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ここがヘンだよ、シンガポール

シンガポールへ出張してきた。5日間で名刺一箱なくなるぐらいのアポだらけな出張だった。
お世話になったベンチャー・キャピタリストの方と我らがCFO小高氏の驚異的なアポ調整能力には、まさに脱帽。

しかし、シンガポールは面白かった。ビジネスチャンスもありそう。アジアや世界中のお金も集まってそう。

帰りのタクシーの運転手ですら言っていた。
「金のある人はシンガポールに来てください。金の無いやつは出ていけ。」
あれれ、入れないぞ。

 

ここがヘンだよ、シンガポール。

 

● 金持ちを集めている
10億円ぐらい持っていれば、それで住民権を持てる。そしてそういう金持ちを集めようと必死になっている。
よく税率の設定で、金持ちからたくさん税金を取るべきか、平等に取るべきか、議論になっている。
また、小さな政府(税率を下げ政府としてのサービスは薄い)か、大きな政府(増税をして政府サービスや社会保障を充実させるか)かも、議論になっている。

日本という国では、お金持ちから普通の中流層まで幅広く分布されている。
どう税金を取るべきかは、けっこう悩ましい。

たとえば、年収5000万円の人が1人と、年収500万円の人が9人いた場合、
(1) 全員から税金を20%徴収すると、国家全体の税金は合計2000万円ぐらいで、一人あたり200万円のサービスをすることができる。
(2) 年収5000万円の人から40%税金を徴収して、年収500万円の人は無税にすると、これも国家全体の税金は合計2000万円ぐらいで、一人あたり200万円ぐらいのサービスをすることができる。

 

どちらが正しいのか。みたいな。
しかし、正解は、「お金持ちだけで構成する国家を作る」だった。
具体的には、年収5000万円の10人だけで国家を作り、全員から税金を10%集めて、一人あたり500万円のサービスを政府が提供する。そうすると、税率も低いし、サービスも良い。

どういう徴収の比率にするかを悩むぐらいの時間があるのであれば、金持ちを集めてくる活動に投資をしたほうが、遥かにこの問題が癒される。これまで、そういう思考にならなかった。こういう事をやってくる国家に勝つのは大変だろうと思う。

 

● 企業のサポートが手厚い 法人向けの税金も安い
上記に関連するが、法人向けも税金が安い。こんなに優遇されていると、たしかに企業はヘッドクオーターをシンガポールに置こうとするなぁと思う。実際、7000社の多国籍企業がベースを置いているらしい。

また、そういった優遇施策を始めとして、日本でいう経産省みたいな組織がパワフルで、「シンガポール進出」のメリットを並べて売り込んでくる。
この出張だけでも、EDB、MDA、IDA、TEMASEKと、数組織の企業支援の関係省庁の人と会って、いろいろ説明をしてもらえた。

しかも感動したのは、重点産業を予め決めているところ。
十数個ぐらいの産業をピックアップしていて、そういう重点産業には、特に力を入れている様子。

 

● カジノ
シンガポールにはカジノがある。
SMAPがソフトバンクのCMで使っていた、例の有名なマリアナサンズホテルの地下にある。
カジノなんていうものは、儲かるものの、その場の治安も悪くなるし、カジノの参加者が怠惰になりがちなので、国家としてリスクが高いのではないか、と思っていた。だが、実際行ってみると、現地人は入場料として1000シンガポールドルを払う必要があり、ほとんど居なそう。

逆に外人は入場料は無料なのでたくさんの外人が集まっているのだろう。
国民にリスクを負わせず、国家として儲けは取る、という手法。さすが。

 

● 車を所有するのが非常にコストが高い 車で中心街に入るのにも課金される そして渋滞が無い

普通に自家用車を持つのに、日本の数倍の費用が掛かる。
そもそも車を一人ひとりが所有するってナンセンスだ。車を持たせないでおこう、という国家の思考が素晴らしい。

 

● タバコを誰もが吸っていない そして、町がきれい
出張中、ほぼタバコを吸っている人に出会わなかった。
シンガポールはタバコも高いし、タバコを持ち込むのも1箱から関税が掛かる。
正直言って、タバコはなくなっても良いと思う。国家の競争力の観点からも、タバコとか辞めるべきだと思う。
タバコで病気になる人が病院に行って、健康保険を過剰に使われて、その健康保険代を全国民でシェアするって、ナンセンスだよね。
こういう基本的なところを厳しく縛るのは、国民の要望がどうであれ、正しいし、さすが。

 

● 空港がきれい 海に船が溢れている
まさに、ハブとはこのことかと改めて感じた。
空港は24h賑わっているし、無料で映画も見れる。海もすごい。ビルの上から、海を見てびっくりした。
コンテナ船が溢れんばかりにシンガポールの海岸上に浮かんでいた。

シンガポールで会った人が、「タクシーですぐに行ける空港」と「LCC(バジェットエアライン)」が合わさると、まさに最強とおっしゃっていた。家族4人でプーケットまで、合計5万円。
日本で言うところの国内旅行のノリだそうで。シンガポールは狭いものの、東南アジア全体で1カ国のような感じでもある。

 

● 簡単に社員を解雇できる

国家のデザインがかなり企業サイドに立っている。ミスマッチな際には社員を解雇できるので、社員を積極的に採用できる。
というか社員を守ろうとして、結果、企業行動として、社員を採用しないようにせざるを得ない、というスパイラルは、すごく悲しい。
企業に対して、労働者保護を強化すればするほど、企業は他の国に逃げていくリスクが高まるだけだし。
ましてやこれからの国際化が進む世の中で、日本人を採用する意味が薄れていく。
給料だけ取って仕事の出来ない日本人はクビだ!!
って、真っ先に僕がクビになりそうなので、あまり言わないようにしよう。

 

ともかく、シンガポール、まさに、惚れてまうやろー、な感じだった。

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