3番目の動画になります。

上田祐司

株式会社ガイアックス 代表執行役
ガイアックスでは、「人と人をつなげる」をミッションに、ソーシャルメディアとシェアリングエコノミー事業を展開。また起業家が集うスタートアップスタジオという側面も持ち、社会課題を解決するための事業づくりサポート、投資を行う。シェアリングエコノミー協会代表理事。

公式サイト: https://www.gaiax.co.jp/
Twitter: @yujiyuji

荒井智子

2013年に東京大学大学院を卒業後、ガイアックスに入社。法人営業、海外営業、子会社の社長室立ち上げなどを担当。忙しく働く人の心身の健康をサポートしたい思いが強くなり、2015年に社員の健康的な食生活をサポートするために社員食堂を立ち上げ。シェアビルNagatacho GRiDの立ち上げチームに参画した後、2017年には自身の食堂をプロジェクトを事業化し、tiny peace kitchenを開業。2020年からは心の健康サポートにも力を入れるため、プロコーチとしても活動を開始。ガイアックスでは社内コーチも担っている。

Twitter: @tomoko_tpk

上田

人生のマイルストーンをしっかり考え、定期的にセッションで確認して行くことを、Gaiaxでは大切にしています。
こちらの動画では、具体的にメンバーの方々が、 どのようにそのようなセッション、もしくはマイルストーンを考えるということについて、マニュアル的に もしくは指針的にまとめていますので、是非メンバーに、 見て頂きたいなと思っている動画であります。
こちらは前半の部分になります。
実際、メンバーひとりひとりが、 なかなか考えられない方も多いと思うのですが、どうすればライフプランや、 マイルストーンを考えることができるのか、そしてそれだけではなく、組織のゴールとどう向かいあっていくのか、どうコミットしていくのか、 ということについてもお話ししていきます。

荒井

はい、それではよろしくお願いします。

上田

はい、よろしくお願いします。

荒井

今日は、マイルストーンセッションの、メンバー向けのマニュアルです。
そこについて、 色々聞いてきたいと思っております。

上田

はい。

荒井

一番最初に来る、そもそものライフプランというか、自分の人生にとって大切なこと、というものは、長期的な自分にとって、大事なこと、というのをどう考え、言語化し、落とし込んで行けばいいのか、という、Tipsをまずは聞かせて頂けますでしょうか。

上田

わかりました。
就活を経験された方は、就活の時にあったと思いますが、就活の時にやる自己分析の決定的な欠点は、社会人経験がゼロに等しいところで書く という事です。
本当に、ちょっと書きづらいというか、イタリアに行ったこともないのに、イタリアの何処に定住したいですか? と聞かれているようなものです。
実際社会人をして、色々経験してから、どんな仕事がいいだろう?とか。
仕事し始めたら、自分自身は自分の仕事しているが、同僚はそれぞれ別の仕事をしていますし、取引先は取引先の仕事しているので、急に視野が、世の中で生きていくという事は、 こういうことかと分かるので。
その上で、改めて就職活動の時にした、自己分析をすればいいのでは、 という感じはしています。
就職したら最後、あの時やっていたような、 自己分析はしないというのが、通例なので、基本はそういう感じですよね。
理想は、就職活動でも我究という本を、僕は昔よくやっていましたが、質問が50個ぐらい並んでいて、いや、200個くらいかな?
全部書いていくと、どんどん心が整理されるようなものです。
別にどんなツールでも良いので、自分が大切にすることや、それこそ、今回のシートで用意して頂いてますけど、主要なところを考えるだけで、だいぶブラッシュアップされるのではないかな と思います。
考え始めることが大切で、考え始めたその瞬間に、本当に完成度の高い仕上がりが できるかどうかは、別だと思います。
もちろん一回立てたからと言って 考え続けていかないと、本当は変わっているのに、変わっているという事を、自分で気付かなかったりします。
そういう意味では、もしも明確じゃないからといって、すごく悩む必要はないし、俺はだめなんだと思う必要もなく、考え始めれば、おのずと、より意識するようになるのではないかと思います。
あとポイントとしては、自分のスキルを過小評価していると、夢は描きづらいので、自分のスキルや能力をまず意識しない、過大評価する、 もしくは意識しないことが重要だと思います。
もしくは実際になんでも出来る人になる、例えば、日本の大企業の、社長にさえなれば、自己意識がどうであれ、俺、何でもできるから 何しようかなと考えると思いますし、それこそ、首相を経験すれば、何しようかなと自由に想定できると思うのですが、通常それはなかなか難しいので、俺はやろうと思ったら何でもできるけれども、その上で何やろうかな?という視点だったり、もしくは自分のスキル状況を、一切考慮しないという思考が重要です。
どうしても自分の出来ることから 物事を考えようとしてしまいます。
それこそ、 小学生の頃はプロ野球選手になりたいとか、どのスキルを見て言っているんだ というような事があります。
そういうのは、 我が身を顧みずに発言していると思いますが、すばらしいことです。
僕たちは、 日々周りに怒られ、注意され、しつけられて、我が身を顧みることが大切だよ、と侵されて、結果的に、思考できなくなっているのです。
荒井さんからも、そういう人に対しての アドバイスがあるわけですよね。

