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人生のマイルストーンをしっかり考え定期的にセッションで確認することをガイアックスでは大切にしています。こちらの動画では、具体的にメンバーの方々がどのように取り組むのか、というマニュアルや指針としてまとめていますので、メンバーの方々に見てもらいたい動画の後半になります。一人ひとりの人生のマイルストーンを元に仕事をするとして、どういった形で報酬を決めるのか、や、自分で自分の報酬を決めれるようになる、というのも、よくよく考えれば当たり前の話しなのですが、どうやってそれを実現するのか、についてお話します。マイルストーンセッション編 全5回中の4番目の動画になります。

上田祐司

株式会社ガイアックス 代表執行役
ガイアックスでは、「人と人をつなげる」をミッションに、ソーシャルメディアとシェアリングエコノミー事業を展開。また起業家が集うスタートアップスタジオという側面も持ち、社会課題を解決するための事業づくりサポート、投資を行う。シェアリングエコノミー協会代表理事。

公式サイト: https://www.gaiax.co.jp/
Twitter: @yujiyuji

荒井智子

2013年に東京大学大学院を卒業後、ガイアックスに入社。法人営業、海外営業、子会社の社長室立ち上げなどを担当。忙しく働く人の心身の健康をサポートしたい思いが強くなり、2015年に社員の健康的な食生活をサポートするために社員食堂を立ち上げ。シェアビルNagatacho GRiDの立ち上げチームに参画した後、2017年には自身の食堂をプロジェクトを事業化し、tiny peace kitchenを開業。2020年からは心の健康サポートにも力を入れるため、プロコーチとしても活動を開始。ガイアックスでは社内コーチも担っている。

Twitter: @tomoko_tpk

上田

人生のマイルストーンをしっかり考えて、定期的にセッションで確認していくことを、Gaiaxでは大切にしています。
こちらの動画では、具体的にメンバーの方々が、どのように取り組むのか、というような事をマニュアルという形、指針という形でまとめている、その部分の後半になります。
こちらの方では、ひとりひとりが、人生のマイルストーンや、ライフプランを元にお仕事するとして、とはいえ報酬はどうしたらいいのか、どのようにすれば、連動しているのか。
また、自分自身で自分の報酬を決める。
これは当たり前の事なのですが、どうすればこれを実現するのかについて お話していきます。

荒井

そのゴールが少し見えてきたので、次に成果目標について。
どうしてもマイルストーンセッションなので、この四半期、この一年どんな成果をだします、それに対しては給与はこれくらいですよね。
という合意をするというのも、マイルストーンセッションのひとつのパーツですので、その辺りについても触れていきたいのですが、評価レスという言葉も、皆さんから出てきていますが、自分が追いかける目標というのを、どう明確にするのか、どう後から他者の評価が必要ない形にするのか、というところについてお話ください。

