多くの方に支えていただき、昨日で16周年を迎えた。
社内でのお祝いは、フルーツ盛り合わせ。
お客さま、投資家のみなさま、一緒に事業をやってくださっている多くの提携先のみなさま。
本当に多くの方に、ガイアックスを支えていただいている。
そのおかげで会社が存続できている。
また社外の方だけでなく、ガイアックスで働いてくださっているメンバーや、過去においてガイアックスで働いてくださっていたメンバーのおかげでもある。
ガイアックスのメンバーは、
いつ見ても、ミッションや未来の姿を掲げて、
いつ見ても、本気でお客様やメンバーに立ち向かっているし、
いつ見ても、しっかり事業を推進されている。
一つ一つの動きがキレキレの人もいれば、心から尊敬し、こんな素敵な動き、絶対に真似ができないなと思う人も多い。
素晴らしい会社、素晴らしいメンバーだと思う。
こんな素晴らしいメンバー・タレントに囲まれていて。
その割に。
僕、しょぼい。
世の中に素晴らしい経営者の方々が数多くいらっしゃるが。比べようもない。
僕が、他人なら、僕にこういうだろう。
「ネットベンチャー企業の経営をを16年もやっていて、なんていう体たらくなんだ。伸びてるのか伸びてないのかも、よくわからん。売上50億円にもなってないんだ。
そんな状態にしか仕上げてないって、それでも社長?イケてる経営者か、イケてない経営者か、の前に、それでもそもそも君は経営者なの?」
うそ。
本当は、僕が、他人なら、僕にこういうだろう。
「あーあー、ガイアックスさんの社長さんね。ガイアックス、知ってますよ。
えっーと。なにか有名な会社さんですよね。いい会社さんだと思っていますよ。
たしか・・・。インターネットの・・・。えっーと。いろいろされていますよね・・・。」
(目が泳ぐ。)
辛い。
しょぼい。しょぼーん。
Age of Empireといういまだにハマっているパソコンのゲームがあるが、最後の効果音でこういうのがある。
「2時間もやって、このザマか。」
この効果音が鳴らされると、なんとも言えない気持ちに満たされる。
しかも、この効果音、連打されたりする。
「16年もやって、このザマか。」
もちろん、ガイアックスが素晴らしいという気持ちは強く持っている。
数多くの素晴らしい事業をやっているという気持ちも強く持っている。
・学校でのネットいじめの被害を食い止めるための事業、スクールガーディアン。
継続して事業が拡大してきており、最近では、学生のソーシャルメディアの正しい活用を推進することにも力を入れている。学校法人向けとしては、ほぼダントツのサービスとなっているだろう。
・ソーシャルリスニング事業。
多くの企業さまの提供するサービスについて、ソーシャルメディア上でどのようにつぶやかれているのか、分析し、サービス改善に活かしていく。今後、どんどん必要となっていくサービスだろう、これにも、いち早く参入し、日に日に拡大している。
・ネット選挙対策サービス。
企業がソーシャルメディアを活用し、消費者とつながり、ファン化しマーケティングしていくのは当然のことである。
議員が、政党が、同様にソーシャルメディアを活用していくべき。2年前に法律改正で解禁になったが、それ以降、真っ先に参入し、ガイアックスグループがもっとも多くのお取引量を確保しているだろう。
・企業内向けSNSサービス。
社員やアルバイトの皆様が、コミュニケーションしたり、情報共有をしたり、アイデアを投稿するためのプラットフォーム。
内定者向けに特化したり、孤立しがちな出産・育児休暇取得中の方のSNS、エアリーダイバーシティなど、現在では、多くのラインアップを持つに至っている。当然にトップクラスのシェアを持っている。
挙げていくとキリが無いが。
時代にあわせて、グイグイと事業を作っていっている。
しかも、ガイアックスの出身者も、至る所で活躍している。
PIXTA古俣さんには、ガイアックスマフィアと呼んでいただいているが、本当に、マフィアな感じで業界内で着々と勢力を伸ばしている。
マフィアの勢力が増えていくことは、ガイアックスの連結決算に、即座には反映されないが、マフィアからのマーケット情報やアドバイス、いろいろなサポートが、ガイアックスの競争力や今後の拡大可能性にも大きくつながっている。
本当にありがとうございます。
そんなサポートをマフィアな人たちからいただけるのは、16年会社が存続している賜物だし、だからこそ存続できているのだと思う。
でも、まぁまだまだ全然だ。もっともっと。世の中、もっとすごい会社が多い。