荒井

そうですね、 今上田さんが、まさに仰っていた、何でもありだとしたら、 という所だと思うのですが。
今はGaiaxでも、まさにこういう事を、皆がもっと考えるきっかけを、定期的に持ち続けられるように、社内で、コーチングみたいな事を始めています。
結局は、 そこを見つめてもらう時間を定期的にとる事。
日常の中では、 現実的な解をいつも見つけようとしてる、思考を全部開放して、何でもありならどうしたいんだろう、という問いを、 ちゃんと定期的に自分に投げかけるという事で、コーチングセッションを使ってもらっていますけど、まさにそこだな、と思っていますね。
定期的な機会、思考のフックを全部外して、上限リミットを外して考えてみる、というのを、やるというのは良いですね。
確かに現実解から考えないというか、自分の能力から、逆算じゃなく考えるという事。
さっきの上田さんの本の名前、何でしたっけ?

上田

我究。

荒井

我究、それは我の探究ですか?

上田

はい、我究館という会社がありますよね。
あれは社会人の、キャリアの相談に乗っている サービスの提供もしてるけれど、元々の生まれは、我究館です。

荒井

今回の、新しいマイルストーンセッションの、このフォーマットも、 それをすごくシンプルにしてるものですが、あれがまず書きづらいという人は、いろんな方向からの問いがあるものを、1回やってみると良いですよね。

上田

そうですね。
重要な点はピックアップされているので、 あのフォーマットで良いと思います。

荒井

定期的に考えるということと、日常の中でも、 意識せざるを得ない状況を自分の周りに作り出す、という事も大事なのかなと、前回までの話のところで思ったので、この辺の、考えるというルーティンを作る、というのとは別にできそうなこと、やってもらいたいこと、という事を、教えて頂いてもいいでしょうか?

上田

荒井さんからのオススメとしては 何かありますか?

荒井

私からのオススメですか?
そうですね、この間もお話に出た、多様な環境に身を置くことは、すごく大事だなと思っています。
まさに上田さんが仰っていたところですけど、自分と似たような事とか、みんなが同じような事をしているところにいると、それが普通だと思って、何も違和感も感じずに、洗脳されていってしまうと思うので、いかに自分が、ある種クレイジーだなと思うような人に、出会いに行くか、というところは 大事なのかなと思っていて、私がGaiaxに8年前に入社を決めたのも、 そこが理由です。
スタンダードが無さ過ぎて、当たり前が存在しないというところ。
Gaiaxという組織そのものが、 そうであると思いますが、今、リモートワークで、その辺を実感しにくくなってきてると思うので、自分が日常的に触れるものや触れる人、そこが、より自分が当たり前だと思っていない、価値観にどう日常的に触れるのかは、すごく大事かなと思いますね。

上田

そうですね。
基本は年1回、1月とかに、年末年始いい時間だと思うので、考えられたらいいのではと思いますし、それに加えて、四半期ごとに、マイルストーンセッションがあるので、その度ごとに考えたら良いと思います。
あとやはり、新しい選択肢ができた時にも、思考のタイミングはあると思っていて、今の事業部の方向性や、経営陣の方向性などを考えると、こっちのビジネスをやれと言っているのは分かる、やろうかな、やるまいかなと考えるだけではなくて、そもそも、これやりたかった?やりたくなかった?
というか、今の仕事自体どうだったかな?
というような機会としてはいいのかなと思います。
あとはイレギュラーですけど、本当に多才な人と日頃から触れ合ってると、頭が活性化されると思いますが、それに加えて、多彩な経験をされるのはいいとも思います。
別に普通の休暇と、なんら変わらない事だと思いますが、旅行に行くのもよし、 トラブルに巻き込まれるのもよしだと思います。
本などを読んでいると、トラブルに巻き込まれた人こそ、我究がされてるなという気がします。
楽天の三木谷さんも、神戸出身で震災があって、こんなことしてていいのかなと思って 楽天を立ち上げられましたし、ソフトバンクの孫さんも、入院されている時に、人生設計を精緻に組み立てられたりしています。
九死に一生を得るような、ご経験されてる方は そこで掴んでいらっしゃる方もいるので、死にかけろというのは言い過ぎですが、多彩な経験をして、それをきっかけに自分を見直すというのは、イレギュラーですけど、あるとは思います。
僕自身も、人生一回見直そうかなというきっかけの時に、しっかり色々と考えましたからね。
しかし見直したけれど、やはりこのGaiaxのミッション、フィロソフィー、社名は、もう間違いないなと思っています。
日々、後悔無しに過ごしているな という事を改めて感じただけでした。

