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最近、スターフライヤーに乗る機会が多い。これまで北九州へ行く機会はそれほどなかったので乗る機会がなかったが、先日、羽田-福岡便が、開始されたからだ。

そもそも、個人的に、LCCが大好きで、15年前ぐらいにもスカイマークエアラインズが営業を開始した際にも、うれしくて、数日以内に搭乗した覚えがある。その最初に搭乗した際に、座席の冊子に、飛行機を飛ばそうと考えてから実際に営業開始に至るまでのストーリーを掲載されていて、そのストーリーを読みながら、最初の思いを大切にして、きっといろいろな苦労やハードルを乗り越えてこられたことを想像して、感動した覚えがある。というか泣いた。「日本の空を安くする」ために、人が集まり、時間を投下し、リスクを背負い、そして、実現された。

ベンチャーとは、世の中を変えようと思って実際にがんばっているところこそが、もっとも重要、つまりもっとも「重く」て、もっとも「カナメ」なのだろうと思う。ベンチャーを構成するチーム全体に、まだ社会に無いことをやり遂げるぞという、エネルギーが満ち溢れる状態で。そのエネルギーは無限に発生していて、そのエネルギー次第で事を成すのだろうと思う。女子高生以上にキュゥべえに食べられるべき対象かと。

で、スターフライヤーのいいところ。

・サービスが良い

最近、ANAなども取りやめているドリンクが標準でついている。ちなみにコーヒーはタリーズコーヒーでチョコ付き。夜便では、最近流行りのノンアルコールシャンパンも。しかも朝一便にはサンドイッチ付き。「ドリンク、サンドイッチのお代わり要りませんか?」というアナウンスまであった。

・席が充実している

一定程度、広い。(というか、国内便だと、スカイマークが狭いだけだが。)どの機体に乗っても、コンセントがあり、電源の充電ができ、時々、USBまである。全機、ディスプレイがついていて、オーディオプログラムやビデオプログラムまで用意されている。

・株主優待券がある

スターフライヤーは、株主優待券が流通している。(先日、上場したが、優待券は上場前から流通している。)

ちょっと前までANA便やJAL便の株主優待券はフル活用していた。理由としては、安い、ということに加えて、決済が当日だったので、事実上、無料でのキャンセルや変更が可能だったからだ。最近は、普通の予約と同様に、予約後3日以内の決済となった。ついては、キャンセルをすると、手数料、と言っても数百円だが、が掛かってしまう。且つ、ANAの株主優待券は、1万円前後の流通価格。羽田<>沖縄の往復でも半額になるのでまぁ妥当な価格だが。

それに対して、スターフライヤーの株主優待券の流通価格は、4,000円程度。且つ、決済期限が、出発の当日まで。つまり事実上、無料でキャンセルや変更が可能。株主優待券で定価の32,000円の半額の16,000円に、優待券代4,000円を足しこんでも20,000円。スカイマークの当日の定価が20,000円程度なので、ほぼ変わらない。スカイマークが満席になるリスクを想定すると、会社で株主優待券を多めに在庫して、キャンセラブルなチケットを事前に予約するのは悪く無いと思う。(といっても、いつ、キャンセル手数料が発生するシステムに変更するか分からないが。)

・往復の場合、帰り分を、2ヶ月前より前に、同時に買える

スカイマークだと、2ヶ月前にしかチケットを購入できないので、往路は買えても、復路が買えなかったりするが、スターフライヤーだと、2ヶ月前に往路が買えるタイミングで、復路も購入可能。プライベートだとけっこう大切。

・全体的に落ち着く

登場直後の「安全のアナウンス」のビデオが、フライヤーニンジャ。こんなにクオリティの高いのは見たこと無い。

また、もっとも感動したのが、「スターフライヤーと提携した機内でしか見れないプログラム」。

ちなみに、オーディオプログラムの方が、FPMのニューアルバムの紹介。さらに、ビデオプログラムの方が、サカナクションのインタビュー付きのPV特集の番組。サカナクションの「バッハの旋律を夜に聴いたせいです。」のPVが、機内で流れるとは。機内で集中して仕事をしようと思ったが、ビデオを見るのに集中して仕事が全くできなかった。こんな機体数の少ないLCCで、なぜにわざわざ独自プログラムを作って、且つ、こんなにクオリティが高いのか。個人的には大満足ながら、さすがに過剰投資では?ぱっと機内を見た感じ、サカナクションを見ている人は見当たらなかったし。

乗り降り&上昇降下中の際の音楽もかなり来ている。先日は、DAISHI DANCEだった。普通、このタイミングが、iPhoneの自分の音楽も聴けないし、音楽プログラムも動いていないし、一番、ストレスを感じるタイミングだが、おかげで大満足。

ちなみに、スターフライヤーが出しているコンピレーションアルバムも悪くない。選曲もいいが、ジャケットもいい。引き続き、なぜCDを出しているのかが謎だが。どこに金を掛けているのかと思う。

 

そんな感じで素晴らしく良いエアラインなので、ぜひどうぞ。

 

ところで、この前、スターフライヤーで、前の席の人が自分のリクライニングシートを後ろに完全に倒してきて、狭い思いをした悲しいお話を。

乗機した際に、すでに前の席の人が座っていて、且つ、自分のシートを完全に後ろに倒していた。出発直前に戻し、上昇が終わると、即座にまた完全に倒してきた。なかなかの強者である。ちなみに40歳過ぎの帽子をかぶったおじさんだが。倒されたからと言って、僕も、と、自分の席を後ろに倒すほど度胸がない。結局、PCを開くスペースもなく、本を読みながら過ごしていたが、ともかく、すごく腹立たしい。

何が腹立たしいって、このリクライニングの機能について。

飛行機に載っている人、おそらく全員が、リクライニングをしたいと思っているに違いない。しかし、「遠慮」という空気に流されて、誰も倒していない。特に国内線は。時々、その空気を破れる強者だけが、広い思いをしている。一人だけリクライニングすると迷惑だが、自分も前も後ろの人もリクライニングすれば誰も困らない。そのハッピーな解を実現化できない、この非効率さに、ただただ腹立たしい。個人的には、非効率なものを見ると、許せない気持ちになる。非効率が、世の中で一番、腹立たしい。

本来は、全員が、たとえば、ちょうど半分ぐらいをリクライニングさせるべきではないか。僕は強烈に、当日の飛行機に載っているお客さん全員と脳がつながって、そうしようと伝えたかった。テレパシーを送りたかった。くぅーっ、と思ったが、さすがに送れなかった。本来は、そういうものだという常識を作りたい。ちなみに我社では、社内の研修にバスを貸しきって移動する際に、「全員、少しずつ倒しましょう!」と言って、全員で倒したことがある。なぜ他人同士だとこれが出来ないのであろうか。こういう事象はいくらでもある。つながっていないからこその不自由さ!!他人にコミュニケーションを自由にできないのが、本当に腹立たしい。

 

ちなみに、ちょっとしたTIPSであるが、当日、飛行機に乗る際に、満席だったらどうしようもないが、そこまでではない場合、わざとギリギリの時間に、機械を使った自動チェックインで、座席の変更を行い、自分の前や後ろが空いている席を選択する。そうすることで、上記のような悲しい思いにもならないし、もしくは、後ろを気にせずリクライニングすることができる。もちろん、国内線、国際線問わず、空いている席に移動するのは、普通、自由なので、事前にそこまでしなくてもいいんだが。

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