上田

はい。そういう意味では、会社のお仕事と、働かれる方というのは、上下関係ではなくて、フラットな関係だと思うのです。
何かを提供して、待遇を会社側が提供するという、そういう両方がフラットな関係となります。
いくらもらえるのかは、明確に言った方がいいと思うのです。
なんとなく給与振り込まれるよ、の様な、僕もよく知らないけれど、蓋を開けてみたら いくら振り込まれてるだろう・・・
こんなことを経営陣が言っていたら、びっくりしちゃうと思います。
給料を貰う側としても、いくらでしょうか?の様な、来年はいくらでしょうとか、いくらがいいんですけど、と、すごく明確な、目で見える、数値化されたものを、得てして要求されると思うのです。
これが例えば、いくらでもいいです、何か状況を見て、適度な塩梅で振り込んでおいて下さい の様な、みんなで飲みに行った時の、おかずをいくらお椀に入れてもらえるのかぐらいな、ノリな人だったら、正直、成果も適当でいいと思うのですが、多分そうではないので、そちらをそれだけ明確にしに行くべきだと思うし、同様に成果も明確にしに行くべきだと思います。
やはり後から議論すると、本当にこれは面倒だし、 ややこしいし、揉めるのですよ。
仕上がったものに対して、あなたが気に入ると思った家を作っておきました、と言って家を作られても、いや、僕はここ満足いかないのだけど、とか、ここはいいんだよ、僕、これを作るのに凄くコストかかったので、評価してくださいよ、なんて言われても、いや・・・となってしまうと思うので、後から、これが良かったかどうか、というのを評価するのは、揉めるとしか思えないです。
すごく効率が悪い。
そういう意味では、前に握った方がいい。
先に、これしたらどう?これしたらどうか、とか、これがキードライバーで、これの数字が良ければ良いほど、こっちはハッピーだよ、という、そういう握りを明確にしていた方がいいと思います。
それも先程の報酬の話と同じで、例えば報酬を1.1倍の水準にするのならば、何がどう変わればいいのかというのを、明確にしておかないと、そこが曖昧だと、結局こっちはフィックスしているのに、こちらは緩やかになると、それもまた揉めてしまうので、どこまで行けば1.1倍なのかというのは、明確に分かるようにしておいた方が良いです。
それを後で評価をするのであって、出来上がってものに対して評価するのであって、評価の必要がないように、きちんと客観的に見て分かるように、先に計画しておくことが重要かと思います。
得てして数字が出てくると思います。
必ず必須ではないですが、例えばメンバー全員が、ひとりも辞めない状態をキープするという、マネジメントの目標を持っていたら、数字になっていない状況を明確に、ただ白黒は分かるというか、後でパッと見て出来ているか、出来ていないかは、評価の必要がない、というのは見ればわかります。
自分自身や会社のマネージャーではなく、第三者が見ても、今聞いた結果を聞けば、ここじゃない?と言えるような、書き方にしておくことが良いと思います。
もうひとつ重要なのが、自分自身もそうで、常に人生プラスに受け止めることが重要なので、今の自分に最大限に満足すべきだとは思うのですが、精神的な考え方とは別に、自分自身が、自分として納得できているのかどうか、というのは、あらかじめ数字に落としておかないと、自分自身が、自分自身で評価できない、と思います。
僕は、必ずこういうことをすると、明確に目標を掲げた人の方が、やはり成果は出していると思います。
例えば、何となく良い大学に行きます、と思っていたら、入学したところで結果的に、僕、きっとここを目指してたのではないのであろうか、のような、そんな曖昧な事をした感じで 終わってしまうけれど、僕は東大という大学を絶対出るんです!
という風に、なんらかの目標を、白黒はっきりするような形で書いたほうが、自分自身が自分を評価できるのではないか と思うのです。

荒井

いいですね。
明確に書くことの目的としては、ひとつはまず、評価を揉めない。
お互い、上も下もないですけれど、リーダーとメンバーが揉めない、というのもあるし、もうひとつは、 成果が上がりやすいというのもあるわけですよね。
的が明確でクリアになっている方が、ゴールに達成しやすいのもあるし、結果、自分にマルができるということですね。

上田

そうですね。

荒井

自分のこともきちんと評価してあげられて、自分できたなと思えるとまた、次のゴールに向かって行けるという、そういうことで、そういう理由があるから、なるべく明確にしておいた方がいいよね、というお話ですよね。

上田

そうですね。

荒井

いいですね、すごく理解できています。
それでは、メンバー向けの、マニュアルの続きからなのですが、給与を自分で考える、というのも、とても大事な要素じゃないですか。
でもみんなすごく、ここでつまずくと思うのです。
自分の市場価値って・・・みたいに。
まず、自分の市場価値を、正しく知るには、どういう風なことをして、勉強して行けばいいのでしょうか?