荒井

その辺は大事ですよね。
定期的にチェックするという、惰性ではなくて、 改めて考えて納得しているのかという事。
そのためには、 ちょっとダイナミックな経験もありですね。
本当にそう思います。
ダイナミックな経験、 胸が痛い!みたいな経験ですね。
向き合わざるを得ないという。
なるほど、ありがとうございます。
そういう風にして、 個々人が自分の人生にとって大事なことを、少しずつ見つけていきつつ、それは個人のゴールという 言い方もできるのですが、個人のゴールを達成しに行ってほしい というのがまずは前提ですね。
Gaiaxでは、 みんな個人のゴールに向かって生きて行こう、それを大事にしたいという事が前提ですが、とはいえ、チームで仕事をしているので、チームのゴールも一緒に追いかける、 という事は前提になってくると思うので、個人のゴールを大切にしながら、組織のゴールを追いかける、コミットする事は、どういう感覚で 仕事を作っていくのかというところも、少しお伺いしていいですか?

上田

理想は、個人のゴールと一致している組織にジョインをする、もしくは自分のゴールを組織のゴールにする、というのが良いと思います。

荒井

具体的に言うと 実際どんなシチュエーションがそういう状態ですか?

上田

一つは、自分のやっていきたいことに沿った、組織に入ることや、そういう組織に移ることを、模索されたら良いと思います。
もともと、実はGaiaxで働いている人全員が、Gaiaxで働きたいと言って いらっしゃった訳で、Gaiax社が 皆さんを拉致したわけではございませんので、そういう意味では何か理由があったと思います。
もちろんそれが変われば変わったで、それがGaiaxの近くにあれば、 無理して遠くに行く必要はないので、近くで変わられたらいいと思いますし、無いのであれば、 辞められたらいいと思います。
ゼロリセットで考え直して、組織が崩壊するほど皆さんが辞めるとは、 僕はとても思っていなくて、皆さんも、何かGaiaxにあるところに 引っかかっていらっしゃってるので、別にそこは変ではないと思います。
組織のゴールに 自分のゴールを重ね合わせるというのも、それは仕事人間でよくないよね、と、思われるかもしれないですけど、僕はそんなことは思っていなくて、組織のゴールが一体何なのかというのは、これもやはりレベルがあるので、魅力のない目標を掲げた組織だな、 と思うことも駄目ではない。
それは人それぞれでありますが、しかし、大抵の組織のゴールは魅力的だと思います。
事業責任者は、この自由な環境で、無理してやらなくていいことを、わざわざ私はこれやりたいと言って始めているだけに、なかなか悪くないなという、ゴールを掲げているケースが 多いのではないかと思います。
確かに、皆さん自体のゴールを曲げてまで、組織のゴールに変える必要はないですが、皆さん自体のゴールも ともするとゴールを探してるフェーズや、ライフプランを 探してるフェーズだったりすると、その探しているフェーズから、いきなりピンポイントに、細かいレベルで フィックスするはずがないと思います。
例えばですが、現代の社会において一番、私が腹立たしくて仕方がない事は、 この不健康な雰囲気です、本当に腹立たしいと思います。
健康的な事をもっと世の中に広めたいな という思いがあったとした場合、健康的な食事を提供するような、ランチを中心に提供する レストランをやっている事業部があったとして、細かく言うと私はランチは嫌です、とか、通販が良いです、という事があるかと言ったら、 ないですよね。
やはりご家庭の料理よりも、職場の料理の方が価値がある、という事を考えられて事業されているので、その辺は、無理して自分ならではを こだわる必要はないと思います。
その事業責任者の話をぜひ聞いて、そういうものがなければ聞きに行く、なぜこの事業をやっているのか?
なんかしっくりこないのですが、 というように。
まぁ僕も気が付けば働いていますが、なぜこれをやっているのですか?
何がパッションなのですか?
という事を聞いてもらって、それを聞くことによって、自己洗脳される事もあります。
別に否定するわけでもなく、時には、自分でも悪くない気がして、 これでいいのではないか、と納得してもいいのではないかと思います。
例えば、大学の卒業旅行とか、仕事でもなければ授業でもないので、好きな所へ行って良いので、友達と一緒に行く事もあると思います。
好きな場所を選んで良いのに、 友達と一緒に行くという事は、自分が好きな方向であれば、 友達と一緒に行った方が面白いよね、という事だと思います。
人生もそれと同じで、無理して自分一人だけの、唯一のボールを追いかける必要はない と思っていて、周りの友達と方向性が合っていれば、一緒でいいかというレベルで、調整されても良いと思います。
これがまた、自分のゴールと、組織のゴールが基本的に違います、 というケースもあり、違っていてもいいです、という事もあります。
例えば、今は家族が大変な時期で、ここ2、3年は家族にコミットしたいので、職場が近く一定の報酬が得られる所で 働きたいという場合。
それを選んでいるという事は、いろんなバランスの中で、 その選択が重要であるという事です。
究極的な話だと、仕事を辞めて、家族との時間を過ごしてもいいわけです。
そうではないという事は、とはいえ自分のキャリアを維持したかったり、報酬を得てこういう事を目指したいとか、そういう事がある思います。
無理して働く必要はないので、ケースバーケースで 辞められても良いと思いますが、それでも残っている理由は何かあると思いますし、組織のゴールではなく、その残っている理由に コミットされたらいいと思います。
当然そのような時には、組織としてやっている事と すり合わせをすればいいと思います。
現状こういう状況で、ゴールはこうです、 と言えば、場合によっては、違う組織の方がいいのでは と言われることもあるかもしれません。
この組織では、あなたは適任で、そこのパーツだけで言えば、 お願いしたい事と、ご提供できる事がフィットするので、あなたとは組織のゴールはさておき、そこだけで握りましょうという着地も 全然あると思います。
全く悪い事でも何でもないので全部オープンにして、僕らはそういう関係ですよね、という、そういう関係を築いてもらってください。
良くも悪くも、Gaiaxグループの社風は、全体会議も来る必要もなければ、お好きな距離感でどうぞという感じです。
そういう人にも事業部長は、それは分かるけどさ、こっちの事業のゴールも、大切だと思わない?心躍らない? という助言を入れてきますので、適当に聞きつつ、聞き流しつつ やってもらえれば良いと思います。

