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僕は、あまり涙が出てこないタイプの人である。
世の中には、すぐ泣く方やすぐ涙を流す方もいるが、僕はそうではない。
なにか悲しいことや悔しいことがあっても、僕は意外に冷静なものである。
回りは泣いているのに、これっぽっちも涙が出てこないことも多い。
「血も涙もない。」と言われたりするが、そんなことはないと僕自身も思いたいのだが、他の人と比べると、そのとおりである。

 

学生時代には、「上田は、青い血が流れている。」とも言われたりしていたが、さすがにそんなことはない。
本当にそんな青い血が流れているようなヤツがいたら、ぜひ見てみたいものだ。
とはいえ、やっぱり僕は、あまり涙が出てこないタイプの人である。

 

・ 涙の効用
ストレス解消に対して、「笑い」はすごく良い。
ちなみに、本当の心からの笑いじゃなくても、作り笑いでも、ほぼ同様のストレス解消の効果がある。
だから作り笑いでもいいので、ケラケラ笑うべきなのである。

しかしながら、実は、笑うことよりも、泣くことのほうが数倍、ストレス解消に効果を発揮する。
実際、皆さんも、散々泣いた後に、スッキリした経験があるはずだ。
僕自身もそういう経験がある。
学生時代の彼女とかも、すごく悲しいことがあって、散々泣いた挙句に、泣き止んだ後は、ケロッと「お腹が空いた」とのたまっていた。

まぁでもそういうことってよくあると思う。涙を流すことは、ストレスを洗い流す効果がある。
ちなみに、泣くのも、笑うのと同様、心からの涙でなくても、作り涙でも、ほぼ同様のストレス解消の効果がある。
泣くことはすごく重要なことなのだ。

シリアスなストーリーな映画とか見ていると、ちょっとホロっとしたりすることがあるが、僕は、その際に、さらに自分の心を踏み込みに行って、がんばって涙を流すことにしている。
「うわっ。この子すごくかわいそう。すごくすごくかわいそう。めっちゃかわいそう。」
クライマックスシーンが終わらない間に、急いで、思い込んで思い込んで、涙を流すところまで自分を持っていく。
仕方ないじゃないか。がんばって思い込まないと、涙が出てこないのだ。

せっかくのストレス解消のチャンスを逃してなるものか。
逃がすまい。僕は、泣くのだ、泣くのだ。僕は、そんな日々を過ごしている。

 

・ 南相馬のこと
1年半前、東北大震災があった。原発事故もあった。
そして、アントレプレナーセンター社さんの縁あって、南相馬にお伺いした。

南相馬。
皆さんはどういうイメージを持つだろう。そんなところに人は住んでいるのか?と思うだろうか。
放射能が危ないのだから、早く引越しすればいいのに、と思うだろうか。

そこでは、南相馬の方々が真剣に、日々、議論していた。子供たちや赤ちゃんも居る。
南相馬から、離れていった人もいる。離れられない人もいる。その間で、悩んでいる人がたくさんいる。
こんな環境なのにも関わらず、一生懸命、生きようとしている。

何なのだろう、この南相馬の人たちは。

「自分の家族」と「自分の職場や学校や地域社会で培った人間関係」。
引越しをして、これらの一部を失うという判断を下すのも一つの考え方だと思う。
でも、これらこそが人生の全てといっても過言ではない。
実際、僕にとって会社の同僚や元同僚との関係は、まぁ僕のほぼ全てだ。だから難しい。

引き裂かれていく中、また、引き裂かれないようにしている中、ただでさえ大変なのに、こんなに一生懸命生きている。
そして、僕が出会った南相馬の方たちは、震災や原発事故から1年が経ち、ずしりと覚悟が座っている。
その覚悟感に接していると、自然に涙が溢れ出た。

それに比べて、僕は、毎日をサボっていないのか。
こんな状態を見過ごしていていいのか。何か、この南相馬に対して、自分が出来る事はないのだろうか。でも僕は、自分の仕事があるので、南相馬にコミットすることは無理である。

僕としては、僕自身が南相馬にコミットしないならしないでいい。
でも、南相馬にコミットする以上の意義ある仕事を今しているのか?
サボっている日常を過ごしていないのか?
自分の今の仕事をやるならやるで、本当に自分の仕事を本気でがんばらないといけない。

くそっ。自然に涙が溢れ出た。

 

・ 福島さんのこと
アントレプレナーセンターの福島さんという人がいる。
この人は手強い。この人のセミナーは手強い。

毎年、福島さん主催のドリームプラン・プレゼンテーションというセミナーに参加している。
半年ぐらい前に、ドリームプラン・プレゼンテーションのエントリーを書いた。

もっと知り合いに、もっと社内に、参加することをオススメすべきだったとすごく後悔している。
ただ、きっと、僕がブログで書いた所で、伝わらないだろう。
今年、2名の社員が一般観覧されたが、やはり涙が止まらなかったとのこと。で、曰く、
「まさかここまでのイベントだったと思いもしなかった。先に言ってくださいよ。」
どう伝えればいいのかが、分からない。

僕も、福島さんのお言葉の前には、まったく歯が立たず、ポロポロと涙が溢れてくる。
こんな良質なセミナーはない。
僕は、福島さんのセミナーがあれば、もっとたくさんの人のオススメしないといけない。

そして、9月13日にその福島さんのセミナーがあった。
しかも、南相馬の方たちを招いてのセミナー。誓ってもいいが、とてもオススメのセミナーだった。
スケジュールが空いていれば参加すべきだし、
空いていなければ空けてでも行くべき、といっていいほどのセミナーだった。

さすがに、僕も福島先生のストーリー展開や口調にも慣れてきたので、もう大丈夫なはずだ。
さすがに、南相馬の人たちともけっこう話してきたので、僕の中での衝撃度は減っているはずだ。

次こそは、絶対に、僕は涙を流さない。
がしかし、この2つがミックスされると。大丈夫なのか、上田祐司。

そしてその結果は・・・、ここでは書かないことにしよう。

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