上田

まず、自分の給料を知るということは、すごく大切なことなのです。
一般的な社会では、給与水準が、テーブル等が用意されていてそれで策定されるので、その作業をしない、ということなのです。
もしくは、上司が決めたりするわけです。
それは、例えば小学生が勉強は苦手だからやらない!
と言っている事と一緒で、自分の給料や相場が、よく分からないから、この自分で決めるというやり方は、間違ってるというような考えに至るのは、だいぶズレを感じますね、というのが、最初の感想です。
最初は分からなくていいのですが、特に、新卒の人や転職されてきた方で、そんなことを考えるプロセスも そんなにやっていないし、考えるということも、ないというのも分かるけれども、遅かれ早かれ絶対にやるべきことだし、それをせずして、何をしているの?という感じ。
もしくは、例えば商品を作っているけれど、一生懸命、商品を作っても 誰が買ってくれるか分からないし、いくらで買ってくれるかも分からないのに、一生懸命商品を作っている事と同じで、自分の時間の一定パーセンテージ、3%などでいいと思うのですが、そういったようなところに興味を張る、というのが重要かなと思います。
給与というものは、正解はないです。
例えば自分が作ったこの犬小屋、いくらの値付けが正しいのか、というのは存在しなくて、缶ジュースひとつとっても 富士山の上だったら高いし、大量に買うだけで、同じものでも安くなったりするのと同じで、まず給与に正解はないです。
一般的に、その時に考える時に、出てくる考え方を、4つ、まずは紹介したいと思います。
ひとつめは、マーケットプライス。
これは、転職時にいくらの報酬をもらえるか、という考え方です。
もしくは新規採用の時に、いくらで採用されるか、マーケットプライスは、曖昧だけど、結構、相場感はあるので、比較的簡単とも言えるとも思います。
やはり、手っ取り早いのは、採用活動を手伝う。
例えば自分がデザイナーで、マネージャーがデザイナーを採用しようかとなったら、私も面接同席しますよ、と言って、その履歴書を見ながら、この人なんてどうですか?と言った時に、「前職の年収高いですね、安いですね」 という会話をしていたら、この人ってこの辺りなんだなというのが、大体相場感で分かってくるので、極々フラットな感じで、皆さんとお話ししても良いと思います。
実際に僕が部長クラスになったら、いくらぐらい貰えるものなのですか?とか、同僚と喋っていても全然違和感はないと思います。
過度に内緒にする、例えば、今日いくらもらっているのだと、過度に内緒にする必要はないけれど、僕のコンセプトからいくと、例えば今年や3年後の目標方針について、喋ってるって、本当にそれが事実になるか、どうかも分からないし、そういうレベルの会話をしても全然良いし、もしくは、アウトプットと報酬のカップリングなんて、共有したところで、何があるんだろうと思います。
つまり、周りで情報交換するのに、損なことはないのではないかな、という気はしています。
ふたつめが、成果報酬。
成果報酬とマーケットプライスは全く違っていて、マーケットプライスというのは、転職時に付けられるプライスなので、我が社で活躍していようが、していまいが、値段は変わらないという考え方が、マーケットプライスで、成果報酬というのは、マーケットで評価されているか、されていないかは全く関係せず、あなたが出した、アウトプットの収益の内の一部を、獲得していくという考え方です。
よく巷では、営業マンは自分の3倍の粗利を、稼げなければならないと言われてますけれども、そういう考え方に則って言うと、粗利の3分の1ぐらいは僕の報酬でも、変ではないのではないですか?
の様な話をしても変ではないし、自分自身が営業マンとしてそれぐらいの、成績をあげていかないといけないという、ことでもあると思います。
これらに関わる事なのですが、採用面接と言いましたけれど、クラウドソーシングも同じで、クラウドソーシングをバンバン使っていると、相場感が分かってくる、というか、営業代理店に出すとしたら、これぐらいのフィー、費用を取られますよね、 ということは、僕これぐらい貰っても変じゃないですよね?という、そういった成果報酬の目安にもなるし、マーケットプライス、これぐらいの業務もしてる、クラウドソーサーに業務発注したら これぐらいだから、僕これぐらいでいいですよね?
と言うのも変じゃないと思います。
どちらにせよ、正社員や契約社員というのは、完全な業務委託に比べると、ローリスク、ローリターンという傾向があるので、業務委託だと100払っていても、社内のメンバーで正社員だったら60とか、それぐらいの水準じゃないかなという気はします。
その分、仕事がなくなったとしても、永久にとは言いませんが、相対的に仕事がなくなっても、なんとか仕事を工面しようと、事業部が動きがちではあると思うので、というところです。
みっつめが、会社の収益シェアです。
これは総体的には、ストックオプションや、株式、普通株からのリターンも、これに当てはまるのですが、会社が儲かっているから、ボーナスが出るとかというのも、これに値すると思います。
ただ、そのマーケットプライスや、個人の成果報酬に比べると、連動性が高いとは言えない。
会社が過剰に上げた利益は、株主のものなので、従業員に還元しなければならないという、ルールはないし、そういう考え方は基本的におかしいのですけど、傾向としては、会社が苦しいから、給料もう少し頑張れない?
という会話もあるでしょうし、今期は結構儲かっているから、2年間全く一言も触れなかったけれど、今期はボーナス出せるよ、みたいな日本語があっても変ではないと思います。
ただ、傾向としては劣後はするでしょう。
よっつめが、生活保障という観点での給料です。
誰がどう考えても、例えば、お子様や扶養家族が沢山いて、生活が大変なのです、とか、会社からしたら、はっきり言って交通費も関係なくて、不要みたいなもので、こちらからしたら、アウトプットを出した順に給料払いたいけど、僕遠くから来てるから、その交通費出してください、というのは、本音を言えば関係ないのですが、扶養みたいなもので、それだけコストがかかっているから、払ってもいいかな、みたいな、そういうような思考かと思います。
結局、扶養人数が多いと言うのもそれに近くて、限られた食べ物を社員で分けるときに、相対的に扶養されてる方が多い人に、若干優先的に配布すると言うのも、変な考え方ではないと思います。
もちろんこれは人によっては、そんなの関係ないよ、僕はそういうのを我慢して、個人として稼ぎに行っているのだから、そちらに厚く割り当てるの腹立たしいんだ、みたいな、考え方もあるので。
どれが正解かは分かりませんが、どちらにせよ給与に正解はないので、ここら辺のものをミックスしながら、相場感を見つけていくというような、プロセスかと思います。