荒井

ゴールにもいろいろなレベル感や、レイヤーがあり、人生で追及していきたいゴール のようなレベルもあれば、ここ2、3年とにかく大事にしたい事のような、レベルもあるので、そのレベル感で、しっかり握っていればご自由にどうぞ、という、スタンスということですよね。
先程の、 自分だけのゴールをそこまで追求しなくてもいい、という話を聞いて感じた事ですが、こだわりがあり 自分だけのゴールを追求したい場合は、その旗を立てることも、やりやすい環境ではありますよね。
ランチは実地ではなく通販なんだ! とこだわりがあり、それをどうしてもやりたかったら、その旗をあげて挑戦していく ということも出来る環境だから、個人のゴールをそういう風に 旗を立ててやるほうが良いのか、はたまた今あるチームにジョインして、重ねてやっていく方が近づいていくのかは 選択できるので、納得いくまで本人と話して決めることが 出来るという事ですね。

上田

そうですね。

荒井

なので限りなくリンクさせていく、というイメージだなと思いました。
重なりを見つけるというよりは、現時点での重なりを 作るというようなイメージです。

上田

そうですね。 重なりを見つけるという事も、全然いいとは思います。
グロスハックが好きで、 グロスハックのプロフェッショナルになりたいと、そして事業フェーズとしても グロスハックが必要だった時、最終的なゴールにはあまり興味はないけれど、グロスハックの経験を積むという所に対して、僕はここでトライしたいな、 というのは全然良いと思います。
そのレベルできちんと話をする事が重要ですね。
会社サイドや、事業責任者サイドも、彼のグロスハック力は おかげさまでもうあまり必要ないのだけれど、これはあまり意味のない仕事に振ろうか、どうしようかと悩んでいるケースが多々あって、初めから、僕はグロスハックが一番熱い現場を、さすらっていきたい、雇われの武士のように、雇われの傭兵のように戦場で戦っていたい、それが僕の人生です、 と初めから言ってもらえれば、そろそろつまらなくない?大丈夫?
もし良かったら一回話します? という感じで、そういう方が会話がしやすいです。

荒井

ざっくばらんに本当の心の状況を、 お互い明らかにしているということですね。
それは大事ですね。

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