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今日、大崎のカフェに入って注文をしようと思ったら店員の声が聞こえなかった。
何度も聞き直しながら注文をした。声が小さいよ、と思った。

昔、中学校の卒業式に真っ赤のスーツで出席した。その頃は、不思議なカッコをよくしていた。
というのも、ライブハウスに入り浸っていて、そういう感じだったから。

昔は、ライブの音量が大きすぎてライブが終わってからも、耳がキーンとしていたが、最近、ライブに行っても音量が小さくて、ぜんぜん耳がキーンとしない。
「最近のライブって音が小さいよね。」って、一緒に行っていた妻に言ったら、「えっ。変わらず、めちゃくちゃうるさいよ。」と。

あれ?そういえば、耳がちょっとずつ悪くなっている感じがしている。
たとえば、最大音量のイヤホンで音楽を聞いていてもちょっと物足りないことがある。
音楽を大音量で聴き過ぎると、耳が悪くなる、というのは知ってるが、それでも、いつも大音量で音楽を聞いている。

それなりに広いオフィスだが、特に夜遅くとか、遠くの人が、「社長、さっきYUKIちゃん聞いてましたね。」みたいな感じとか、「えっ。今って、スピーカーじゃなくてイヤホンなの?」みたいな感じで言われるぐらい、大迷惑な音漏れな感じで、イヤホンで大音量の音楽を聞いている。
仕事中に大音量で音楽を聞くと、トランス状態になって気持ちがいい。
すごく仕事に集中できる。
一時の快楽のために、どんどん耳が悪くなる。

おじいさんになって耳が遠い分にはいいが、このペースで、50歳ぐらいで耳が極度に遠くなっちゃうのは、かなり残念な感じだ。
僕が大音量で音楽をガンガン聞いていられるのは、残りどのぐらいの時間があるのだろうか。

今日も身を削って、一時の快楽を大切にしている。


ところで、改めてだが、僕はバカではない。
大音量で音楽を聞くことで耳が少しずつ蝕まれることを知っている。
そのデメリットを理解した上で、選択している。
音楽を大音量で聞くことをしっかり選択している。その分、仕事に集中できるのだ。
あぁ、これで今日も耳が悪くなる、と、いつも噛み締めて満喫している。

それもこれも仕事が面白いからだ。
集中して仕事をしていたい。朝から夜まで集中してガンガン仕事をしていたい。
どんどんアウトプットしていきたい。

充実して仕事が出来た日、すごくほっとする。
仕事として仕事をした日や、いまいちな一日を過ごすと、怖くなる。こんな一日を過ごしていていいのか。
本来は、仕事というものは、こんなにめちゃくちゃ面白いのに。何をしているのか、と。
そんな怖さに比べたら、耳の怖さは比べ物にならない。
耳も10年持つかどうかも分からないが、元気に仕事ができるのも、こんなに面白い仕事の環境があるのも、10年あるかどうか分からない。

たくさん、仕事をしたい。集中して、仕事をしていたい。
ふらふらしながら、1日や1年を過ごしている人を見ると、ぞっとする。
そんな怖さに比べたら、耳の怖さは比べ物にならない。

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