荒井

ありがとうざいます。
因みにGaiaxにおいて、例えば、この間も話題に出ていた、30名ぐらいのチームをマネージメントして、きちんと利益を出せているマネージャーが、どれぐらいかとか、Gaiaxにおける、こんな感じみたいなものというのはありますか?
公開して大丈夫ですか?という質問なのですが。

上田

そういう意味では、さっきの話に戻りますけれど、Gaiaxとしてというか、業界の相場観として、というのに、紐づくのが業界に存在する、我々の、嫌が応にもそうなる、という話だと思います。
30名ぐらいのマネジメントしてる、組織の報酬がきちんと利益をあげていて、どうかとされたら、800万円とか、普通の利益水準だったら、1000万円はいかないのではないですか、という印象はありますよね。
例えば、とにかく結構稼いでます!と。
事業部の営業利益ベースで、自分がゼロから作って、ここまで利益出せるように持ってきました! と言われたら、1000万円を越えても、全然変ではないと思いますし、あとは個人としても、エンジニアで すごく仕事できますと言われたら、1000万円越えでも変ではない水準だと思います。

荒井

それこそ、テーブルがないですよね。
400万円はこれぐらい、500万円はこれぐらい、600万円はこれぐらい、そういった感じの、これぐらいの水準の人は これぐらいのことはやっているよね、みたいなもので何か参考情報はありますか?

上田

逆に言うと、利益は上げれていなくても、よちよちの事業部の事業リーダーしています、と言われたら、また正直赤字で、この事業や取り組んでいることすら、会社としていいものか、という気もするものながら、あまりにも安い報酬枠しかなくて、きちんとした人がいないというのも、それは会社や株主がハッピーなわけでもないから、いくらかは払わないといけないね、という意味では、500〜600万円ぐらいではないか?
という気はします。

荒井

なるほど。

上田

ピンの営業マンだと、むしろ、獲得粗利にもっと連動して変ではないと思うので、それこそGaiaxも昔、大型案件を結構追いかけていたときは、1億の案件、バンバン取ってますと言われたら、その事業部が少々赤字でも、その営業マン個人としては、事業マネージャーの、例えば600万円とか、800万円を超える金額を貰っていても、別に変な話ではないと思います。
新卒年収がおそらく300万円前後だと、思うのですが、やはり順調に、2年目、3年目と、仕事が一人前になってくるタイミングで、300万円前後から、400万円とか、もう少し増えてくるかな、という気はするけれど、一人前レベルで、500万円いくかというと、いかないのではないかという気はします。
もう少しロールを背負って、初めて500万円いくかなという気はしますね。

荒井

なるほど。
この辺はやはり、会話するきっかけが、あまりない気がします。
あまりオープンになっていないし、 会話することがないから、こういう会話が色々増えたらいいな、というのと、何か質問を受けつけたいなと思っています。
実際どういうことで悩んだり、つまずいたりするのかなというのを受け付けて、それに対して上田さんが皆さんに回答してもらう、みたいな動画も今後やりたいな、と思っているので、お金の話はいろいろオープンにしていけると、面白いかなと思っています。

