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本日は、自民党IT戦略特命委員会に招待いただき、シェアリングエコノミー協会より、代表理事のガイアックス 上田祐司 と 代表理事のスペースマーケット 重松大輔 よりプレゼンとQ&Aをさせて頂きました。(シェアリングエコノミー協会事務局 メンバーのFacebookより)

だとさ。

 

今週、こちらの委員会で話したこと。あと、こちらの委員会で話さなかったこと。

 

潜在マーケットの顕在化について。

今日、この瞬間、地方などで、無償でいろいろ助けあっていることや、「隣近所での付き合い」でやっていることってたくさんある。

たとえば、お酒飲んじゃった人をちょっと車で送迎してあげたり、ご近所さんにちょっと車を貸したり、
ちょっと旅行に行くご家族の飼い犬を預かったり、ちょっと自宅に泊めてあげたり、ちょっと自宅でご飯を用意してあげたり、ちょっと海外の人を案内してあげたり。

 

本当は、こういう地方の人々は、つまり、利用者側は、少額であれば対価を支払ってもいいと思っているだろう。サービスを手伝っている人も、ちょっとした金額でも、もらえて積もれば嬉しいし、もっと喜んで手伝うと思う。

というか、ちゃんとしたプラットフォームがあれば、もっとすぐに、「だれか家まで送って!」とか、「ご飯食べさせて!」とかっていう感じで、ヘルプを呼ぶだろうし、ちゃんとしたプラットフォームがあれば、そのヘルプに応じて、すぐに、手伝ったり、何かを貸し出したり、ご飯を食べに来ていいよ、ってなったり。

 

そして、そんなプラットフォームは、今の世の中、もうすでに用意ができる。
インターネット、ソーシャルメディア、スマートフォン、そして何より、シェアリングエコノミーのプラットフォームのサービス提供者がいれば、サービスとしては&テクノロジーとしては、当然に用意ができる。

 

上に挙げた、地方での「無償でちょっとやってあげる」は、現在は、無償ならいいのだが「お金を取ってやること」「業として・繰り返しやること」は、規制や業法の対象となっていて、事実上、そこらあたりにいる、田舎のおじさんやお兄さんでは、不可能な状態になっている。

これは、本当にもったいない。

 

(1)潜在的なマーケット、つまり、無償でやっていて、金銭取引が実現していないトランザクション。これって、まぁ今あるわけだ。
(2)そして、有償でのサービス提供も有りにすると、この助け合いが、もっと急激に拡大する余地。これもあるよね。
(3)そしてなにより、それをプラットフォーマーがしっかりとサービスに仕上げることで、もっと使い勝手が良く、スマホで、気軽に助け合える、シェアしてもらえる、そういう助け合いやトランザクション。これも絶対にあるよね。

この(3)のトランザクションのサイズって、今の(1)の「無償で偶然に知り合いだから成立しているトランザクション」の、数百倍や数千倍の件数が絶対に発生するはずだ。

こんなやり取りが、田舎のそこら中で成り立つような社会になれるのである。すごい。そんな世界に生きたい。

その数百倍、数千倍の件数が成り立つようになると、当然にそこで金銭が動き、当然にそこで税金も発生する。そして、これまで、暇を持て余していた、ちょっと何か仕事する余力があるなぁっていう人が、主婦が、ご年配の方が、稼げるようになる。

これまで、普通の企業が参入できなかった、限界を下回る小規模のマーケットであったとしても、この助け合いな、シェアリングエコノミーな、プラットフォームなサービスは、全く問題ない。
あるタイミングにおいて、ちょっと暇している人やちょっと余っている物と、ちょっと困っている人がいれば、オンデマンドで、プラットフォームの上で、マッチングするのである。
地方の隅々まで、便利をお届けできるようになる。

 

ちょっと余っている物。これも、驚くほどあるわけである。日常生活では、なかなか気づかないが。
今、僕達は、一人あたり、いくつのものを所有しているのであろうか。おそらく、千点とか2千点ぐらいのアイテムを所有しているのではなかろうか。
しかし、この瞬間、使っているアイテムはせいぜい10点ぐらい。99%のアイテムは、寝ているわけである。

その寝ているアイテムをシェアし合える世の中になると、いかにトランザクションが顕在化してくるか、いかにビジネスが活性化するか、いかに便利な世の中になるのか。想像するだけでドキドキする。

 

地方の話しを中心にしているが、ソーシャルメディアをはじめとして、多くの人がつながっていくことで、地方だけではなく、都会でも同様に実現していく。
「古き良き時代の田舎」であった助け合いが、今の地方都市でも、シェアリングエコノミーのプラットフォームで数百倍のパワーとなって実現するのである。そして、東京をはじめとした都会においても、数万倍のパワーとなって実現するのである。

 

 

これが、シェアリングエコノミーによる「潜在マーケットの顕在化」である。
この世界観を実現させたい。

ちょっと300円を持っていくだけで、隣の家の晩ご飯が食べれるのである。
すごい!

ちょっと300円を渡すだけで、隣でテレビを見ている妻がご飯を作ってくれるのである。
あれ?

 

 

今週の委員会では、もちろん、話していないが、僕の本音としては、とは言っても、経済の活性化、そんなことは、最優先ではない。

自分のものと人のものが融合していくこと。
助け合いの気持ちが自然に出てくる社会になること。
赤の他人も含めた世の中の人のことを考える世の中になっていくこと。
人と人がつながっていくこと。
脳と脳がつながっていくこと。
地球が一つの生命体に近づいていくこと。

こういうことにこそ、興味がある。
「興味がある」そんな生ぬるい表現ではなく、これこそが、僕のライフワークだ。

 

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