ただ、過去が良い悪いではなく、重要なのは、どのようなシチュエーションでも、未来のみ。
よりフォーカスすべきは、未来のみ。
4年後には、20周年。
20年も継続している会社であれば、イケてる会社はすごいところまで到達している。
ソフトバンクの孫さんも、20年目ぐらいで、時価総額で日本で2位とかにまで成長させていた。
そこまでのクラスでなくても、20年も会社をやっていれば、時価総額で見ても、数千億円クラスまで伸ばしている人たちがゴロゴロといる。
もちろん、売上や時価総額だけが重要というわけでもない。
僕個人として大好きなサービスが、Wikipediaであり、Couch Surfingであり、Wordpressである。
FacebookやTwitterとか、と、同等に憧れるが、これらのサービスは売上らしい売上はないだろう。
でも、世の中に大きなインパクトを与えている。
僕の本音は、もはや売上とかどうでもいいから、もっとクリティカルに、もっと広範囲に、もっとユニークに、もっと価値観が変わるように、「人と人がつながる」ことを実現するサービスを提供したい。
ともかく何よりもっと、人と人をつなげたい。
たとえば、社内でつながることは、それはそれでがんばっている。
ガイアックスは、ヴォーカーズの調査で、風通しの良さ1位を頂いた。
4.80ポイントで、2位以下が、4.4ポイント台で並んでいるので、本当にダントツで、「風通しが良い」のだろう。
ガイアックスの中で、経営に関する秘密を無くしたい。もっともっとオープンにしたい。
(もちろんB2B系の事業においては、顧客企業に属する情報は別であるが。)
僕が知っている情報に、メンバー全員がアクセスできるようにしたい。
メンバーが知っている情報に、全員がアクセスできるようにしたい。
つながりあうからこそ、無駄なことがなくなり、価値観の統一と、価値観の違いの理解を生み出したい。
新入社員でも、一瞬で、ベテラン選手並みの思考ルーチンを手に入れ、活躍できるようになる。
ベテラン選手でも、デジタル・ネイティブな思考に、常に寄り添える。
つながるからこそ、チームとしての効率もアップするし、相互に思いやりも出てくるし、パフォーマンスも上がるだろう。
でも、ポイントは、僕にとっては、そこではない。
もはやつながった先がどうこうではなく、つながりたいのだ。
国内でダントツで「風通しが良い」のは、全員が頭の中身を全体に共有し、アクセスし合える状態を作っているからだ。
それが、僕にとって重要なのだ。
同じように、ソーシャルメディアという武器を最大限に活用して、社内ではなく、世の中をつなげたい。
つながることで、いろいろな作用やいろいろな効率アップやいろいろなハッピーなことが増えていくだろう。
でも、そういった結果もあろうだろうが、ともかく、ただただつなげていきたい。
包丁を磨く人、を思い浮かべて欲しい。
もちろん、磨くことで、磨かれた包丁を通じて、美味しい料理が完成する。そして、食べる人に笑顔が出来る。
でも、人にも依るだろうが、磨く人が、本当に興奮することは、やはり、きれいに刃を磨くことである。
それにワクワクドキドキし、一喜一憂があり、そこに人生がある。
上手に磨けた時に、声にならない声で、キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!と叫んでいる。
僕は、人と人をつなげたい。
人と人が完全につながった先に、サービス提供者として、売上としてこれぐらい欲しいとか利益がこれぐらい欲しいとかっていうことに対して、ワガママは言わない。
でも、ワガママながら、一部の人だけをつなげるのではなく、日本中を、世界中を、つなげたい。
ワガママながら、一部の情報だけが流通するのではなく、自分の全てと人の全てとつながりたい。
ワガママながら、自分と知り合いと他人が区別がつかない社会を作りたい。
脳と脳がつながる状態。これを実現したい。
もう、すぐにガイアックスも20周年になるだろう。
一人の人間で言うと、成人のタイミング。
ミッションである「人と人をつなげる」ことを、より実現すべく、常に胸にミッションを置き、頭をフル回転させて、事業を伸ばしていこう。
しっかりとした結果を出すために、戦略的に。そしてまっすぐに。
ご支援いただいている皆様、一緒にがんばってくださっている皆様、16年間、ありがとうございます。また引き続きよろしくお願いします。
「20年もやって、このザマか。」