上田

少し繰り返しですけれど、重要なのは、長期的な目線が重要で、例えば、今日350万円で、どうアウトプット出したら400万円かって、実はそんなに重要ではなくて、どれくらいのアウトプットを出したら、600万円かという目線の方が重要で、その過程に450万円からの500万円や、450万円からの550万円があるだけで、目線としては600万円がどんなものなのか、というのが重要な感じはします。
自分の報酬を設定するに当たって、必ずしもルールがないし、正解が世の中にないので、マーケットプライスだったり 成果報酬だったりする中で、現実として適当にミックスしていたのですよね。
本人も適当にミックスしてるし、会社サイドも常に適当にミックスしていて、適当にミックスしたものを、適当に喋っているだけなのです。
そんな中で多分通りがいいのは、アウトプットを出したら報酬上がりますというのは、通りが良くて、それもあんまり年収連動にしない、ワンタイムのものだったらより通りが良い。
例えば、結局今年取り組む内容で、何が一番重要だと思っているのですか?と言って、例えばサイトのリニューアルが一番重要で、どこのポジションの、僕のメンバーを採用するのが、ふたつめに大切なのです、と言ったら、もうそれは成果報酬で50:50にして、ふたつ達成したら100にします。
みたいなスタイルにしておきますと言って、他もいろいろあるけれど他がボロボロだったら、少し基本は下げるけど、そこそこやっていて そのふたつを達成したら、今回はワンタイムでプラス100万円、片方ならプラス50万円で良いんじゃないの?の様な、そういうような着地の方が、通りはいいのではないかと思うし、自分がフォーカスすることが一体、何なのか、ということもより明確になって、良いのではないかという気がします。

荒井

凄く、ダイナミックですね。

上田

例えば、だらだらと現状維持されるって、全くハッピーではなくて、例えば、赤字事業を3年かけて、黒字にするより、 計画を上回って今年黒字にすると言ったら、多分会社としては損益インパクトって、1000万円や、下手したら2000〜3000万円ある中で、今年黒字化したら100万円ボーナスください!
だなんて会社からしたら激安なので、そういったボーナス設定をしなくても良いけれど、してもいいわけですよ。わかりますか?
MSSの考え方からすると。
もしも、これが出来たらこれだけ下さいと、書いておく分には書いておけばいいし、結局未来は無限大で、どれだけファインプレイを連発できるか分からないから、書いておいて、ひっかかったらラッキーという観点もあるし、もうひとつは ファインプレーして報酬が上がるというのは、はっきり言ってそれ以上に会社が儲かるのですね。
300万円報酬出してる人ひとより、500万円報酬出してる人の方が、会社に与えてる利益は大きいはずです。
200万円報酬上がったからといって、会社が損するわけではなくて、200万円報酬が上がったということは、会社は400万円とか1000万円儲かったという、そういう話なので、ボーナス設定をしておくというのは、ゴール設定をするという日本語とほぼ同意義だし、できれば全社員が超アップサイドを、睨んでおいて欲しいのです。
ファインプレーを出した時のボーナスとか、想像もつかないから、一切そういうの考えるのいいですと言われた方が、腹が立つというか・・・
もっと常日頃、道を歩きながらファインプレーを考える、万が一、これ出来たらこれ食べちゃおう!
これが出来たら、これを食べちゃおう!
そういう風な心持ちで道を歩いていて欲しいのですよ、日常生活で。
そういうファインプレーの時の、ボーナス設定というのは、誰にも痛みがない形かな、という気はします。

荒井

良いですね。
話聞いていると私も本当に勉強になります。
ちまちまちまちまとやっちゃえ、真面目くんタイプの人間からすると、やはりダイナミックに生きたほうが良いな、というのを改めて感じさせられます。

上田

荒井さんも、例えば、tiny peace kitchenをやっていて事業責任者の中で、色んなロールをメンバーに任していたと思います。
そのロールやってよ、そのロールさえ特化してくれたら、会社全体、事業部全体がぎゅっと伸びるのが、分かっているのだけれど、かと言って、ふたりめアサインするでもなく、でもこの人にやってもらいたいし、この人はディフェンシブだから 1年かかると言ってるけど、それを半年でしてくれたら どのくらい助かるんだ、というところに、荒井マネージャーとこれに値段つけてよと言ったら、平気で50万円、100万円の値段がつくと思います。
少し無理してそこまでどうしてもやる と言うのであれば、それぐらいボーナスを払ってでも 会社としては儲かります、という気になると思うので、そういう様なものは、本当にあるのではないか、という気はします。

荒井

もしかしてその事業経験、事業のPLを自分で見る、とかそういう経験をおうと、このお金の感覚が大分身につくのだろうなと思って、やはり、人ひとり採用するという時の、コストはどれぐらいかかって、既存のメンバーにそれをやってもらえたら、これぐらい払っても変じゃないよね? のような感覚は、事業部のお財布を見ることによって、客観的に見えてくるものがあると思います。
私も事業をやる前の新卒1〜3年目とかは、全然ダメで・・・
そういう経験を積ませてもらうと分かるけれど、全員が全員、事業部のPLの立場に、なかなかなりにくいなと思った時に、どういう仕掛けで、みんながそこの感覚を持てるかな?
というのも、少し想像しながら聞いていました。

上田

もちろん、最終的に本人も合意した上で、その四半期の1日目がスタートすることが、重要なわけです。
本来は、本人がかけるべきなのですが、あまりにもよくわからない時は、もっと手伝ってもらっても良いと思うのです。
色々聞いたら出てきます、必ず。
色々聞いて出てくることを聞くことは、損ではないです。
聞き方も多彩で良いです。
例えば僕、仮に、この四半期でボーナス50万円貰うとしたら、どこまで何したら貰えますか?と、普通に聞いてくれたらいいし、マネージャーからしたら、嬉しくてしょうがないですよね。
俺だって50万円払いたいよ、みたいな。
50万円払う為のアウトプットは これぐらいなんだけど・・・
それ多すぎません?みたいな。
吹きすぎたけど、7掛けくらいでいいよ。
これぐらいしてくれたら50万円ぐらいでいいよと。
これ、このままやってくれたら、凄く嬉しいですから!
それはそれでメモしておきます、と、そういう話で良いと思います。
仮にこれをしたら、 どれぐらいで評価されますかね?と、それ、意味ないんじゃない?
だって事業部のPL見てよ、これが改善したからと言って何が変わるの?
確かにやって欲しいけど、どちらかというと、毎朝黒板きれいにしてよ、みたいなタスクであって、それが我がクラスを劇的に、推進するタスクじゃないよね?みたいな。
まぁ、そういうような会話は、全然して良いのではないかな、という気はします。

荒井

確かに、そういう会話が増えるのが、凄い大事だろうなと思うし、みんながどういう会話してるのかも気になるし、人によってだと思うのですが、お金の話って、あまり大っぴらに色々するのを憚られるとか、あまり品が良くないのではないかとか 思ってしまうところが、あるのかな・・・なんて想像して。
なんだかワクワクしますね!
上田さんとこういう話しをしていると。
確かにそういうやりとりをメンバーと、50万円欲しいんですけど!と言われたら、よし、考えよう!みたいな。
どうやったら50万円いけるかな?と、すごくいきいきするな、と思って。
あまり気にせずそういう話が出来た方が、良いなと思いました。

上田

それで結構重要なのは、これも繰り返しになるのですが、事前設計する、ということなのです。
後で評価が不要だ、ということなのです。
明らかすぎて。
そうなったら達成目標も明確だし、もらえる金額も明確だから、その瞬間に、本当の意味で、上司もメンバーもないのです。
本当に達成してもらえることが、こちらもハッピーだし、あなたもハッピーになるから、あとはこれをどう達成するかという、ディスカッションを、みんなで集中出来ると思うのですよね。
普通、報酬決める場は、会社サイドがいかに給料上げさせないか、メンバーサイドがいかに給料上げるか、の様な 対立が起こるのですが、その評価がないので、どちらも、握っちゃった以上はこれだけ達成したら、これだけ払わないといけないという風に、なってしまっているので、そこはもうジタバタできないし、とは言え、成果さえ上がれば、それ以上儲かるのは明らかなので、馬鹿じゃなければ。
普通に達成すべき目標をきちんと考えておけば、凄く一緒の方向を向くと思います。
もうひとつ、お金の話するのを、少しあれなんじゃないかな・・・
と言うけれども、それも結構いろいろ勘違いがあって、上司とジリジリやり取りしてる、3万円上がるかどうかとか、その同僚の給与が3万円高いかどうか、なんていう会話をしてる横で、同じ年代の人が会社を上場させて、ストックオプションで1億円貰ってるわけですよ。
それが誰も会話しないわけではなくて、目論見書と株価を計算したら算出されるわけです。
そんな現代社会で生きていて、何を1万円2万円、3万円の議論をしているのか、という気にはすごくなります。
そんな暇があるのだったら、もっとアップサイドを狙った方が良いし、少々話を振り返るのですが、1万円2万円の話じゃなくて600万円水準には、どうしたらなるのかということを、明確化しておけば、800万円水準にはどうだったかな?
1000万円水準にはどうだったかな?という事が 明確になっておけば、別に今回なぜか報酬450万円なんだよね、よく分からなかったけど、そう書いてたからそうだ。のような。
どっちでもいいのだけど、というのは、会社側のセリフでもあり、本人側の台詞でもあり、変じゃない、と思うのですよね。
やはりこの800万円や1000万円と言ってますけれど、結局それもその辺の水準になってくると、そんなことを追求するよりも、ストックオプション追いかけた方が、美味しいとなるわけです。
ストックオプションや持ち株は桁が違うので。
本当に桁が違うので。
事業部長クラスであれば、 いわば事業の社長クラスだから、本当にオプションや持ち株で、いくら儲かるかというと、本当に桁が違うから、そちらを追求すべきだと思うのです。
普通の会社だったら 中々こんなことは言えないと思うのですが、うちの会社はカーブアートオプションというのもあるし、ストックオプションもバンバン出すし、自由度が高いから、全然おくびなく言えるのですが、世の中で、お金持ちになった人のほぼ100%は、給料でお金持ちになってるわけではなくて、株でお金持ちになっているわけなので、こんな当たり前のことを考えると、給料をオープンにして会話するのが、はしたないと言うのは、本当に何を言っているのか分からない、という感じにはなってしまいますね。

荒井

おっしゃる通りです。
言われれば本当にその通りです。
メンバーとして日々見ている景色と、上田さんと話する時に見える景色とは、やはり違うから、こういう話を、捕まえておくのはすごく大事だな、と思います。
こういう話に触れる機会を増やすのは、すごく大事だな、と思いながら 身が引き締まる思いです。
ありがとうございます。
ではメンバー向けマニュアルという所は、一旦、大丈夫そうですか?
何か話足りないこと、これも伝えておきたいなど何かあれば。

上田

そうですね。
改めてなのですが、MSSでライフワークや、ライフプランという話をしましたけど、報酬もえてして、それに紐づいて考えると言うのも、同時に重要だと思っていて、本当にお金が要らなければ、別に無理してお金を手に入れる必要は ないと思うのです。
お金が手に入ったからと言って、幸せになるかどうか分からないし、例えば、蔵田三沙代は、本当に自然豊かな所で住んでいますが、ほとんどお金を使わない生活をしてると言っていて、自分で作った農作物と、知り合いからもらえるお米で生活ができる。
それが不幸せなのかという観点もあるし、はたまた例えば家族の問題で、お金が結構必要となったら、現実として、お金がないとハッピーになれないのだとしたら、お金を稼がないといけないし、そのためにどれぐらいやりたい仕事で、やりたいことしかやらないというのを、チョイスするのか、とはいえ、それを課せないと 自分自身が握るうえでハッピーになれないから、これはこれで、お金を稼げる仕事は、どんどんさせて貰いますよ、というモードでやるのか、そういう事も設計されるべきだと思うのです。
得てして、何も考えずに稼ぎに行く、というのもナンセンスだし、さっきも言っていたストックオプションで お金持ちになりがちだし、現実にGaiaxグループ卒業生が 何人も上場しているので、宝くじの確率とは比べ物にならない位の確率で、そこら辺に落ちているわけなのですが、それを貰ったからといって、お金持ちになるわけでもないし、正直に今時の起業家は皆そうだと思うのですが、高価なものを買ったりしないと思います。
だから改めて自分の何が目標なのかと、どうすれば稼げるのかの前に、どれくらい稼がなければならないのかという事を、考えなければならないという風に思います。
実は世の中の多くの会社のマネジメント手法として、社員さんに常に高い給料を目指させる。
社内で暗に出世競走や、 報酬をアップさせる事をさせる。
給料が下がるということは、人生が急転化したことだと思わせたり、給料が上がるということは、凄くハッピーなのだと思わせて、結果的に給料を上げるところにフォーカスさせる。
巡り巡って言うと、毎日の仕事を一生懸命させる、という風なマネジメント手法が、古くからある多くの会社で、取り入れられている手法で、そういうものたちと一線を画して、自分でコントロールしていく。
競争の中で勝った負けたで、喜怒哀楽しているというのは、いかに変なことをしているのか、という事に気づいた方がいいと思います。

荒井

ありがとうございます。
凄く使えるところ頂きました!
最高!ありがとうございます。

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